オガワコマドリ
オガワコマドリは、夏季はユーラシア大陸の中部以北で繁殖し、冬期はアフリカ中部、アラビア半島から東南アジアで暮らすツグミ科の鳥です。 日本では稀に旅鳥または冬鳥として観察されています。 少なくとも日本では、河川や湖沼近くの草地や葦原で観察されることが多いようです。
なお、名前の「オガワ」は鳥類学者小川三紀の名前から付けられたものです。
そのオガワコマドリが淀川に来ています。 もう10日ほど居続けてくれているようです。 広い淀川の葦原で探す自信は無かったのですが、せめて声でも聴けて、生活の一端を想像できればと思い、行ってきました。
行ってみて驚きました。 昨日からのようですが、いい写真が撮れるようにとオガワコマドリが乗る木の“舞台”が作られ、餌付けされていました。 そして、それを囲むように200人以上の人がカメラを並べています。
探鳥は鳥の生活になるべく影響を及ぼさないように注意しながら、そっとその生活を覗かせてもらい、同じ地球の住人の生活を理解する楽しみだと思っています。 もちろん研究のためには捕らえたりすることも必要な場合もあるでしょうが、我々アマチュアは写真のために鳥の生活を乱すべきではないと思います。
写真目的で野鳥に餌を与えることは、鳥の本来の生活パターンを乱すことになるのではないでしょうか。
今回は人垣の後ろの方からとりあえず写真を撮ってきた( 画質は悪くなっています )ものの、載せるかどうか迷ったのですが、オガワコマドリについて知ってもらうとともに、ここに載せた写真に類似した写真は餌付けされた個体であることを示すことにもなり、この文を書くことで問題提起ができればと思い、載せることにしました。
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