カテゴリー「野鳥2 陸の鳥」の190件の記事

2014年4月24日 (木)

オガワコマドリ

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 オガワコマドリは、夏季はユーラシア大陸の中部以北で繁殖し、冬期はアフリカ中部、アラビア半島から東南アジアで暮らすツグミ科の鳥です。 日本では稀に旅鳥または冬鳥として観察されています。 少なくとも日本では、河川や湖沼近くの草地や葦原で観察されることが多いようです。
 なお、名前の「オガワ」は鳥類学者小川三紀の名前から付けられたものです。

 そのオガワコマドリが淀川に来ています。 もう10日ほど居続けてくれているようです。 広い淀川の葦原で探す自信は無かったのですが、せめて声でも聴けて、生活の一端を想像できればと思い、行ってきました。
 行ってみて驚きました。 昨日からのようですが、いい写真が撮れるようにとオガワコマドリが乗る木の“舞台”が作られ、餌付けされていました。 そして、それを囲むように200人以上の人がカメラを並べています。

 探鳥は鳥の生活になるべく影響を及ぼさないように注意しながら、そっとその生活を覗かせてもらい、同じ地球の住人の生活を理解する楽しみだと思っています。 もちろん研究のためには捕らえたりすることも必要な場合もあるでしょうが、我々アマチュアは写真のために鳥の生活を乱すべきではないと思います。
 写真目的で野鳥に餌を与えることは、鳥の本来の生活パターンを乱すことになるのではないでしょうか。
 今回は人垣の後ろの方からとりあえず写真を撮ってきた( 画質は悪くなっています )ものの、載せるかどうか迷ったのですが、オガワコマドリについて知ってもらうとともに、ここに載せた写真に類似した写真は餌付けされた個体であることを示すことにもなり、この文を書くことで問題提起ができればと思い、載せることにしました。

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2014年4月11日 (金)

キジの母衣(ほろ)打ち

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 春になり、鳥たちも繁殖の時期を迎えようとしています。 繁殖期に入り、縄張りをつくってメスを誘う鳥も多くいます。 キジもそのうちの一種です。
 キジの縄張りの主張とメスの誘いは鳴き声と羽ばたきの音で行いますが、この羽ばたきは「母衣打ち」と呼ばれています。
 「母衣(ほろ)」とは戦国時代の武者が背中につけた布製の袋状のもので、これをつけて馬で疾走すると、母衣が風をはらんで膨らみ、背面からの矢を防いでくれます。 疾走すると母衣が風のために震えて音が出ますが、キジの激しい羽ばたきで出る音を、この母衣の音に喩えたものでしょう。

 鳴き声の前後に母衣打ちを行う場合もありますが、下の写真( クリックで拡大します )のケースでは・・・


草むらから登場したオスは・・・


よく目立つ場所に立ち・・・


背筋を伸ばし・・・


大きく口を開けて一声「ケ・エー」と鳴き・・・


母衣打ちの後・・・


草むらに戻っていきました。

 繁殖期のオスは顔の赤い肉腫が肥大しています。 非繁殖期のオスや飛翔の様子はこちらに載せています。

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2014年4月 1日 (火)

繁殖期を迎えたイソヒヨドリ

 イソヒヨドリは、その名のように、磯の岩場などでよく見られます。 しかし街の特に複雑な凸凹のあるつくりは、イソヒヨドリにとっては岩場に類似するものなのか、最近はイソヒヨドリの街への進出が目立ってきています。 下は和泉市の和泉中央駅付近ですが、赤い矢印の所にイソヒヨドリがいます。

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 イソヒヨドリは留鳥で、そろそろ繁殖期を迎えています。 ここでは2羽のオスがさかんに鳴き交わし、追っかけっこをしていました。 時にはメスと思われる1羽を含めて3羽で飛んでいました。 この3羽はどのような関係なんでしょうね。


オスの2羽 互いに体を膨らませ、大きく見せようとしているようです

 飛んでいるところの写真は、ことごとくブレブレで、とても載せられるものではありませんでした・・・(-_-;
 以下はあちこちにとまった時の様子です。

※ イソヒヨドリのメスの写真はこちらに載せています。

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2014年3月27日 (木)

ホロホロチョウ

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 天王寺動物園の鳥シリーズ、本日はホロホロチョウです。 ホロホロチョウはアフリカ大陸に分布し、日本で野生のホロホロチョウを見ることは無いでしょう。 しかし、家禽としての飼育は、寒さに弱く神経質な鳥であるために日本ではあまり盛んではありませんが、世界の各地で行われていて、ホロホロチョウが食べられる店は日本にも( もちろん大阪にも )たくさんあります。

 ところで、年配の方で「ほろほろ鳥」と聞けば、映画「愛染かつら」の主題歌「旅の世風」を思い出される方もいらっしゃるのではないでしょうか。
 ♪ 花も嵐も 踏みこえて 行くがおとこの 生きる途(みち)
  泣いてくれるな ほろほろ鳥よ 月の比叡を ひとり行く
 ところが、この「ほろほろ鳥」は、上に書いた「ホロホロチョウ」とは無関係なのだそうです。 作詞家の西條八十はこの歌の作詞当時、ホロホロチョウという鳥が存在することを知らず、「ほろほろ鳥」は、【 涙が「ほろほろ」+鳴く(「泣く」の語呂合わせ)「鳥(とり)」】だったという話です。

 天王寺動物園の鳥シリーズもキリが無いので、とりあえず今回で止めておきます。

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2014年3月26日 (水)

クロトキ

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 天王寺動物園の鳥シリーズ、本日はトキの仲間(コウノトリ目トキ科)のクロトキです。 顔の色は違うものの、トキの仲間特有の下方に湾曲したくちばしや、頭の禿げ具合など、トキとよく似ています。
 江戸時代には普通に見られた日本のトキは2003年に最後の1羽が亡くなり、中国産のトキを佐渡島で人工繁殖させていることは広く知られていますが、このクロトキも、江戸時代あたりまでは日本でも繁殖していたらしいのですが、現在では稀な冬鳥となり、その渡来数も減少気味です。

 上の写真で左側にいる後姿の鳥はアオサギです。

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2014年3月23日 (日)

ハッカチョウ

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 ハッカチョウの原産地は中国大陸南部からインドシナ半島にかけてです。 日本で見られるのは、鹿児島県以南では迷鳥の可能性もあるようですが、その他は移入種です。 人によく懐き、ものまねもするので、愛玩鳥として江戸時代から知られていましたが、逃げ出して繁殖し、日本各地で観察されているようです。
 大阪府下でも、大阪市淀川区や泉南郡田尻町などでは繁殖しているようですし、最近では長居公園周辺でも観察されています。

 ハッカチョウはムクドリ科に分類されていて、大きさもムクドリほどで、頭部前方に冠羽が突き出しています。 雑食性で、色はほとんど全身黒色ですが、下から見上げると、尾に白斑が見られ、飛ぶと翼に大きな白い模様があります。

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2014年3月19日 (水)

ツリスガラ

 ツリスガラの名前は、繁殖地(日本にはありません)で袋状の吊り巣を作るカラ類ということですが、シジュウカラ科とは別のツリスガラ科に分類されています。 集団でヨシ原などの湿地で生活する鳥です。
 分布はヨーロッパ東部、中央アジアから中国北東部にかけてで、日本では以前は中国大陸からの迷鳥として時々観察されるだけでしたが、分布を広げたのか、1970年代になると冬鳥として九州地方を中心に西日本に渡来するようになりました。
 大阪府下では、2月下旬頃になると淀川に現れはじめ、4月上旬頃まではいるようです。 九州でよく見られるということは、朝鮮半島方面から日本に渡来してきていると思うのですが、大阪付近でこの時期に見られるということは、餌を求めながら九州から次第に東に移動してきたものがこの時期に大阪に到着するのでしょうか。 ともかく、日本産の鳥の中で1・2を争う小ささで、広いヨシ原の中で見つけるのは容易ではありません。
 そんなツリスガラにやっと会うことができました。 逆光で写真としてはイマイチですが・・・。

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 暖かく風の無い日が、ツリスガラの活動が活発になり、ヨシも揺れずにツリスガラもヨシの上に上ってきてくれ、見つけやすそうです。 ただ、集団で一定のコースを巡回しているようなので、群に出会うためには、来るはずの場所で、じっと待つことが必要かもしれません。
 上と下の写真はオスです。 頭部は灰色で、黒い過眼線が目立ち、怪傑ゾロのようです。 下は餌を採ろうとしていますが、餌はビワコカタカイガラモドキなど、ヨシの茎に住む虫が中心のようです。

 下はメスです。 メスは頭部も過眼線も褐色がかっています。

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2014年3月17日 (月)

夏羽になりかけているオオジュリン(オス)

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 オオジュリンのオスの夏羽は頭と喉が黒くなるのですが、淀川で、この部分がかなり黒くなったオオジュリンがいました。

 以前載せた冬羽のオオジュリン(こちら)と比較してみてください。

 上の2枚の写真で、嘴にくわえているのはビワコカタカイガラモドキでしょう。 とまっている葦の脚の近くにはビワコカタカイガラモドキを取り出した跡が見えます。(2~4枚目の写真はクリックで拡大します。)

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2014年3月 4日 (火)

セグロセキレイ~恋の季節~

 先日はキセキレイの番(つがい)形成のことを書きました (こちら) が、今日はセグロセキレイで似た場面に出合いました。 時間が遅かったので光の条件が悪く、あまりいい写真ではありませんが・・・。

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 上の写真の2羽は、たまたま同じ場所にいたのでは無いでしょう。 1羽が飛んで少し移動すると、少し時間を置いてもう1羽も、写真の程度の離れた場所に飛んで行く、ということを繰り返していました。
 上の写真で、手前がメスで奥がオスでしょう。 メスの方が背中の色が薄いですし、オスは囀りも行っていました (下の写真)。

- shine shine shine -

 このブログには既に何度も登場しているカワセミですが、上の写真が色彩に乏しくて寂しいので、上の場所の近くで撮った、カワセミ(メス)の餌を飲み込む瞬間を載せておきます。 餌となったのは、カワヨシノボリのようです。(写真はクリックで拡大します。)

(2014.3.4. 堺市南区 法道寺川)

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2014年2月17日 (月)

キセキレイ~恋の季節~

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 堺自然ふれあいの森で雌雄のキセキレイが追いかけっこ。 この時期のキセキレイのオスとメスは同じような色をしていて区別が難しいのですが、メスの方が少し色が薄いようです。 上の写真では手前がメスでしょう。
 見ているとオスがメスに近づこうとしているようです。 オスが近づきすぎるとメスは飛んで逃げるのですが・・・

 メスもまんざらではなさそうで、すぐ近くに降ります。

 こんな行動を取りながら番を形成していくのでしょうね。
 キセキレイの繁殖期は4月頃から8月頃までと言われています。 下は5月中旬に撮ったものですが、崖の窪みで抱卵していました。

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