カテゴリー「野鳥1 水辺の鳥」の116件の記事

2014年5月24日 (土)

シロチドリ

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 このブログにはもう既に載せたと思っていたシロチドリ、たしかにいろんな鳥と一緒にはあちこちで写っているのですが、主役としては未だ記事にしていなかったようです。


時々上を見上げてワシタカ類を警戒


大きなゴカイをゲット!

 シロチドリは夏には北に、冬には南に移動しますが、少なくとも大阪付近では1年中見ることができます。

 上の写真(1~3枚目も)はオスの夏羽です。 頭頂は黒で、後頭はオレンジ色です。 額や眉斑は白く、嘴や眼過線は黒、胸部側面にも黒っぽい斑紋があります。

 上で、キョウジョシギの手前にいるのはメスでしょう。 オスはすぐ近くにいましたから、オスの冬羽ということはないでしょう。 メスやオスの冬羽は、頭頂や胸部側面の黒い部分がはっきりしません。
 メスやオスの冬羽はメダイチドリの冬羽と比較的よく似ているのですが、メダイチドリの冬羽と異なり、シロチドリでは、夏羽冬羽に係わらず、首の白い部分がとぎれずに首輪状になります(下の写真)。

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2014年5月12日 (月)

カモメ

 このブログではこれまでにセグロカモメオオセグロカモメユリカモメズグロカモメなど、いろいろなカモメ類を載せています。 「○○カモメ」という名でなくとも、ウミネコなどもカモメ類です。
 ところで、シラサギ(白鷺)という種の鳥はいません。 いるのはコサギ、チュウサギ、ダイサギなどで、これらの白い似た鳥を、区別せずに(まとめて)「シラサギ」と呼んでいます。
 カモメ類も、シラサギよりも区別が難しく、よく総称として「カモメ」という言葉が使われます。 ところがカモメ類にはカモメという和名の種がいます。

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 写真はカモメ(成鳥)の夏羽でしょう。 カモメ類の多くの嘴には赤や黒の斑があるのですが、カモメの成鳥には、このような斑はみあたりません。 写真の鳥の虹彩は赤っぽい色をしていますが、虹彩の色は、このような濃い色から黄色まで、個体差が大きいようです。
 上の写真は、頭部の様子がよく分かるように、下の水浴び中の写真の一部を取り出したものです。

 陸上で羽を広げた下の写真では、羽の様子や脚の色、それに尾羽に黒帯が無いことなどが分かります。

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2014年5月 6日 (火)

メダイチドリ

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 写真は5月3日に大阪市の海老江人工干潟で撮ったメダイチドリです。 下の写真でも4羽しか写っていませんが、干潮になりかけた頃に7羽の集団で来て、30分ほど滞在してくれました。
 メダイチドリは、関東地方以西では少数が越冬しますが、主に旅鳥として春と秋の渡りの時期に全国的に渡来し、主に干潟に生息します。
 冬羽はシロチドリに似た色をしていますが、夏羽は前胸が美しいオレンジ色になります。

 上は夏羽のオス3羽です。 メダイチドリは、その名のとおり、眼が大きいのですが、黒い過眼線に隠されて、なかなか分かりません。

 上は夏羽のメスで、オスよりも淡色です。 これなら眼が分かります。 上の個体は右脚に標識調査のための足環をしています。

 時々カラスに悪戯されて飛び立ちます。 おかげで翼の下面(上の写真)も上面(下の写真)も撮ることができました。

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2014年3月29日 (土)

キンクロハジロの翼


オスとメス(手前)

 写真は大阪城の濠にいたキンクロハジロです。(PCの場合、写真は全てクリックで拡大します。)


腹を上にしてラッコスタイル

 キンクロハジロは漢字で書くと「金黒羽白」で、眼の金色、黒い体色(腹部側面はオスでは白いですが・・・)、それに飛んでいる時に翼の白い色が目立つところからでしょう。
 私はキンクロハジロの表情が好きで、このブログでも何度かキンクロハジロを載せていますが、翼の白い部分つまり翼を広げたところは初掲載になると思います。

 冬鳥のカモたちは北に帰りはじめていて、どんどん少なくなっています。 写真のキンクロハジロの行動も、羽虫などを落とすための水浴びにすぎないのかもしれませんが、北帰行を前にして動きが活発になっていたのかもしれません。

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2014年3月25日 (火)

アカハシハジロ

 写真はアカハシハジロのオスです。

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 アカハシハジロは少数が冬鳥として本州以南に渡来します。 今年も琵琶湖(高島市)や米子の水鳥公園などで観察されています。 しかし、観察されるのはほとんどオスだというのも不思議ですし、アカハシハジロの主な越冬地はインド~北アフリカで、繁殖地は中国北西部やヨーロッパ西部ですので、日本は渡りのコースから離れた位置にあり、飼育されていた個体が逃げ出した可能性も否定できません。

 で、その珍しいアカハシハジロをどこで撮ったのかというと、じつは天王寺動物園なんです・・・。
 今日から何種類か、天王寺動物園で撮った、日本とも関係する鳥を載せていくことにします。

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2014年3月 3日 (月)

ヤマシギ

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 ヤマシギは北海道では夏鳥、本州中部・東北地方では留鳥、西日本では冬鳥です。 狩猟の対象種ですが、個体数は少なくなっています。
 写真の場所では2羽いる(雌雄?)とのことでしたが、揃っているところは見ることができませんでしたし、薄暗い所で画質が荒くなってしまいました・・・。

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2014年1月13日 (月)

コクガン

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 伊丹空港に行った帰路、コクガンを見に昆陽池に寄り道してきました。 コクガンはシベリア東部で繁殖し、日本へは冬鳥として主に東北地方以北に少数が飛来します。
 コクガンは、下腹部や尾羽基部を被う羽毛(上尾筒、下尾筒)が白く、頸部に白い首輪状の斑紋が入り、他の部分はほぼ黒い色をしています。
 聞くところによると、昆陽池では翼を怪我して飛べなくなったコクガンを引き取ったようですが、もう6~7年になるようです。

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2013年12月27日 (金)

アカハジロ(オス)

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 アカハジロは、中華人民共和国北東部やロシア東部で繁殖し、冬季は東南アジアなどで越冬しますが、生息地の開発などで個体数が激減しています。 日本には冬鳥として稀に飛来します。

 私との関係で言えば、'96年には自宅近くの池に飛来したのですが、まだフィルムカメラの時代で望遠レンズも持っておらず、ゴマ粒のような写真を撮っただけ。 その後は飛来したと聞いては出かけるのですが、いつも飛び去った後でした。 今回はあちこち飛び回っているようですが、大阪に居続けてくれています。

 羽を広げてくれたのはいいのですが、近すぎて・・・。
 アカハジロは漢字では「赤羽白」ですが、「赤」は胸部の赤褐色を、「羽白」はこの風切羽の白を指しているのでしょうね。 頭部の緑色光沢のある黒色は、陽がかげったり影に入ると、緑色が消えてしまいます。

 アカハジロは潜水ガモで、水に潜って餌を採りますから、浮きすぎると水に潜るのが困難になります。 上の写真のように、水面採餌ガモのカルガモと並んでいると、アカハジロの体の方が、水に沈んでいます。

 カルガモと並んで日向ぼっこ。 脚は黒色なんですね。

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2013年12月15日 (日)

ウミアイサ(オス)

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 ウミアイサは冬鳥として日本に飛来しますが、その名のとおり、越冬時は集団で海にいることが普通で、沿岸近くの湖沼に入ることも稀です。 以前このブログに載せたウミアイサ(こちら)も、海上に浮かぶオスの集団は豆粒ほどにも見えませんでした。
 そのウミアイサのオスが、1羽だけで、海からは8kmほど離れた堺市の池に来ています。 すぐにいなくなるのかと思っていたのですが、写真は昨日に撮ったもので、この池でみつかってから4日目になります。


お腹と脚を見せてくれました


嘴の縁はギザギサしています

 (上の4枚の写真はクリックで拡大します。)

 ウミアイサのオスの頭部の黒い部分は、陽が当たると、緑色を帯びた光沢ある黒に見え、また赤い眼も美しく見えるのですが、撮影した日は雲が多く、陽が射したと思ったらウミアイサが遠くにいたりと、なかなか美しい写真を撮ることができませんでした。

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2013年12月 8日 (日)

オジロトウネン

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 コチドリに交じってオジロトウネンがいました。 上の写真で、いちばん下がオジロトウネンです。 コチドリ(チドリ科)が餌にかけよって餌を捕まえるのに対し、オジロトウネンは頭を下げたまま嘴を泥のあちこちに突っ込み、餌を探していました。 これはシギの餌の探し方で、オジロトウネンは脚が短くても、シギ科に分類されています。

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 オジロトウネンは旅鳥ですが、関東以西では越冬します。 トウネンより小さく、嘴は先が少し下に曲がっています。

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 脚は、トウネンやヨーロッパトウネンが黒色であるのに対し、オジロトウネンの脚は黄色です。 ヒバリシギの脚も黄色ですが、冬羽で比較すると、ヒバリシギは上面の軸斑が太くはっきりしているのに対し、オジロトウネンの上面は一様に灰褐色です。

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