カテゴリー「草3 単子葉」の51件の記事

2009年11月13日 (金)

メリケンカルカヤ

 メリケンカルカヤは北アメリカ原産の帰化植物です。 いろんな所で生活できるようですが、やや乾燥したところで多いようです。 刈り込み耐性が強く、年を経るごとに株が大きくなり、絶やすことが難しくなります。 私の家の近くでも、道路脇の斜面などにたくさん生えています。
 秋には朱色を帯び、たくさんの小穂に生える白毛は、逆光で見るとなかなか美しいものです(下の写真)。 冬に枯れても春まで立ち姿を維持しています。

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 この花序の様子については、こちらで記事にしています。

 

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2009年11月12日 (木)

オガルカヤ

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 昨日記事にしたメガルガヤと比較する意味で、オガルカヤを載せておきます。
 オガルカヤはメガルカヤと似た環境に生え、高さは0.6~1m、葉は細く、上方の舟形の苞の腋から短い枝を出し、その先に左右一対の小穂の集団が対生します。
 この小穂の集団は粉をふいたように白くなり、花期には黒っぽい葯と、黒っぽいブラシ状の柱頭を見ることができます。
 下はその様子を写したものですが、小穂を正面から写そうとすると、どうしても苞が大きく写ります。
 花期は8~11月ですが、下の写真は9月下旬に撮ったもので、昨日の写真と比較すると、背景の色にも季節の変化が表れています。

Ogarukaya090920_2

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2009年11月11日 (水)

メガルカヤ

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 メガルカヤは山野の草原に普通に生える多年草です。 大型のイネ科で、小枝の上に大きな小穂が束状に集まり、太く長い芒を出す姿は、他に似たものがありません。

Megarukaya091101_2

 カルカヤは「刈る茅」で、昔は茅葺屋根のために刈り取る草をすべてこの名前で呼んだようですが、狭い意味でカルカヤと言った場合には、このメガルカヤを指します。
 メガルカヤに対してオガルカヤという植物もあり、植物の大きさはメガルカヤの方が大きいのですが、やさしい感じがします。

 メガルカヤの根はかたく、これを集めて「カルカヤだわし」というたわしを作っていたということです。

 

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2009年10月 6日 (火)

アメリカコナギ

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 アメリカコナギは北アメリカ原産のミズアオイ科の一年草です。 1970年代に岡山県で定着が確認された比較的新しい帰化植物で、現在のところは分布は限定的ですが、西日本の水田等に広がりつつあるようです。
 従来から日本にあったコナギとは、茎が横に長く伸びて葉の幅が細いほか、花の印象もつくりもかなり違っていて、別の属に分類されています( コナギは Monochoria属、アメリカコナギは Heteranthera属 )。
 花期は8月から10月で、鞘状の包葉から1つの花を咲かせます。 花の色には青紫色と白色の二型があります。 写真は後者ですが、内花被の1枚の根元にだけ黄色い蜜標があり、一見放射相称の花ですが、左右相称的要素も持っています。
 オシベは3本ですが、うち1個の葯は矢形をしており(下の写真の赤い矢印:写真をクリックして拡大してご覧ください)、他の2個の葯は楕円形です。

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2009年10月 3日 (土)

ミヤマウズラ

 このブログのアケボノシュスランのコメントで、アケボノシュウランは毛深くないと書いたところ、「では毛深いとは?」というE-mailをいただきました。 そこで、本日の記事は、“毛深いラン”のミヤマウズラです。
 ミヤマウズラはアケボノシュスランと同じ属( Goodyera属 )です。 ですから、花のつくりなどは、たいへんよく似ています。 でも、花柄にも花にも細かい毛がたくさん生えています。

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 8月から9月に咲く花の色は白またはわずかにピンクです。 写真の株では少ないのですが、葉には白い斑があります。 常緑の多年草で、この葉を見れば、花の無い時期でも、ミヤマウズラだと分ります。
 ミヤマウズラの名前は、葉を鶉の卵に見立てたものと言われています。

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shine

※ 今までトップページには10の記事を表示させていたのですが、表示速度を速めるため、トップページの記事の数を5に減らすことにしました。

 

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2009年9月29日 (火)

アケボノシュスラン

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 花の色は白み始めたほんのり朝焼けした空に似て、葉は光沢のある繻子(シュス)織のようだというアケボノシュスラン、かわいく、美しく、慎み深いランです。
 茎は地を這い、そこから急に立ち上がって高さ10cmほどになります。 花期は9月から10月と言われていますが、今年の9月20日の岩湧山では、まだほとんどがツボミでした。
 小さな植物ですので、生えていたのは上を他の植物に覆われない場所、具体的には他の植物があまり育たない薄暗い斜面(上の写真)や、湿り気のある垂直に近い岩の側面(下の写真)などでした。

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shine

※ 繻子織
 朱子織とも書き、平織、綾織(=斜紋織)とともに織物の三原組織の一つです。 経糸(たていと)または緯糸(よこいと)のみが表に表れているように見える織り方で、摩擦や引っかかりには弱いのですが、光沢が強く現れます。

 

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2009年9月14日 (月)

ヤマジノホトトギス

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 岩湧山の登山道で咲いていたヤマジノホトトギスです。 花の側の3稜がある細長いものは、ツボミではなく、果実です。
 ホトトギスの仲間にもいろいろあって、よく見る種類でも、ヤマホトトギス、ヤマジノホトトギス、セトウチホトトギスなど、互いによく似ていますが、見分け方はセトウチホトトギスのところに書きました。
 ホトトギスの仲間のおもしろい花のつくりも花粉媒介のため。 ちょうどクマバチが飛来して、オシベの葯もメシベの柱頭も花粉媒介に適した位置にあることを示してくれたのですが、カメラを向けるのが一瞬遅くなり、ちょうど花を去る直前しか写せませんでした(下の写真)。

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2009年9月 8日 (火)

岩湧山頂のススキ

 9月5日、岩湧山山頂ではススキの穂が出はじめていました。 花盛りの穂を逆光で見ると、なかなか美しいものです。

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 もう少し日にちが経つと、一帯はススキの穂に覆われるのですが( 11月上旬の様子はこちら )、下の写真では穂の出ている部分がヘビのようにうねっています。

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 じつは上の写真の穂の出ている所は、道に沿った場所です。 道に沿った場所では、光が横からも入り、光合成がたくさんできることで、早く穂を出すことができたのではないでしょうか。

※ 岩湧山の茅場は、全国22箇所(平成21年4月1日現在)に設定された「ふるさと文化財の森」のひとつで、文化財修理用資材を供給する森です。 このススキは地元滝畑地区の光滝寺の屋根葺き替えなどに使われます。

 

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2009年8月16日 (日)

ヒメヤブラン

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 ヒメヤブランはヤブランを小さく弱々しくしたような植物です。 もちろん別種。 でも、花のつくりはヤブランによく似ています。
 下の写真、メシベと6本のオシベは互いにそっぽを向いたよう。 小さな花なりに努力して自家受粉を避けているのかもしれません。
 子房の部分には溝が見えます。 これは子房の壁が薄く、中の胚珠と胚珠の隙間が凹むためです。

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 多くの花では、1つの子房がそのまま生長して1つの果実になっていくのですが、ヤブランの仲間では、子房の壁がすぐ破れてしまい、胚珠が外に飛び出し、むきだしの種子になっていきます。 こちらでは、ヤブランやヒメヤブランに近いジャノヒゲで、その様子を紹介しています。

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(参考)ヤブランの花

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2009年6月15日 (月)

ナルコユリ、オオナルコユリ

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 上は金剛山の登山道脇に生えていたナルコユリです。
 ナルコユリは同じ属( Polygonatum属 )のアマドコロとたいへんよく似ていて、その見分け方については、茎の断面が丸いのがナルコユリで、茎の中部以上に稜があって角ばっているのがアマドコロだと、よく言われています。 しかし、じつはナルコユリにも1本の稜があり(下の写真の青い矢印)、細い茎を指で触ると、この稜が印象的です。 また、アマドコロの茎には、たしかに数本の稜があるのですが、細い茎にたくさんある稜はあまり目立たず、かえって茎は丸いという印象を与えてしまいます。 また、アマドコロの根元の茎には稜がありません。 いちど植物に詳しい人に教えてもらって理解してから指で触って確認する場合はいいのですが、初めての人が一人で茎を触って判断する場合は、反対の結論になる場合もあるので、注意が必要です。
 ナルコユリとアマドコロを比較すると、ナルコユリの花は5~6月、アマドコロの花は4~5月と、アマドコロの方が少し早いですし、1枚の葉の腋につく花の数もナルコユリは多くは複数、アマドコロは1~2個と、少しずつ違うのですが、これらも連続していて、明確な区別点にはなりません。
 いちばんはっきりするのは、ナルコユリでは花筒の基部と花柄の境に、花筒が狭まった短い緑色の部分があります(下の写真の赤い矢印)。 これはアマドコロには見られない性質なので、少し小さい区別点ですが、はっきりしています。 アマドコロの写真はこちらに載せていますので、比較してみてください。

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 山にはナルコユリに似て、明らかに大きさの違うオオナルコユリという別種が見られることもあります。(下の写真:写真でうまく大きさが伝わるか、心配ですが・・・)

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 きっちり区別しようとすれば、ナルコユリの葉の下面脈上には突起があるのですが、その突起がオオナルコユリには見られません。
 このオオナルコユリの花にも、「ナルコユリ」という名前がつくだけあって、ちゃんと花筒の基部と花柄の境に緑色の部分があります。 ただし、その緑色の部分の様子は、ナルコユリとは微妙に違いますが・・・

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