上は金剛山の登山道脇に生えていたナルコユリです。
ナルコユリは同じ属( Polygonatum属 )のアマドコロとたいへんよく似ていて、その見分け方については、茎の断面が丸いのがナルコユリで、茎の中部以上に稜があって角ばっているのがアマドコロだと、よく言われています。 しかし、じつはナルコユリにも1本の稜があり(下の写真の青い矢印)、細い茎を指で触ると、この稜が印象的です。 また、アマドコロの茎には、たしかに数本の稜があるのですが、細い茎にたくさんある稜はあまり目立たず、かえって茎は丸いという印象を与えてしまいます。 また、アマドコロの根元の茎には稜がありません。 いちど植物に詳しい人に教えてもらって理解してから指で触って確認する場合はいいのですが、初めての人が一人で茎を触って判断する場合は、反対の結論になる場合もあるので、注意が必要です。
ナルコユリとアマドコロを比較すると、ナルコユリの花は5~6月、アマドコロの花は4~5月と、アマドコロの方が少し早いですし、1枚の葉の腋につく花の数もナルコユリは多くは複数、アマドコロは1~2個と、少しずつ違うのですが、これらも連続していて、明確な区別点にはなりません。
いちばんはっきりするのは、ナルコユリでは花筒の基部と花柄の境に、花筒が狭まった短い緑色の部分があります(下の写真の赤い矢印)。 これはアマドコロには見られない性質なので、少し小さい区別点ですが、はっきりしています。 アマドコロの写真はこちらに載せていますので、比較してみてください。
山にはナルコユリに似て、明らかに大きさの違うオオナルコユリという別種が見られることもあります。(下の写真:写真でうまく大きさが伝わるか、心配ですが・・・)
きっちり区別しようとすれば、ナルコユリの葉の下面脈上には突起があるのですが、その突起がオオナルコユリには見られません。
このオオナルコユリの花にも、「ナルコユリ」という名前がつくだけあって、ちゃんと花筒の基部と花柄の境に緑色の部分があります。 ただし、その緑色の部分の様子は、ナルコユリとは微妙に違いますが・・・
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