カテゴリー「草1 合弁花」の195件の記事

2014年6月26日 (木)

ウラジロチチコグサ

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 ウラジロチチコグサは南アメリカ原産のキク科の帰化植物です。 1970年代に帰化していることが知られるようになりましたが、急速に分布を広げました。

 頭花は先が細くなっていて、花が咲いていても、ほとんど目立ちません。 葉は上面は緑色、下面はねた毛が多く、白っぽく見えます。 茎につく葉の縁は波打っています。

 上は痩(そう)果と冠毛の様子を撮ったものです。 冠毛は基部がリング状に合生しています。 この痩果が風に運ばれた後には、下の写真のように開いた総苞が残ります。

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2014年5月31日 (土)

ハルジオンとヒメジョオン

 ハルジオンとヒメジョオンは、同じ属( Erigeron )に分類されている植物で、とてもよく似ています。 両者の比較はあちこちに載せられていますが、いちおうこのブログでも取り上げておきます。
 ハルジオンもヒメジョオンもは北アメリカ原産の帰化植物で、ハルジオンは大正時代の中頃に観賞用に日本に導入されたものが逃げて広がったと言われています。 またヒメジョオンは江戸時代の終わり頃にやはり観賞用に日本に導入され、明治時代には雑草となっていました。
 名前は、ハルジオンを漢字で書くと「春紫菀」で、秋に咲くシオンに対しての名前でしょう。 また、ヒメジョオンを漢字で書くと「姫女菀」です。 この漢字を読むわけですから、「ハルジョオン」や「ヒメジオン」は誤りです。
 花の時期は、ヒメジョオンの方が長いのですが、ハルジオンの方が少し早くに咲きはじめます。 年や場所で違いはありますが、今年の大阪では、ハルジオンは5月中旬にはたくさんの花が咲いていて、ヒメジョオンが咲き始めたのは5月下旬でした。

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 上はハルジオンです。 ハルジオンもヒメジョオンもキク科なので、1つの花に見えるのはたくさんの花の集まり、つまり頭花と呼ばれる花序で、周辺にはたくさんの舌状花があり、中心部の黄色く見える所にはたくさんの筒状花があるのですが、ここではあえてこの頭花を「花」と書くことにします。
 ハルジオンの花はピンク系統の色が付き、ヒメジョオンの花は白いという傾向はあるのですが、ほとんど白色の花のハルジオンもあります。 上の写真の右手前の白い花もハルジオンです。

 上はヒメジョオンです。 ハルジオンの蕾は垂れ、ヒメジョオンの蕾は上を向くとよく言われます。 たしかにそのような傾向はあるのですが、上の写真の中央のヒメジョオンの蕾は垂れています。 蕾をつけて生長中の茎は柔らかく、少し乾燥が進むと垂れてしまうようです。
 両者の花を比較すると、ハルジオンの花の方が少し大きい傾向があり、舌状花は細くて数が多いのですが、その違いは微妙です。
 また、両者の高さを比較すると、ヒメジョオンの方が高くなれるのですが、もちろん小さなヒメジョオンもあります。

 以上、ハルジオンとヒメジョオンのいろんな微妙な違いを書きました。 慣れれば、これらの違いを総体的に見て区別できるのですが、もう少し確実に区別する方法があります。 それには目を奪われがちな花とは別の所を見る必要があります。

 上はハルジオンの茎の葉の付いている場所の縦断面で、下はヒメジョオンの同じ場所の縦断面です。 この写真のように、ハルジオンの茎は中空ですが、ヒメジョオンの茎の内部は柔らかい髄で満たされています。 ここではその違いがず~っと続いていることを示すために縦断面を載せましたが、両者を区別するには無理して縦断面を作る必要はありません。 横断面で十分区別できます。
 もうひとつの違いは、葉の付き方です。 ハルジオンの葉の茎につく基部が広がっています。(よく「葉が茎を抱く」と表現されます。) ヒメジョオンではそのようなことはありません。

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2014年5月22日 (木)

ヤセウツボ

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 ヤセウツボはハマウツボ科に分類されている南ヨーロッパ原産の外来種で、日本で初めて確認されたのは1937年に千葉県においてですが、現在は本州と四国の全域に分布しています。

 自らは葉緑素をもたない1年生の寄生植物で、マメ科、キク科やセリ科などの植物、特にシロツメクサなどに寄生するとのことですが、写真の場所ではアカツメクサに寄生していました。
 牧草や農作物に寄生した場合は、それらの生長を阻害させてしまうとして、外来生物法により、要注意外来生物に指定されています。

 拡大して見ると、全体に短い腺毛で覆われています。

 花は無柄で苞葉の腋につきます。 ガクは左右に2裂し、左右の裂片はさらに深く2裂しています。 花冠は上唇と下唇に分かれ、下唇は3裂しています。
 メシベの柱頭は大きく、オシベ4本はその奥にあり、外からは見えません。 このあたりは同じハマウツボ科のナンバンギセルなどとよく似ています。
 なお、花の色の濃淡には個体差があるようです。

 ヤセウツボの名前は、日本在来で砂浜などに見られるハマウツボの仲間で、それより細いからでしょう。 なお、名前の「ウツボ」とは矢を入れる筒状の容器の靭のことで、柄の無い筒状の花の形からでしょう。 海に棲む魚のウツボとは何の関係もありません。 ちなみに、魚のウツボは穴に棲むところから「空洞(うつぼら)」が訛ったものとされています。

(上とはほとんど関係の無い「靭」の話)
 大阪市西区に「靭(うつぼ)公園」という細長~い都市公園があります。 太平洋戦争後の進駐軍の飛行場跡を公園にしたものですが、この場所の地名は靭本町となります。 この地名の由来については下のような話が伝わっています。
 その昔太閤さん(豊臣秀吉)の時代、このあたりは魚市で賑わっていました。 魚市のあちこちから「安で~ 買(こ)うてや~」(大阪弁です)の声。 検分に来ていた太閤さん、活気あふれる様子に満足し、調子に乗って洒落を一発、「やすとは靭(うつぼ)のことか。」
 矢を入れておく靭は「矢巣(やす)」とも言っていましたので、「安い」と「矢巣」=「靭」との掛詞でした。
 町民はそれを知り、太閤さんからいただくのは何でも名誉なことと、太閤さんより「靭(うつぼ)」の地名をいただいたとのことです。
 繁栄をもたらせてくれたと大阪の町民には慕われていた太閤さんの話( 脚色:そよかぜ )でした。

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2014年5月19日 (月)

フナバラソウ

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 フナバラソウはキョウチクトウ科( 旧分類ではガガイモ科 )カモメヅル属( Vincetoxicum )の多年草です。 写真はたくさんの花には少し早い時期に撮ったもので、多くはまだ蕾で、もちろん果実は見当たりませんが、大きな紡錘形の果実(袋果)ができます。
 ガガイモの仲間の果実は、みんな似た形をしていますが、フナバラソウの果実は特に前後が対称的ですので、この果実の形を船を底から見た形に喩えて「舟腹草」としたものでしょう。
 カモメヅル属の植物は、これまでにもスズサイコタチカモメヅルクサタチバナなどを載せていますが、花のつくりは基本的には同じで、スズサイコのところに少し書きましたが、とにかく複雑です。 しかしその複雑さがうまく受粉に活かされているかといえば、花に対する果実の数からすると、かなり疑問が残ります。 もっとも、あんな大きな果実がたくさんできると、栄養分が種子生産に取られて、自身の生存が危うくなるでしょうが・・・。

 上の花の写真にも虫が写っていますが、いろんな虫が来ていました。 しかしそのほとんどの虫は、花粉媒介に役立つ虫ではなく、葉を食べたり植物の汁を吸ったりする、フナバラソウに害を及ぼす虫たちでした。


ガガイモの仲間を食草としているチャバネツヤハムシ


マルカメムシ


オジロアシナガゾウムシ


体長2mmほどの小さなゾウムシ


手の上に落ちて来たのでそのまま撮影したゾウムシの一種

 少しですが、フナバラソウに味方する虫もいました。

 上のウスイロクビボソジョウカイは肉食性の昆虫です。 害を及ぼす虫を捕食し、フナバラソウを守っているというよりは、フナバラソウにいると餌となる虫がたくさん来るからでしょうが・・・。
 これだけの種類の虫が、最初の写真の2本のフナバラソウにいました。 もちろんフナバラソウも自身を虫たちから守るしくみを持っています。 フナバラソウを傷つけると白い液体が出てきます。 この液体は細い口吻で汁を吸おうとする虫たちの口吻の中で固まり、口吻を詰まらせることを狙ったものかもしれません。 また茎や葉を覆っている毛も、虫によっては防衛に役立つでしょう。 しかし私の印象としては、これだけいろんな虫たちがいるのはフナバラソウの防衛力不足によるものだと思いました。

 フナバラソウも絶滅が心配されている植物です。 その理由の第一としては、フナバラソウは安定した丈の低い草地にのみ生えます。 これはレンリソウの生育場所とも似ていますが、そのような場所がたいへん減ってしまったことが挙げられるでしょう。 しかし私の勝手な思いつきかもしれませんが、上記のように虫たちにうまく花粉媒介をしてもらえていないようですし、虫たちから自身を守るしくみが不十分のようだということも、フナバラソウが少ない原因の1つになっているのかもしれません。

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2014年5月 5日 (月)

オオカワヂシャ

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 写真はオオカワヂシャ(=オオカワジサ)だと思います。

 オオカワヂシャは帰化植物です。 在来のカワヂシャは生育環境のよく似たオオカワヂシャの影響で減少し、環境省のレッドブック(RDB)で準絶滅危惧種(NT)に指定されました。 また、オオカワヂシャとカワヂシャが同所的に生育している場所では、両者が交雑して雑種のホナガカワヂシャを形成することがあり、このホナガカワヂシャは発芽能力のある種子を生産することもあると言われています。 このようにオオカワヂシャは、在来種カワヂシャの遺伝的攪乱を生じさせるとして、特定外来生物に指定されています。
 オオカワヂシャとカワヂシャには次のような形態的な違いがあります。 オオカワヂシャの花は鮮やかな青紫色である場合が多いのに対し、カワヂシャの花は白っぽい場合が多いようです。 果実の柄はオオカワヂシャでは少し上を向くように湾曲しますが、カワヂシャでは直線的に斜上します。 またオオカワヂシャの葉は鋸歯が不明瞭でほとんど全縁に見えるのに対し、カワヂシャの鋸歯ははっきりしています。 ただし花の色や葉の形は変異の幅があるものです。
 このようにオオカワヂシャとカワヂシャとの違いはそんなに大きくないのですが、染色体数はオオカワヂシャが 2n=36、カワヂシャが 2n=54 で、別種です。
 ホナガカワヂシャはオオカワヂシャとカワヂシャとの中間的な形態を示しますが、植物の世界では雑種の方が立派に見えることがよくあり、ホナガカワヂシャもその名のとおり穂が長く、葉も幅は変わらずに長く、つまり細長くなる傾向が強いようです。

 以下は最初に載せた写真と同じ場所の植物の花、果実の様子、葉の様子を撮ったものです。(写真はクリックで拡大します。)

 ところで、オオカワヂシャやカワヂシャは、植物の大きさは全く異なるのですが、花を見ても分かるように、オオイヌノフグリなどと同じ属( Veronica )です。 花後の果実(下の写真)もよく似ています。


オオカワヂシャの果実

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2014年4月19日 (土)

イワウチワ

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 写真はイワウメ科のイワウチワです。 名前は、岩地などに咲き、葉が団扇(うちわ)のように丸いところからでしょう。

 イワウチワは、同じイワウメ科のイワカガミとは、特に葉はよく似ていますが、イワカガミは1本の茎に数個の花をつけるのに対し、イワウチワは1本の茎に1輪の花をつけます。

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2014年4月13日 (日)

レンプクソウ

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 レンプクソウの分布は近畿地方以東で、北海道や北半球の温帯には広く分布します。 細長い地下茎を引き、湿り気のある林内などに群生します。
 レンプクソウの名前を漢字で書くと「連福草」で、福が連なるというめでたい名前ですが、小さな植物で、目立ちません。 なぜこんな素晴らしい名前になったのかは、いろんな説があるのですが、一説には、福寿草を引っこ抜いた時に、この草が連なってついてきた、とも言われています。 長い地下茎を持っていますので、有りうる話ですが、レンプクソウに福はありそうにありません。
 花は3~4月頃に咲くのですが、1つの花の最大の径が6mmほどの小さな花ですし、色も少し緑がかった黄色で、決して目立つ花ではありません。 レンプクソウの学名 Adoxa moschatellina の属名 Adoxa は、「何の取り柄もない」という意味のラテン語からきています。

 しかしこの花、じっくり見れば、とてもおもしろい花です。

 花は茎の先端に5つ咲きます。 真上を向いた花と、そのすぐ下に4方を向いた花が咲きます(上の写真)。 この花の咲き方もおもしろいのですが、レンプクソウは葉も対生ですので、茎の先端が花芽になって成長が止まり、そのすぐ下の十字対生の芽が花芽に分化したと考えれば、いちおう納得はできます。 しかし、もっとおもしろいのは、この頂につく花と、そのすぐ下の4つの花は、そのつくりが異なっています。 それも雌花と雄花に分化しているような違いではありません。
 花はそれぞれの植物の種によって決まった数があります。 例えばチューリップは、ガク片と花弁はそっくりですが、ガク片3、花弁3、オシベ6(3+3)ですし、サクラは、オシベはたくさんあります(5×?)が、ガク片も花弁も5枚です。 ところが、レンプクソウの花は、頂の花は花弁が4裂し、オシベも8本(4+4)で、メシベの柱頭は少し不安定ですが4本が多いのに対し、その下の四方を向いている花の花弁は5裂していて、オシベは10本(5+5)で、メシベの柱頭は5本が多いようです。 同じ茎に咲くすぐ近くの花のつくりがこのように異なるのは、とても珍しいことでしょう。

 上は頂の花を真上から見たところです。 柱頭の1つは手前に突き出ていて、はっきりしていません。

 上も頂の花ですが、柱頭は5つあります。 ただし距離の近い3つは小さくなっています。

 上は四方を向いている花の1つを正面から撮ったものです。

 さらに、ガクを見ると、頂の花のガクは2方向に伸びていますし、四方を向いている花のガクは3方向に伸びて三角形のような形になっています。 ガクの様子は花弁が散った後の方が撮りやすいので、下の写真はそのような時期の花を選んでいます。

 このような変わった花をつけるので、従来はレンプクソウは1属1種でレンプクソウ科を形成しているとされてきました。
 ところが近年は遺伝子を解析することで植物の近縁関係を調べ、それを基に分類する方法を取るようになってきました(APG植物分類体系)。 それによると、これまでスイカズラ科とされていたサンゴジュ、ヤブデマリ、ガマズミなどのガマズミ属( Viburnum )やニワトコ属( Sambucus )の植物がレンプクソウに近いことが分かり、これらはレンプクソウ科に移されることになりました。 よく見ているこれらの植物がレンプクソウと遺伝子的に似ているというのは驚きです。

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2013年10月29日 (火)

キッコウハグマ ②

 昨日の続きです。

 昨日はキッコウハグマの1つの頭花(上の写真)は3小花からなること、上の写真の赤く見えているのは、それぞれの小花の集葯雄ずいであることなどを書きました。
 キク科の多くの花では、花粉は集葯雄ずいの内側に出されます。 上の写真(クリックで拡大します)の集葯雄ずいの先端には孔が見えます。 この孔の奥に花粉が放出されていて、その下にはメシベがあるはずです。
 虫が訪花して集葯雄ずいに触れる代わりに、指で集葯雄ずいの先端を数回軽く叩いてみました。 すると・・・

 集葯雄ずいの先端の孔から花粉が押し出されてきます(上の写真)。 これはオシベに触れた刺激によりオシベの花糸が縮み、相対的にメシベが伸び、集葯雄ずいの内側に出されていた花粉を押し出したことによります。 写真の一番奥(中央)の小花では、白いメシベの柱頭が少し見えています。
 このたくさんの花粉は、虫の体にくっつきやすくなっているようです。

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 上は集葯雄ずいの先端を拡大したものですが、溢れ出た花粉の集団が横に流れたようになっています。 これは私の指にくっついて指の移動方向に流れたものです。

 ところで、キッコウハグマの茎にはたくさんの細長いつぼみのようなものがついています。

 上はそのひとつを拡大したものですが、よく見ると先端には冠毛が見えます。 つまりこれはつぼみではなく、花の終わった後です。 キッコウハグマには閉鎖花が多く、この細長いものの多くは閉鎖花だったのでしょう。

 上は同じ場所で一昨年の11月上旬に撮ったもので、冠毛が広がりはじめています。 下はその拡大です。

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2013年10月28日 (月)

キッコウハグマ ①

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 キッコウハグマはキク科の多年草です。 茎は直立して高さ10~30cmほどになるのですが、葉は茎の下部にしかつきませんから、花の時期以外は、地面にへばりついている植物のような印象です。 ですから、上を他の植物に覆われると生きていけませんので、木陰であまり他の植物が元気に育たない程度の明るさの所で、しかも小さな多年草ですから、土壌が安定している所で生きている植物のように思います。
 花は9~10月に見られるのですが、閉鎖花が多く、咲いている花はわずかです。

 キッコウハグマの「キッコウ」は、5角形の葉をカメの甲羅(亀甲:きっこう)の模様に見立てたものです。 また「ハグマ」は、白い花をヤクの尾の毛でつくった飾り(白熊:はぐま)に見立てたものでしょう。 ちなみに、白熊(はぐま)は払子(ほっす)や槍の飾りなどに使われました。 とても高価で、白熊を染めた赤熊(しゃぐま)や黒熊(こぐま)などもあり、兜(かぶと)の飾りや兜の代わりにもされました。 武田信玄も白熊の兜を使っていました(こちら)。 NHK「八重の桜」で会津攻めの新政府軍も被っていましたが、これは江戸城に収蔵されていた白熊、赤熊、黒熊を、それぞれ長州、土佐、薩摩の指揮官が着用することで、勝利を誇示したということです。
 閑話休題。
 キッコウハグマはキク科ですから、その花(頭花)は小花(ほんとうの花)が集まったものです。 キッコウハグマの1つの花(頭花)は3つの小花からなっています。

 上が1つの頭花です。 赤く色がついているのは、集葯雄ずい、つまり5本のオシベの葯が輪状にくっつきあったものです。 メシベはこの集葯雄ずいの中心部に隠されています。 頭花は3つの小花からできていますから、集葯雄ずいも3つあります。
 キク科の1つの(ほんとうの)花(=小花)の花弁は5枚です。 タンポポなどでは、この5枚の花弁は横にくっつきあって1枚の花弁のように見えますが、キッコウハグマの5枚の花弁は根本がくっついているだけです。 1つの小花の花弁は5枚で、1つの頭花は3小花からなりますから、1つの頭花の白いひも状の花弁は15枚あることになります。

 余分なことを書きすぎて時間切れです。 この続きは明日に・・・。

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2013年10月20日 (日)

ハマギク

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 ハマギクは、名前のとおり、浜で見られるキク科の多年草です。 ただし自生地は関東地方以北の本州の太平洋岸で、ここに載せたのは京都府立植物園で育てられているものです。
 花は9~11月頃に見られます。 学名は Nipponanthemum nipponicum で、種小名を見てわかるとおり、日本の特産種です。

 乾燥しやすい海岸の環境に耐えるため、葉は厚く、クチクラが発達していて光沢があります。 地下茎で増殖し、茎は木化します。
 なお、シャスターデージーは、このハマギクとフランスギクなどを交配して作られたものです。

【 参考 シャスターデージー 】

※ シャスタ(Shasta)はカリフォルニア州のシャスタ山から。 シャスタ山の万年雪の白さを花の白さに喩えたのでしょう。

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