タカラダニ
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ゴミグモ属に腹部がピカピカに光るクモがいます。 ギンメッキゴミグモ、クマダギンナガゴミグモ、ギンナガゴミグモの3種がいて、腹部の長さはこの順に長くなります。
写真のクモは腹部の長さからすると、クマダギンナガゴミグモのように思うのですが、クマダギンナガゴミグモの分布は本州中部以北に多く、写真は大阪の平野部で撮っていますので、少し心配です。 まだ幼体で、成長するともっと細長くなったりして・・・。
ところで、ほとんどのクモは頭を下にするか体を水平近くにしています。 同じ属のゴミグモでも頭を下にしています。 ところがこの腹部の光る3種が静止している時は、いつも頭を上にしています。 光ることと頭を上にすることは、何か生態的な関連があるのでしょうか?
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スギ(ヒノキだったかな?)の樹皮をめくったら、このクモがいました。 調べてみると、アワセグモ科のアワセグモのようで、比較的珍しいクモのようです。
和名の意味は、「袷(あわせ)蜘蛛」のようです。 「袷」とは裏地付きの和服のことで、このクモの名前は、平べったいけれど、裏地の無い単衣(ひとえ)よりは厚みがある、ということのようです。 ちなみに、ヒトエグモというクモも、ちゃんと実在します。
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( 撮影 2014.4.6. 11:12 )
コナラの枝で、ウロコアシナガグモがいつもと違ったへばりつくような姿勢、よく見ると何かを押さえ込んでいるように見えました(上の写真)。 捕らえた獲物を食べているのかと思い、カメラを近づけて何枚か撮っていると、危険を感じたのか、ウロコアシナガグモは去って行きました。
( 撮影 2014.4.6. 11:13 )
ウロコアシナガグモの去った後に残っていたのは、オオワラジカイガラムシでした(上の写真)。 しかしクモに体液を吸われて縮んだようなところは見られません。
( 撮影 2014.4.6. 11:30 )
もしやと思い、しばらくしてから戻ってみると、予想どおりウロコアシナガグモがオオワラジカイガラムシの所に戻ってきていました(上の写真)。
これまで何度も書いてきたように、植物の汁を吸って生活している虫は、糖以外の栄養素を摂取するために、植物の汁をどんどん吸い、余分な糖を甘露やワックスなどの形で体外へ捨てます。 オオワラジカイガラムシも、体の表面に付けている白い粉状のワックス以外に、甘露も出すようです。
直接写真には撮れなかったのですが、状況から見て、ウロコアシナガグモはオオワラジカイガラムシの甘露を目的に来ていた可能性が大きいと思います。
クモは生きて動くものしか口にしないように思われがちですが、このブログではアシダカグモが砂糖水を吸いに来ることを載せています(こちら)。
もしウロコアシナガグモがオオワラジカイガラムシの甘露を吸うために来ていたとするなら、アシダカグモと同様なことが他のクモの行動でも観察できたことになり、とてもおもしろいことだと思います。
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白っぽい壁で、まるで日向ぼっこでもしているように、ガザミグモのメスが、頭を下にしてじっとしていました(4月2日撮影)。 カメラを近づけてもそのままです。 まだ活発に動くには気温が低すぎるのかもしれません。
ガザミグモはカニグモ科に分類されています。 獲物を待ち構える時は、写真のように、長い第1歩脚と第2歩脚を揃えて広げていて、ガザミの長い鋏脚を連想させてくれます。
ガザミグモの狩りは、網を張らず、獲物が来るのを待ち伏せします。 同じカニグモ科のクモで、ハナグモなど花で待ち伏せするものは多いのですが、ガザミグモは木や木の葉の上で待ち伏せしていることが多いようです。 上は10月の中旬に撮ったものですが、アラカシの枝で待ち伏せしているガザミグモのメスです。
ガザミグモのオスは、メスと比較すると、小型で、体色も黒っぽく、茶色っぽいメスとはかなり異なります。
上がガザミグモのオスです。 左の第2歩脚は失われています。 下は上の写真の頭部付近を拡大したものです。
オスもメスも、網を張らずに獲物を狩るにしては、小さな眼をしています。 獲物を狩るのは視力に頼らず、接触刺激や振動などを頼りにしているのでしょうか。
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写真のようなクモが「堺自然ふれあいの森」の地面を走っていました。 走り回るスピードはけっこう速く、今日の写真は短時間止まってくれた時に撮った下の1枚だけです。(写真はクリックで拡大します。)
腹部末端の特徴的な糸疣などからワシグモ科のクモでしょう。
ワシグモ科のクモのほとんどは、地上を走り回る徘徊性の黒っぽい種がほとんどです。 ただ、徘徊性といっても、ハエトリグモのような大きな眼を持っているわけではなく、触覚に頼って獲物を狙うと考えられていて、多くのクモと同様な形態をしているという点では、特徴の無いクモと言えるでしょう。 歩脚は、いわゆる前行性と言われているパターンで、手前2対が前を向き、後ろ2対が後ろを向いています。
ワシグモ科には非常に多くの種がありますし、互いによく似た種も多く、通常は種の同定には生殖器官を見る必要があるようですが、写真のクモは、普通種のマエトビケムリグモとしておきます。 ケムリグモ属も沖縄を除いて7種存在していて、腹部の模様には変異が大きいとのことですので、マエトビケムリグモでいいのかどうか、少し心配ですが・・・。
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アリグモのメスは以前に載せています(こちら)が、写真はアリグモの褐色型(メス)または幼体だと思います。 ヤツデの葉の裏にいて、カメラを近づけると逃げ回っていましたが、ヤツデの葉から離れようとはしませんでした。 翅も無く、ジャンプ力もそんなにないものを撮る時は安心感があります v(^-^ )v
写真のアリグモはタイリクアリグモによく似ているのですが、タイリクアリグモは地表性のクモということです。
上の写真はクリックで 1,024×768 まで拡大できますが、拡大できない携帯やスマホで見ていただいている方のために、下に顔の拡大を載せておきます。
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葉の裏にいた体長1.5mmの小さなクモ、葉の表へ裏へと逃げ回り、糸を引いて葉から飛び降りたりと、なかなか撮らせてくれません。 しかたなく持ち帰って撮影しました。 触肢の様子からするとメスでしょう。
クモの眼(単眼)は8個のものが多く、写真のクモも8個ですが、比較的狭い範囲に集中していて、眼域は黒色です。
上は正面から撮ったものです。 これでも眼がよく分かりませんので、眼を水色の円で囲んでみたのが下です。
名前を調べてみましたが、よく分かりません。 チビアカサラグモに似ているように思い、学名 (Nematogmus sanguinolentus) で検索してみると、外国のものによく似た写真が何枚かありましたが、よく分かりません。 眼域が完全に黒色で覆われているのも気になりますし、検索した範囲ではチビアカサラグモの冬の写真はみつかりませんでした。
(2014.1.25. 堺市南区豊田)
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アラカシの葉を少し丸めて糸をかけた巣がありました(上の写真)。 うっすらとクモの姿が見えます。 頭を下にしているようです。
巣は閉鎖されたものではなく、写真の上と下からは自由に出入りできるようです。
頭側の隙間から中を覗いてみました(上の写真)。 このままでははっきりしないので、巣を破って外に出てもらいました(クモさん、ごめんなさい)。
アオオニグモでした。 青鬼の顔に似た模様は・・・と探してはいけません。 青いオニグモ属のクモという意味の名前です。
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