アリストロキア
上は Aristolochia goldieana(アリストロキア ゴルデアナ)です(2024.11.7. 京都府立植物園で撮影)。 物差しを置いていませんが、周囲の砂粒などでおおよその大きさが分かるでしょう。 熱帯西部アフリカ原産で、周年にわたって高温多湿条件を保つ必要があるため日本での開花は容易ではありません。 日本の植物園などでの栽培記録が無いため、生態は不明であったため、数年にわたる観察経過を経て、8年越しで国内ではじめて花を咲かせることができたということです。
この花、じつはアフリカ最大の花です。 花は大きいのですが、花の見頃は2~3 日と短いようです。 花粉媒介者はハエのようで、肉が腐ったようなにおいを放っていました。
Aristolochia属は、オーストラリア大陸を除く世界の熱帯ー亜熱帯を中心に500種以上が知られており、日本でもウマノスズクサの仲間が分布しています。 属名の Aristolochia は、ギリシャ語の「aristos(最良)+ lochia(出産)」が語源で、花の後ろの膨らみが子宮を想わせることなどが由来のようです。
上は Aristolochia salvadorensis(アリストロキア・サルバドレンシス)です。 中央アメリカのエルサルバドル原産です。 花を正面から見るとダースベイダーそっくりですね(2023.10.15. 京都府立植物園で撮影)。
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