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2014年7月 6日 (日)

コジキイチゴ

Kojikiichigo140624_1

 写真はいわゆるキイチゴの一種で、本州中部以南に分布するコジキイチゴです。 果実(偽果)も木の高さも、キイチゴ類のうちでは大きい方です。

 上にも書いたように、キイチゴ類の果実は偽果で、「キイチゴ状果」と呼ばれています。 キイチゴ状果を構成している粒の1つずつがほんとうの果実で、この中に種子が1つ入っています。 上の写真でも、ほんとうの果実1つずつにメシベの花柱の跡がヒゲのように残っているのが分かります。
 つまりキイチゴ状果は、ほんとうの果実が隣同士互いにくっつきあっています。 多くのキイチゴ類のキイチゴ状果が球形に近いのに対し、コジキイチゴのキイチゴ状果は大きく、楕円体です。 たくさんのほんとうの果実が層状にくっつきあって大きくなれば、その内部は空洞化します。

 上はコジキイチゴのキイチゴ状果の内側を見たもので、背景は私の手のひらです。 内部が空洞になっているのが分かるでしょう。
 コジキイチゴの名前の由来にはいろいろな説がありますが、有力な説の1つでは、この内部が空洞の偽果の様子が蒸し器として使われた甑( こしき )に似ていることから、「こしきいちご」が訛ったものとされています。
 このキイチゴ状果は、甘さは控えめですが、あっさりしていて、おいしく食べることができます。

 コジキイチゴの葉は3~11枚ほどの小葉からなる複葉で、茎には棘があります。 またコジキイチゴの特徴の1つに、葉の裏面脈上や茎などの腺毛の多さが挙げられます。 特に茎の赤く長い腺毛は、上の写真のように、逆光で見るとなかなか美しいものです。
 下は茎の腺毛を拡大したものです。

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