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2014年6月 5日 (木)

ゴウソ

Gouso140513_1

 ゴウソは湿地に生えるカヤツリグサ科スゲ属の多年草です。 名前の「ゴウ」は「郷」だと思われますが、「ソ」は「麻」で、6月中~下旬頃に穂茎を抜き取り、乾燥させ、編み紐として使用されたようです。

 上の写真は花序の部分を撮ったもので、頂小穂(先端に出る小穂)は雄性で、その下につく数個の小穂は雌性です。 この雌小穂がぶら下がる様子から、タイツリスゲ(鯛釣菅)の別名があります。

 上は雌小穂の一部を拡大したものです。 スゲ属の特徴として、メシベは果胞という袋状のものに包まれて保護されていることが挙げられます。 上の写真では、果胞と鱗片のセットが規則正しく並んでいて、果胞の先からは、受粉が終わって枯れかけているメシベの先端が出ています。
 この果胞の中で果実ができるのですが、果胞の形から想像できるように、中にできる果実はレンズ形です。(「レンズ状果実」と呼ばれています。)

 上は果胞の表面を拡大したものです。 ゴウソの果胞の表面は、全面が小さな粒点で覆われています。

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