コマルハナバチ
モチツツジの花に来ていた写真の蜂はコマルハナバチだと思います。 このブログでは前にトラマルハナバチとオオマルハナバチを載せていますが、マルハナバチの仲間は、野生植物も作物も含め、多くの植物の主要な花粉媒介者(ポリネーター)です。
コマルハナバチはマルハナバチの仲間のうちでは春にいちばん早く出現し、他のマルハナバチの多くが秋まで活動するのに対し、6月には新女王蜂が出てきて、コロニーを解散してしまいます。
新女王蜂は来年の春まで土の中で過ごし、春に目覚めた女王蜂は働き蜂を産み、コロニーを形成します。
写真の蜂は5月18日の撮影ですが、大きさからして女王蜂だと思います。 働き蜂は女王蜂の体長の半分ほどしかありません。 巣を作り働き蜂を産みと働き詰で、翅は擦り切れ、毛も少なくなっているようです。
コマルハナバチの体は、腹部の先端付近のオレンジ色と、個体によっては腹部に黄色い帯を持つ以外は、フサフサの黒い毛で覆われています。
クロマルハナバチも、腹部の先端付近のオレンジ色以外は黒い毛で覆われていますが、クロマルハナバチの毛は短く整っていて、写真のようなボサボサの状態にはなりませんし、舌が短く、花筒が短い花を好む傾向があるようです。
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