ハマダイコン
ハマダイコンは、北海道~九州の海岸の砂地に生えるアブラナ科の越年草です。 写真は大阪府の泉南の海で撮ったものです。
ハマダイコンと栽培ダイコンとの関係については、従来、ハマダイコンは栽培ダイコンの野生化したものと言われていましたが、古事記にも記述があるなどの文献からの検討や、両者の形質の比較などから、次第に疑問が持たれるようになりました。 山岸博らは分子生物学的にハマダイコンが栽培ダイコンから逸出したものではないことを明らかにしています(園芸学会雑誌67.1998.)。 野生ダイコンと栽培ダイコンは古い時代に中国大陸から別々に伝搬したものと考えられます。
花は上の写真のように色の濃いものからほとんど白色に近いものまであります。
果実は数珠状にくびれ、上部は細くなっています。 種子はくびれごとに1つずつ入っています。 果実は熟しても裂開せず、くびれのところでちぎれて、波に浮いて種子散布されます。
茎には刺状の毛があります(上の写真)。
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