梨のワタアブラムシ?
果樹のナシに寄生するアブラムシとしては、ナシミドリオオアブラムシがよく知られていますが、ナシに寄生するアブラムシ類は20種以上いるとされています。
写真は、そのうちの1種のワタアブラムシではないかと思います。 無翅虫は大きくなるにしたがって少し色が濃くなっているようです。
このアブラムシに寄生されたナシの葉は、上の写真のように裏が内側になるように丸くなっていて、下の写真のように、アブラムシはその内側にいました。
ワタアブラムシは多食性のアブラムシで、梨には限りません。 体色は、黄色、緑、濃色など様々で、寄主や季節によっても異なるようです。 角状管は黒色、触角は基部が白色で先端付近は暗色です。
名前は有翅型の幼虫がロウ状白粉で覆われるからでしょうか。
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コメント
こんにちは。
写真では一部個体が羽化している様ですね。羽化する個体としない個体の差というのはどの辺にあるのでしょうね。
投稿: kanageohis1964 | 2014年5月 4日 (日) 07時11分
kanageohis1964さん、ご覧いただきありがとうございます。
写真の個体は、翅の無いのが幼虫で翅のあるのは幼虫が羽化した成虫、というわけではありません。
生殖活動を行うのが成虫とするなら、多くのアブラムシ類は、有翅型と無翅型の2種類(以上)の成虫の形態を持っています。
有翅型は分布範囲を広げたり、季節によって寄主を変えたりするなどの目的で飛翔するための姿であり、無翅型はその場で無性生殖により仲間を産み増やします。
投稿: そよかぜ | 2014年5月 4日 (日) 22時23分