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2014年5月14日 (水)

レンリソウの保護について考える

 昨日はレンリソウについて書きましたが、このような絶滅が危惧されている植物について、どのように保護していけるのかを、門外漢の無責任な発言にはなりますが、少し考えてみたいと思います。

 生物がその場に存続していくためには、現在生きている環境が維持されることが必要です。 この場合の環境とは、土質や日射量などの無機的な環境も、関係する他の生物などの有機的な環境も含みます。
 よく自然保護というと、人によって荒らされないようにその場に人の手が入ることを禁じ、そこにいる生物を守ろうとする手段がよく講じられます。 極相林を保全する場合など、そのようにすることが必要になる場合もあるでしょうが、レンリソウの場合はどうでしょうか。

 レンリソウは草地に生える植物だと書きました。 この草地は安定した草地でなければなりません。 急にできた草地に他の植物に負けずに侵入できるような“逞しさ”はレンリソウにはありません。
 昨日の記事で、近畿地方で現在レンリソウの見られるのは和歌山県南部と京都府南部の2ヶ所だと書きました。 じつはいずれも河川の堤防の法面です。 堤防は、大きな木が育ち根が張ると、そのために堤防に弱い部分ができると言われ、定期的に草刈りが行われ、樹木が育たないようにしてきた場所です。 つまり定期的に人の手が入ることで同じ環境が保たれてきた場所です。
 レンリソウを守るためには、草刈りが必要です。 しかしその草刈りの時期が大切です。 草刈りによってレンリソウがダメージを受けずにレンリソウに光が十分当たる環境が維持できるようにするためには、どの時期が最適なのか、検討する必要があるでしょう。
 レンリソウの育っている環境をよく理解することも必要でしょう。 レンリソウと共存し助け合ってレンリソウの育つ環境を形成している植物や花粉媒介をしている昆虫などはどのようなものなのか、またその環境を維持し、さらに向上させていくにはどのような配慮が必要なのか、レンリソウという特定の植物の保護活動をとおして、自然を広く知る楽しみをますます深めていくことも可能なのではないでしょうか。

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