オオツクバネウツギ・ツクバネウツギ・コツクバネウツギ
ツクバネウツギ属( Abelia )はAPG分類体系ではリンネソウ科または広義のスイカズラ科に分類されています。 名前の「ツクバネ」はガクの様子が羽根つきのはねに似ているところからです。
大阪府下でも見られるタイトルの3種は、花の大きさも異なりますが、このガクの様子も異なり、花が落ちてしまった後も見分けることができます。
● オオツクバネウツギ
オオツクバネウツギの花は5枚のガク片からなりますが、そのうちの1枚が小さく( 上の写真 )、欠けて4枚のガク片になることもあります。
● ツクバネウツギ
ツクバネウツギの花のガク片は5枚がほぼ同じ大きさです。 上の写真は6月はじめに撮ったもので、花が終わりかけていて、ガクがよく目立ちます。
● コツクバネウツギ
コツクバネウツギの花は黄色で、これだけでも区別できますが、花は小さく、ガク片の数も2~3枚に減少しています。
● 備考
日本に自生している植物ではありませんが、公園などあちこちによく植えられているツクバネウツギ属( Abelia )があります。 春から秋まで花が咲き、特に花が少なくなる真夏にも花を咲かせてくれるので便利です。 これは中国原産のタイワンツクバネウツギを基に交雑により作られた園芸植物で、ハナツクバネウツギ、ハナゾノツクバネウツギ、または属名のアベリアなどの名前で呼ばれています。 花の色は白以外にも、ピンクのものも作られています。
この花のガク片は5枚が多いのですが、交雑種だけあって一定していません。
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