オオワラジカイガラムシに来ていたウロコアシナガグモ
( 撮影 2014.4.6. 11:12 )
コナラの枝で、ウロコアシナガグモがいつもと違ったへばりつくような姿勢、よく見ると何かを押さえ込んでいるように見えました(上の写真)。 捕らえた獲物を食べているのかと思い、カメラを近づけて何枚か撮っていると、危険を感じたのか、ウロコアシナガグモは去って行きました。
( 撮影 2014.4.6. 11:13 )
ウロコアシナガグモの去った後に残っていたのは、オオワラジカイガラムシでした(上の写真)。 しかしクモに体液を吸われて縮んだようなところは見られません。
( 撮影 2014.4.6. 11:30 )
もしやと思い、しばらくしてから戻ってみると、予想どおりウロコアシナガグモがオオワラジカイガラムシの所に戻ってきていました(上の写真)。
これまで何度も書いてきたように、植物の汁を吸って生活している虫は、糖以外の栄養素を摂取するために、植物の汁をどんどん吸い、余分な糖を甘露やワックスなどの形で体外へ捨てます。 オオワラジカイガラムシも、体の表面に付けている白い粉状のワックス以外に、甘露も出すようです。
直接写真には撮れなかったのですが、状況から見て、ウロコアシナガグモはオオワラジカイガラムシの甘露を目的に来ていた可能性が大きいと思います。
クモは生きて動くものしか口にしないように思われがちですが、このブログではアシダカグモが砂糖水を吸いに来ることを載せています(こちら)。
もしウロコアシナガグモがオオワラジカイガラムシの甘露を吸うために来ていたとするなら、アシダカグモと同様なことが他のクモの行動でも観察できたことになり、とてもおもしろいことだと思います。
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