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2014年4月 4日 (金)

アメバチ属(Ophion)の一種

Amebachi140328_1

 写真のようなヒメバチがいました。(3月28日撮影)

 渡辺恭平氏らによる寄生蜂に関するホームページ(こちら)では、ヒメバチ科などについては特に詳しく書かれているので、ここに載せられている「大型でアメ色の体をもつ寄生蜂の検索表」を使って属までの検索を試みてみました。
 検索の結果は、ヒメバチ科アメバチ亜科アメバチ属(Ophion)にたどり着いたのですが、ここでは検索表で注目したいくつかの形質について載せておきます。

 翅脈を見ることで、似た形質を持つアメバチモドキ(ハバチヤドリヒメバチ亜科)やXiphozelinae(コマユバチ科)などと区別できます。
 下は上の写真の赤い□で囲った部分の拡大です。

Amebachi140328_4

 上の写真は、前翅のすぐ後ろに後翅があって、両者の翅脈が重なって見づらいのですが、前翅の翅脈1m-cuには、短い翅脈の分岐が見られます(赤い矢印)。 また、前翅の縁紋の後方に微毛に覆われない透明域がある(緑の矢印)のですが、この部分の面積は狭いものです。

Amebachi140328_5

 上の写真で、頭頂と後頭との境界にあたる後頭隆起線(緑色の矢印)は明瞭に認識できます。

 アメバチ亜科のなかには大顎がねじれたようになっているものもいるのですが、アメバチ属ではねじれは見られません(上の写真)。

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