ヨコエビ
大阪府南部、大阪湾に流入する河口の石を持ち上げると、大小さまざまなヨコエビが跳ねたり走ったり・・・。 瞬間的に散らばってしまい、とても写真に撮れる状態ではなく、しかたなく死んでもらってからの写真です。
下のヨコエビは体長8mmほどで、写真の場所にいたヨコエビの中では比較的大型でした。 あちこち砂粒がついたままですが・・・。
ヨコエビはヨコエビ目(=端脚目)ヨコエビ亜目(Gammaridea)に属する甲殻類の総称で、「エビ」とついていますが、エビの仲間(十脚目)ではありません。 たくさんの種類がいて、生活している場所も陸上から深海まで様々です。 大きさもさまざまで、私たちがよく見るのは数mmのものですが、深海には20cmを超えるものもいます。
「ヨコエビ」と言われるのは、扁平な体を倒して(横にして)生活している種類が多いからです。 上の写真で、体の中央付近に2対の長い脚があります。 生きている時にはこの脚は体の左右に持ち上げています。 つまり体を倒して生活している時には、この長い脚は体の下と上に位置します。 土と石の間で体を倒して生活しているなら、長い脚の2本は土に、もう2本は石に接していることになり、この脚を使って動きまわります。
下は腹側から見た状態での手持ち撮影7枚からの深度合成です。
下は同じ石の下にいたヨコエビですが、上とは別種でしょう。 大きさも体長6mmと小さく、長い脚の位置も体の後端近くにあります。
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