クモマルトビムシの仲間
3月3日、堺自然ふれあいの森のスチール製物置の壁面のあちこちに、写真のマルトビムシがいました。 たぶん何かの目的で集まってきたのではなく、近くで発生したように思います。 体長は多少の大小があったのですが、写真のものは1.7mmでした。
このマルトビムシは、こちらに載せたものと同種で、クモマルトビムシ亜科のコシジママルトビムシではないかと思うのですが、自信はありません。
たくさんいたので1頭持ち帰り深度合成してみました。
上は頭部です。 眼は8個の小さな眼が集まっていますが、互いにくっつきあった複眼とまでは言えない状態です。 このような眼は「集眼」と呼ばれているようです。
上は腹側を見たもので、上方が頭です。 ここにはトビムシ目の独特の器官である腹管と叉状器が写っています。
腹管(粘管)は、ここから出される粘液で体の保持に役立てているとか、体内の浸透圧を調整する機能を持つといわれている管状の器官です。 トビムシ目は以前は粘管目と言われていました。
叉状器(跳躍器)は、普段は腹部下面にくっついているのですが、危険を感じた時などは、勢いよくこれを伸ばして地面などを叩き、写真のような状態になることで、大きくジャンプします (これが「トビムシ」の名前の由来です)。
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