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2014年3月31日 (月)

ミチタネツケバナ

 ここ数日の暖かさで、私の家の近くのソメイヨシノは5分咲き~7分咲きといったところでしょうか。 道端の植物も花をつけているものが多くなりました。
 下はそのうちのひとつ、ミチタネツケバナです。 あちこちでよく見かけるようになりました。

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 タネツケバナは漢字で書くと「種漬花」で、この花が咲くと、稲の種籾を水に漬けて発芽を促し、苗代づくりの準備に入らなければならない、というところからきているようです。
 タネツケバナの仲間( Cardamine:タネツケバナ属 )も、タネツケバナオオバタネツケバナなど多種の在来種があり、あちこちでよく見かけるのですが、写真のミチタネツケバナはヨーロッパ原産の帰化植物です。 名前は道端など、タネツケバナよりもやや乾燥した場所によく見られるところからのようです。

 花は在来種のタネツケバナより早く、2月頃にはもう咲きだしていて( この花を見て籾を漬けたのでは早すぎます )、今の時期には、花と共にたくさんの果実をつけています。 果実は直立して、花より上に突き出しています。

 茎につく葉は小さく少なく、目立ちません。 上は茎につく葉を拡大して撮ったもので、茎にはピントが合っていませんが、タネツケバナと異なり、茎には毛はありません。
 茎の葉は少ないのですが、それに代わって根出葉は多く、花や果実の時期にも残っています。 下の写真は、根出葉の様子がよく分かるように、株を引き抜いて持ち上げて撮ったものです。 ちなみに、在来種のタネツケバナの根生葉は、果時には枯れています。

 タネツケバナ属はアブラナ科です。 中学校(?)の教科書などには、アブラナ(の仲間)の花の特徴として、花弁やガクは4枚で、オシベは6本であることが載せられています。 しかし、ミチタネツケバナの花は小さく、オシベが4本しかない花が多く見られます(下の写真)。

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2014年3月30日 (日)

トビコバチ科 Microterys属

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 写真は、胸部に白っぽいゴミがついていますが、トビコバチ科 Microterys属の一種でしょう。 以前に載せたもの(こちら)ともよく似ています。 体長は翅端まで 2.4mmでした。 ヤツデの葉の裏にいたのですが、この暖かさですので、見つけるとすぐに動きだしましたので、持ち帰って撮影しました。

 トビコバチは「跳び小蜂」で、中脚を使って跳ぶと言われています。 しかしこの蜂に関しては、時期的なもなのか、種による違いなのか、そんなに跳ばれることはありませんでした。

 下は同じヤツデにいたもので、体長は翅端まで 2.2mmでした。 上のものよりも明るい体色ですが、他の特徴はよく似ています。 同種内の個体変異なのか、別種なのかは分かりません。

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2014年3月29日 (土)

キンクロハジロの翼


オスとメス(手前)

 写真は大阪城の濠にいたキンクロハジロです。(PCの場合、写真は全てクリックで拡大します。)


腹を上にしてラッコスタイル

 キンクロハジロは漢字で書くと「金黒羽白」で、眼の金色、黒い体色(腹部側面はオスでは白いですが・・・)、それに飛んでいる時に翼の白い色が目立つところからでしょう。
 私はキンクロハジロの表情が好きで、このブログでも何度かキンクロハジロを載せていますが、翼の白い部分つまり翼を広げたところは初掲載になると思います。

 冬鳥のカモたちは北に帰りはじめていて、どんどん少なくなっています。 写真のキンクロハジロの行動も、羽虫などを落とすための水浴びにすぎないのかもしれませんが、北帰行を前にして動きが活発になっていたのかもしれません。

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2014年3月28日 (金)

センチトゲハネバエ

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 ケヤキの幹にとまっていたハエ、体長は5mmほどで、小さいために肉眼的にはもっと黒っぽく見えます。 2月頃より家の中などあちこちで見かけるようになりました。
 よく見かけるハエなので、検索表で調べてみました。 使用した検索表は、日本家屋害虫学会の「屋内害虫の同定法」のうちの、田中和夫氏による「(2)双翅目の科の検索表」と「(3)双翅目の主な屋内害虫」です。
 検索の結果はセンチトゲハネバエということになりました。 名前に「センチ」とあるように、家畜の糞や便所,浄化槽などに発生すハエのようです。
 以下は深度合成したものです。(クリックで拡大します。)

 トゲハネバエ科は、その名のとおり、翅の前縁にトゲ状の鋭い剛毛が並びます。 このセンチトゲハネバエの場合も、たしかにトゲ状の剛毛が並んでいるのですが、他の多くのトゲハネバエ科のもの( 例えばこちらの最後の写真 )に比較すると、剛毛は短いようです。

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2014年3月27日 (木)

ホロホロチョウ

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 天王寺動物園の鳥シリーズ、本日はホロホロチョウです。 ホロホロチョウはアフリカ大陸に分布し、日本で野生のホロホロチョウを見ることは無いでしょう。 しかし、家禽としての飼育は、寒さに弱く神経質な鳥であるために日本ではあまり盛んではありませんが、世界の各地で行われていて、ホロホロチョウが食べられる店は日本にも( もちろん大阪にも )たくさんあります。

 ところで、年配の方で「ほろほろ鳥」と聞けば、映画「愛染かつら」の主題歌「旅の世風」を思い出される方もいらっしゃるのではないでしょうか。
 ♪ 花も嵐も 踏みこえて 行くがおとこの 生きる途(みち)
  泣いてくれるな ほろほろ鳥よ 月の比叡を ひとり行く
 ところが、この「ほろほろ鳥」は、上に書いた「ホロホロチョウ」とは無関係なのだそうです。 作詞家の西條八十はこの歌の作詞当時、ホロホロチョウという鳥が存在することを知らず、「ほろほろ鳥」は、【 涙が「ほろほろ」+鳴く(「泣く」の語呂合わせ)「鳥(とり)」】だったという話です。

 天王寺動物園の鳥シリーズもキリが無いので、とりあえず今回で止めておきます。

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2014年3月26日 (水)

クロトキ

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 天王寺動物園の鳥シリーズ、本日はトキの仲間(コウノトリ目トキ科)のクロトキです。 顔の色は違うものの、トキの仲間特有の下方に湾曲したくちばしや、頭の禿げ具合など、トキとよく似ています。
 江戸時代には普通に見られた日本のトキは2003年に最後の1羽が亡くなり、中国産のトキを佐渡島で人工繁殖させていることは広く知られていますが、このクロトキも、江戸時代あたりまでは日本でも繁殖していたらしいのですが、現在では稀な冬鳥となり、その渡来数も減少気味です。

 上の写真で左側にいる後姿の鳥はアオサギです。

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2014年3月25日 (火)

アカハシハジロ

 写真はアカハシハジロのオスです。

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 アカハシハジロは少数が冬鳥として本州以南に渡来します。 今年も琵琶湖(高島市)や米子の水鳥公園などで観察されています。 しかし、観察されるのはほとんどオスだというのも不思議ですし、アカハシハジロの主な越冬地はインド~北アフリカで、繁殖地は中国北西部やヨーロッパ西部ですので、日本は渡りのコースから離れた位置にあり、飼育されていた個体が逃げ出した可能性も否定できません。

 で、その珍しいアカハシハジロをどこで撮ったのかというと、じつは天王寺動物園なんです・・・。
 今日から何種類か、天王寺動物園で撮った、日本とも関係する鳥を載せていくことにします。

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2014年3月24日 (月)

オカメザクラ

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 桜の開花予想が発表され、大阪でも間もなくの開花です。 ただし、この開花予想で扱われている桜はソメイヨシノであり、桜にもさまざまな品種があって、早咲きも遅咲きもあります。
 オカメザクラは比較的新しい品種で、早咲きの品種です。 3月20日に撮影したものですが、そろそろ終わりでした。 小さめの花がたくさんつき、下向きに咲きます。
 じつはこの桜、日本生まれではありません。 イギリスの桜研究家であるイングラム(Ingram)が、カンヒザクラとマメザクラを交配して作出したものです。 桜も国際的になってきました。

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2014年3月23日 (日)

ハッカチョウ

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 ハッカチョウの原産地は中国大陸南部からインドシナ半島にかけてです。 日本で見られるのは、鹿児島県以南では迷鳥の可能性もあるようですが、その他は移入種です。 人によく懐き、ものまねもするので、愛玩鳥として江戸時代から知られていましたが、逃げ出して繁殖し、日本各地で観察されているようです。
 大阪府下でも、大阪市淀川区や泉南郡田尻町などでは繁殖しているようですし、最近では長居公園周辺でも観察されています。

 ハッカチョウはムクドリ科に分類されていて、大きさもムクドリほどで、頭部前方に冠羽が突き出しています。 雑食性で、色はほとんど全身黒色ですが、下から見上げると、尾に白斑が見られ、飛ぶと翼に大きな白い模様があります。

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2014年3月22日 (土)

カワゲラの一種

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 堺自然ふれあいの森にいたカワゲラの一種です。 3月12日の撮影です。

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2014年3月21日 (金)

ホソコバネナガカメムシ

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 写真はナガカメムシ科のホソコバネナガカメムシでしょう。 この個体の体長は 4.7mmでした。
 写真はたまたま移動中ですが、ホソコバネナガカメムシはタケやササの汁を吸って生活しています。

( 2014.3.12. 堺自然ふれあいの森 )

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2014年3月20日 (木)

シロトゲエダシャク

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 堺自然ふれあいの森にいた冬尺(3月12日撮影)、冬尺のメスの同定は難しいのですが、シロトゲエダシャクではないかと思います。

 シロトゲエダシャクは冬尺の時期が終わろうとする3月頃に出現します。

 メスの同定は難しくてもオスは間違いないでしょう。 下がそのオスです。

 ところで、名前の「トゲ」はどのトゲを指しているのでしょうか。 成虫のオスにもメスにも中脚や後脚にはトゲが見られます。 しかし脚にこのようなトゲを持つ昆虫はたくさんいます。
 「エダシャク」という名前も、枝に似た尺取虫という幼虫の様子から来ているのですから、もしかしたらこの「トゲ」は幼虫の形態から来ているのかもしれません。 幼虫の体のあちこちにはトゲ状の突起が見られます。

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2014年3月19日 (水)

ツリスガラ

 ツリスガラの名前は、繁殖地(日本にはありません)で袋状の吊り巣を作るカラ類ということですが、シジュウカラ科とは別のツリスガラ科に分類されています。 集団でヨシ原などの湿地で生活する鳥です。
 分布はヨーロッパ東部、中央アジアから中国北東部にかけてで、日本では以前は中国大陸からの迷鳥として時々観察されるだけでしたが、分布を広げたのか、1970年代になると冬鳥として九州地方を中心に西日本に渡来するようになりました。
 大阪府下では、2月下旬頃になると淀川に現れはじめ、4月上旬頃まではいるようです。 九州でよく見られるということは、朝鮮半島方面から日本に渡来してきていると思うのですが、大阪付近でこの時期に見られるということは、餌を求めながら九州から次第に東に移動してきたものがこの時期に大阪に到着するのでしょうか。 ともかく、日本産の鳥の中で1・2を争う小ささで、広いヨシ原の中で見つけるのは容易ではありません。
 そんなツリスガラにやっと会うことができました。 逆光で写真としてはイマイチですが・・・。

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 暖かく風の無い日が、ツリスガラの活動が活発になり、ヨシも揺れずにツリスガラもヨシの上に上ってきてくれ、見つけやすそうです。 ただ、集団で一定のコースを巡回しているようなので、群に出会うためには、来るはずの場所で、じっと待つことが必要かもしれません。
 上と下の写真はオスです。 頭部は灰色で、黒い過眼線が目立ち、怪傑ゾロのようです。 下は餌を採ろうとしていますが、餌はビワコカタカイガラモドキなど、ヨシの茎に住む虫が中心のようです。

 下はメスです。 メスは頭部も過眼線も褐色がかっています。

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2014年3月18日 (火)

モクレンの蕾に来ていたハラビロクロバチ科の一種

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 モクレンの蕾も大きくなってきています。 ふと見ると、その蕾にハラビロクロバチ科の一種がいました。
 モクレンの蕾には毛が密生しています。 ハラビロクロバチは、たまたま着地したところがモクレンの蕾で、毛に捉えられて困っている、というふうではありませんでした。 触角をさかんに上下させ、積極的に何かを求めて歩いているようでした。
 冬に葉の裏でじっとしているのをよく見るハラビロクロバチですが、いったい何をしていたのでしょうか。 産卵する寄主を探していたのでしょうか。

 下はハラビロクロバチがいたモクレンの蕾です。

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2014年3月17日 (月)

夏羽になりかけているオオジュリン(オス)

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 オオジュリンのオスの夏羽は頭と喉が黒くなるのですが、淀川で、この部分がかなり黒くなったオオジュリンがいました。

 以前載せた冬羽のオオジュリン(こちら)と比較してみてください。

 上の2枚の写真で、嘴にくわえているのはビワコカタカイガラモドキでしょう。 とまっている葦の脚の近くにはビワコカタカイガラモドキを取り出した跡が見えます。(2~4枚目の写真はクリックで拡大します。)

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2014年3月16日 (日)

柴島干潟

 多様な生物が住む環境は安定しています。 例えば、単一の作物を育てる畑は農薬を使わないと維持が難しいですが、多様な生物の暮らす天然林の維持には農薬は必要ありません。 そして、多様な生物が暮らすには、多様な環境が必要です。
 近年は人の都合だけ考えて変えてきた環境に対しても、やっと見直しが行われはじめました。 そのうちの一つが、淀川汽水域で行われている干潟再生事業です。
 干潟とは潮の干満で陸地になったり海面下になったりする、ある程度の面積を持った場所です。 環境省の定義では「干出幅100m以上、干出面積が1ha 以上、移動しやすい基底(砂,礫,砂泥,泥)」を満たしたもの」ということになっています。
 淀川の干潟再生事業で作られた干潟は、海老江(えびえ)干潟と柴島(くにじま)干潟の2ヶ所あります。 前者は土を入れて川の一部を浅くして作られたもので、後者は土を削って陸地を低くして作られたものです。
 海老江干潟は以前ほんの少し書きましたが(こちら)、今回は柴島干潟の様子を見てきました。(ほんとうは目的の鳥を見つけられなかったので、立ち寄ってみただけなのですが・・・。)
 柴島干潟の場所は、JR東海道本線が大阪駅と新大阪駅間で淀川を渡るすぐ東側になります。


ヨシで隠されていますが、「干潟再生実験中」の看板

 旅鳥の渡りの時期には少し早い時期ですので、いたのはケリとムクドリだけでしたが、熱心に食事しているところを見ると、餌となる生物は豊富なようでした。

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2014年3月15日 (土)

マンサクの花に来ていたオドリバエ

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 マンサクの花に、オドリバエ科の一種が来ていました。 オドリバエは幼虫も成虫も捕食性のアブだとされていますが、花に来ている虫を捕らえようとしているとは思えませんでした。

 長い口吻も顔も花粉だらけです。

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2014年3月14日 (金)

タマバチ科の一種

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 写真は堺自然ふれあいの森でみつけたタマバチの一種です。 体長は、体を丸めていますのではっきりしませんが、3.5mmほどでした。

 堺自然ふれあいの森の2階建ての「森の館」には屋上があります。 下がその屋上ですが、写真のタマバチがいたのは、写真の板の部分で、上にはコナラの枝が伸びています。 タマバチはこのコナラの枝に行く途中なのか、何か危険を感じてコナラの枝から落ちたのでしょう。

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2014年3月13日 (木)

ラクダムシの幼虫

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 写真はネズの樹皮の下にいたラクダムシの幼虫です。 なお、上の写真のラクダムシの右の樹皮の割れ目には、ウズタカダニの体が半分写っています。

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 ラクダムシの幼虫はマツの穿孔虫を食べているとのことですが、ヒノキ科のネズにも同様の穿孔虫がいるのでしょうか。 それとも単に越冬場所として利用していただけなのでしょうか。 樹皮を剥いで出てきたラクダムシの幼虫は、すぐに元気に動き回りましたが、樹皮の下に潜り込んで動かなくなりました。

 上は幼虫の頭部の拡大です。 なかなか立派な牙を持っています。

 ラクダムシの成虫や名前の由来などはこちらに載せています。

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2014年3月12日 (水)

チャボヒラゴケ

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 写真は堺自然ふれあいの森の樹幹に生えていたコケで、ヒラゴケ科のチャボヒラゴケだと思います。
 チャボヒラゴケは一次茎が不規則に分枝しながら樹幹を這い、そこから伸びた二次茎は斜上し、乾くと上の写真のように跳ね上がります。

 蒴は葉先近くにつき、長さは2mmほどです。 蒴柄は非常に短く、蒴のかなりの部分は雌苞葉に隠されています。 蓋は嘴状に尖っています。

 蒴歯は1列16枚です。

◎ チャボヒラゴケの葉を顕微鏡で観察した結果などはこちらに載せています。

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2014年3月11日 (火)

クモマルトビムシの仲間

 3月3日、堺自然ふれあいの森のスチール製物置の壁面のあちこちに、写真のマルトビムシがいました。 たぶん何かの目的で集まってきたのではなく、近くで発生したように思います。 体長は多少の大小があったのですが、写真のものは1.7mmでした。

 このマルトビムシは、こちらに載せたものと同種で、クモマルトビムシ亜科のコシジママルトビムシではないかと思うのですが、自信はありません。
 たくさんいたので1頭持ち帰り深度合成してみました。

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 上は頭部です。 眼は8個の小さな眼が集まっていますが、互いにくっつきあった複眼とまでは言えない状態です。 このような眼は「集眼」と呼ばれているようです。

Marutobimusi140303_czp22

 上は腹側を見たもので、上方が頭です。 ここにはトビムシ目の独特の器官である腹管と叉状器が写っています。
 腹管(粘管)は、ここから出される粘液で体の保持に役立てているとか、体内の浸透圧を調整する機能を持つといわれている管状の器官です。 トビムシ目は以前は粘管目と言われていました。
 叉状器(跳躍器)は、普段は腹部下面にくっついているのですが、危険を感じた時などは、勢いよくこれを伸ばして地面などを叩き、写真のような状態になることで、大きくジャンプします (これが「トビムシ」の名前の由来です)。

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2014年3月10日 (月)

シロフフユエダシャク-謎の行動-

 2月22日、雑木林の径を歩いていると、白っぽい小さな蛾がひらひらと飛んできて、近くの斜面に止まったように見えました。 近寄ってみると、枯葉に「頭隠して尻隠さず」の状態でとまっていました。

 またすぐに飛び立たれるのではないかと心配しながらも、そーっと枯葉を取り除くと、少し動きましたが、飛び立ちませんでした。 見るとシロフフユエダシャクのオスでした。 フラッシュを光らせても、飛び立つ気配はありません。

 だんだん大胆になってきて、とまっている枯枝を持ち上げても、全く飛ぶ気配はありません。

 シロフフユエダシャクは昼に活動する蛾ではありません。 しかし、この蛾はちゃんと飛んでいました。 飛んでいる状態から、飛べるのに飛ばなくなる状態へ数秒~数十秒で切り替わるのは、これらの蛾にとっては“正常な”行動なのでしょう。
 冬の昼間に壁などにとまっている蛾がなかなか飛んで逃げないのは、体温が上昇するまで飛べないのだと思っていました。 しかし今回の様子を見ると、どうもそれだけではないようです。
 もし私が鳥なら、飛ばない蛾はすぐに餌にするでしょう。 餌にされる以上の生態的な意義が蛾にあるのでしょうか。
 昆虫の行動の大部分は本能的な行動です。 知的に行動している私たちからすると、「理解」できない行動ですね。

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2014年3月 9日 (日)

ウスベニスジナミシャク

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 上はウスベニスジナミシャクだと思います。 3月3日の撮影です。 名前は薄い紅色の筋のあるナミシャクということでしょう。 薄紅色の筋の模様はどこに?
 じつはこの蛾の色彩の変異が強いようです。 下の2枚は、色は上とは異なりますが、模様のパターンはよく似ていて、やはりこれらもウスベニスジナミシャクだと思います。

 ところで、2枚目と3枚目の写真は3月の終わりに撮ったものです。 ウスベニスジナミシャクの成虫は、大阪付近では3月はじめ頃から4月にかけて見られる蛾ですが、どうも早い時期には緑色をしたものが多く見られ、時期が遅くなるにつれて緑色のものは少なくなるようです。 羽化の時期によって色が違うのでしょうか。 それとも羽化後の時間の経過とともに退色し、緑色ではなくなるのでしょうか。
 葉の色と同じ緑色はいい保護色になるが進化の過程で長期間安定した緑色の鱗粉が作れなかったとすれば、おもしろいことだと思います。

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2014年3月 8日 (土)

ウヅキコモリグモ

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 2月下旬の比較的暖かい日、枯葉に混じって緑の戻り始めた草むらを元気に走り回るクモがいました。 こんな早春に、個体数も多く、元気に走り回るクモは、ウヅキコモリグモでしょう。 ウヅキとは卯月つまり4月のことで、春に成体が目立つところからの名前でしょう。

 このブログでは前に仔グモを載せたウヅキコモリグモを記事にしています(こちら)。 なお、ウヅキコモリグモの繁殖期は3月~11月ということです(こちら)。

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2014年3月 7日 (金)

イソフサヤスデ

この記事はこちらに引っ越しています。

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2014年3月 6日 (木)

ヨコエビ

 大阪府南部、大阪湾に流入する河口の石を持ち上げると、大小さまざまなヨコエビが跳ねたり走ったり・・・。 瞬間的に散らばってしまい、とても写真に撮れる状態ではなく、しかたなく死んでもらってからの写真です。
 下のヨコエビは体長8mmほどで、写真の場所にいたヨコエビの中では比較的大型でした。 あちこち砂粒がついたままですが・・・。

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 ヨコエビはヨコエビ目(=端脚目)ヨコエビ亜目(Gammaridea)に属する甲殻類の総称で、「エビ」とついていますが、エビの仲間(十脚目)ではありません。 たくさんの種類がいて、生活している場所も陸上から深海まで様々です。 大きさもさまざまで、私たちがよく見るのは数mmのものですが、深海には20cmを超えるものもいます。

 「ヨコエビ」と言われるのは、扁平な体を倒して(横にして)生活している種類が多いからです。 上の写真で、体の中央付近に2対の長い脚があります。 生きている時にはこの脚は体の左右に持ち上げています。 つまり体を倒して生活している時には、この長い脚は体の下と上に位置します。 土と石の間で体を倒して生活しているなら、長い脚の2本は土に、もう2本は石に接していることになり、この脚を使って動きまわります。
 下は腹側から見た状態での手持ち撮影7枚からの深度合成です。

 下は同じ石の下にいたヨコエビですが、上とは別種でしょう。 大きさも体長6mmと小さく、長い脚の位置も体の後端近くにあります。

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2014年3月 5日 (水)

エゾナガウンカ

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 写真はエゾナガウンカだと思います。 体長は3.5mm、翅端までは5mmでした。 堺市南区を流れる法道寺川の近くの白壁にとまっているところを3月4日に撮りました。 写真の個体は翅に黒色部が見られますが、この黒色部の多少は個体変異の幅が大きいようです。
 エゾナガウンカは「エゾ」とついていますが、全国に分布しています。 ヨシにつき、水辺で見られるとのことで、撮った場所も近くにはたくさんのヨシがありました。
 Webで検索してみると、見られる時期は4月から11月ということですので、1ヶ月ほど早いということになります。 今年だけのことなのか、温暖化の影響で早くなってきているのか、注目していく必要がありそうです。

 上は顔の部分を拡大したものです。 触角が複眼の下に位置しているだけで、他の昆虫と顔の印象がかなり違ってきているように思います。

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2014年3月 4日 (火)

セグロセキレイ~恋の季節~

 先日はキセキレイの番(つがい)形成のことを書きました (こちら) が、今日はセグロセキレイで似た場面に出合いました。 時間が遅かったので光の条件が悪く、あまりいい写真ではありませんが・・・。

Segurosekirei140304_2

 上の写真の2羽は、たまたま同じ場所にいたのでは無いでしょう。 1羽が飛んで少し移動すると、少し時間を置いてもう1羽も、写真の程度の離れた場所に飛んで行く、ということを繰り返していました。
 上の写真で、手前がメスで奥がオスでしょう。 メスの方が背中の色が薄いですし、オスは囀りも行っていました (下の写真)。

- shine shine shine -

 このブログには既に何度も登場しているカワセミですが、上の写真が色彩に乏しくて寂しいので、上の場所の近くで撮った、カワセミ(メス)の餌を飲み込む瞬間を載せておきます。 餌となったのは、カワヨシノボリのようです。(写真はクリックで拡大します。)

(2014.3.4. 堺市南区 法道寺川)

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2014年3月 3日 (月)

ヤマシギ

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 ヤマシギは北海道では夏鳥、本州中部・東北地方では留鳥、西日本では冬鳥です。 狩猟の対象種ですが、個体数は少なくなっています。
 写真の場所では2羽いる(雌雄?)とのことでしたが、揃っているところは見ることができませんでしたし、薄暗い所で画質が荒くなってしまいました・・・。

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2014年3月 2日 (日)

シラフチビマルトゲムシ

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 写真はマルトゲムシ科のシラフチビマルトゲムシだと思います。 体長は3mmほどで、石の下で越冬していました。
 肉眼では黒っぽい単色の甲虫ですし、上のようなボンヤリした写真では上翅には白い斑(ふ)があるようにみえるのですが・・・

 じつはいろんな色の長毛が密生していて、特に白い毛が集まって生えている所が目立って斑のように見えているようです。

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2014年3月 1日 (土)

クロモンキリバエダシャクなど

 昨日に続いて、今日も早春の蛾です。

Kuromonkiribaedashaku140228_1

 上はクロモンキリバエダシャク、年1回、3月上旬から4月上旬に羽化する蛾です。
 この蛾の名前に関して、 「クロモン」は「黒紋」ですが、「キリバ」についてitotonbosanさんから、前翅の外縁に円味が無く、鋏で切ったように2本の直線状になっているところからだろうというコメントをいただきました。
 なお、翅の名称は展翅した姿に対してつけられています。 上の写真のように自然な状態でとまっている場合には「外縁」と「前縁」とが取り違えられる場合もありますので、下に名称を入れた写真を追加しておきます。(3月7日)

Kuromonkiribaedashaku140228_2

 以下は既にこのブログに登場したことのある蛾ですが、クロモンキリバエダシャクの近くにいた蛾たちです。

 上はホソバトガリエダシャク、3月初めから4月に出現する蛾で、春のエダシャクの定番です。

 上は春の使者、蛾界のスプリングエフェメラル、オカモトトゲエダシャクです。

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