ビワコカタカイガラモドキ
写真はヨシの葉鞘を破って撮ったビワコカタカイガラモドキの成虫です。 ヨシやツルヨシの茎と葉鞘の間にいるのがよく見られます。
葦原を餌場にしている鳥たちの多くはこれを餌にしているようです。 オオジュリンなどはかなりの餌をこのビワコカタカイガラモドキに頼っていて、前に載せたオオジュリンの4枚目の写真でも、よく見ると、嘴をヨシの茎と葉鞘の間につっこんでいます。
ビワコカタカイガラモドキは、いわゆるカイガラムシの仲間 (カメムシ目ヨコバイ亜目腹吻群カイガラムシ上科) で、カタカイガラモドキ科に分類されています。 「ビワコ」とついていますが、淀川水系に限らず、本州・九州に広く分布し、朝鮮半島や中国にも分布しているようです。
なお、日本で見られるカタカイガラモドキ科には、他に、竹や笹につくタケカタカイガラモドキや、サトウキビ=甘蔗(かんしゃ、かんしょ)につくカンシャカタカイガラモドキが知られています。
ビワコカタカイガラモドキは成虫で越冬し、卵胎生で生まれた幼虫は7~8月に見られるようです。
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コメント
少しの葦原の中でヒクイナが茎をつついてるのが、ひょっとしてビワコカタカイガラモドキが居るからかな?の関連でこちら、リンクお願いしました、事後報告になりましたがヨロシクです。
投稿: わんちゃん | 2014年3月10日 (月) 22時23分
リンクはいいですが、リンク元の記事は? 明後日?
投稿: そよかぜ | 2014年3月10日 (月) 23時17分
ハイ そうです。
投稿: わんちゃん | 2014年3月11日 (火) 11時15分
木津川河川敷を散歩すると100mもヨシ原の脇を歩句所があります。
それで、ビワコカタカイガラモドキを見てみたく・・・
>いちど葦の葉鞘を剥いで、いるかどうか確かめてみてください。
葉鞘の何処を剥いて?が分からず、通り過ぎるばかりです、なんか目印みたいなモノってあるのでしょうか?
投稿: わんちゃん | 2014年3月15日 (土) 22時53分
葉鞘とは葉の基部が鞘(さや)状になって茎を包んでいる部分です。
葉を引っ張って茎から外してみてください。今は枯れて水分が少なくなっていますので、葉鞘も葉にくっついて簡単にはずれると思います。はずしてから葉鞘によって隠されていた茎の部分、特に葉鞘の付け根付近を見てください。
上の写真は茎と葉鞘とビワコカタカイガラモドキの位置関係が分かるように、あえて葉鞘を取り去らずに、葉鞘を破っています。
投稿: そよかぜ | 2014年3月15日 (土) 23時33分