ツノブトホタルモドキ
写真はキスイモドキ科のツノブトホタルモドキ( Xerasia variegata )でしょう。 ケヤキの樹皮の下で越冬していましたが、すぐ歩きだしました。 体長は5.3mmでした。
この虫は比較的珍しい虫のようで、八田耕吉「日本産キスイモドキ科概説」(1987)によれば、日本産のキスイモドキ科は2属5種で、ツノブトホタルモドキの「産地は局地的で個体数も少なく、比較的標高の高い山地に分布している」と書かれています。 しかし写真を撮ったのは標高150m程度の場所です。 なお、ツノブトホタルモドキの名は、最初に軟鞘類として記載されたためであるようです。 軟鞘類は体が比較的軟らかく、分類上はホタルに近い甲虫です。 「ツノブト」も、触角の先端がスーッと細くなっているホタルに比べれば、ゴツゴツしているところからでしょうか。
この写真を撮ったのは昨年の2月9日で、名前を調べてもわからなかったのですが、4月中旬におちゃたてむしさんのブログに載せられている(こちら)のを見て分かりました。 しかし2月の写真を4月に載せるのもはばかられ、“去年の今ごろシリーズ”となったわけです。 なお、今年も同じ場所に確認に行きましたが、見つけられませんでした。
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