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2014年2月28日 (金)

ホソバキリガ

 ここ数日、1ヶ月ほど先のような暖かい日が続いています。 昨日の大阪は1日中雨が降ったり止んだりでしたが、最低気温が9.6℃、最高気温14℃でした。 この暖かさで、早春の蛾が続々と姿を見せ始めていて、ホソバキリガもそのうちの一種です。

Hosobakiriga140228_1

 ホソバキリガは春に羽化する「春キリガ」(キリガについてはこちらをご覧ください) の中でも、早くに見られる蛾です。
 ホソバキリガは糖蜜にもよく集まりますが、灯火にも集まります。 上のホソバキリガは、夜に点灯する公園のトイレの蛍光灯に頭をくっつけてとまっていました。

 ホソバキリガの活動は夜で、昼間は全く飛ぶつもりは無いようで、触るとポトリと落ちてしまいました(上の写真)。 しばらくすると脚を動かし始めたので指にとまらせて正面から撮ってみました (下の写真)。 なかなかかわいい顔をしています。

 明日も早春の蛾を載せる予定です・・・

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2014年2月27日 (木)

タマバエ科の一種

Tamabae140222_1

 写真はヤツデの葉にいたタマバエ科の一種で、体長は2.5mmでした。 前に載せたタマバエ科のもの(こちら)とは翅脈も異なり、別種です。

 下もタマバエ科でしょう。 こちらの方が全身毛深いようです。 こちらはは昨年の2月に撮ったものですが、翅脈が分かるような写真が撮れなかったので、今まで載せていませんでした。

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2014年2月26日 (水)

ビワコカタカイガラモドキ

Biwakokatakaigaramodoki140224

 写真はヨシの葉鞘を破って撮ったビワコカタカイガラモドキの成虫です。 ヨシやツルヨシの茎と葉鞘の間にいるのがよく見られます。
 葦原を餌場にしている鳥たちの多くはこれを餌にしているようです。 オオジュリンなどはかなりの餌をこのビワコカタカイガラモドキに頼っていて、前に載せたオオジュリンの4枚目の写真でも、よく見ると、嘴をヨシの茎と葉鞘の間につっこんでいます。

 ビワコカタカイガラモドキは、いわゆるカイガラムシの仲間 (カメムシ目ヨコバイ亜目腹吻群カイガラムシ上科) で、カタカイガラモドキ科に分類されています。 「ビワコ」とついていますが、淀川水系に限らず、本州・九州に広く分布し、朝鮮半島や中国にも分布しているようです。
 なお、日本で見られるカタカイガラモドキ科には、他に、竹や笹につくタケカタカイガラモドキや、サトウキビ=甘蔗(かんしゃ、かんしょ)につくカンシャカタカイガラモドキが知られています。
 ビワコカタカイガラモドキは成虫で越冬し、卵胎生で生まれた幼虫は7~8月に見られるようです。

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2014年2月25日 (火)

ハイイロフユハマキ

Haiirohamakimodoki140222_1

 写真はハイイロフユハマキです。 2月~3月頃に見られます。

 下は同じ日に撮った別個体です。

 ハイイロフユハマキのとまっている姿は、ウスバフユシャクやクロテンフユシャクなどのシャクガ科フユシャク亜科の、いわゆる冬尺のオス(こちら)によく似ていて、ハイイロフユハマキはフユシャクモドキという別名を持っています。 しかしハイイロフユハマキは、ハマキガ科ハマキガ亜科の蛾で、もちろんメスの翅が退化していることもありません。

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2014年2月24日 (月)

チクシトゲアリの巣

Chikusitogeari140224_1

 高さ1mほどの所で、ヤツデの葉に引っかかっていたヤツデの枯葉をそっとはずしてみると、チクシトゲアリの集団がいました。

 ひっかかっていたヤツデの枯葉をそっと開いてみると、そこにもチクシトゲアリの集団がいました。

 この集団は、単に寄り集まって越冬しているだけではないようです。 チクシトゲアリは樹上性のアリで、巣も樹上に作りますから、ヤツデの枯葉と生葉とを組み合わせた巣を、私が知らずに壊したことになるのでしょう。

 低温のために動きは緩慢ですが、よく見ると幼虫を咥えて移動させようとしているものもいます(上の写真)。
 女王アリもいるはずですが、働きアリが上を覆っているのか、ざっと見たところでは発見できませんでした。 継続観察の楽しみを残しておくために、巣をめちゃくちゃにして女王アリを探すことは控えました。

 顔をアップで撮ってみましたが、この働きアリは左の触角が途中からありません。

(大阪府岸和田市神於町)

※ 6月の動きまわっているチクシトゲアリの様子はこちらに載せています。

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2014年2月23日 (日)

ツノブトホタルモドキ

Tsunobutohotarumodoki130209_1

 写真はキスイモドキ科のツノブトホタルモドキ( Xerasia variegata )でしょう。 ケヤキの樹皮の下で越冬していましたが、すぐ歩きだしました。 体長は5.3mmでした。
 この虫は比較的珍しい虫のようで、八田耕吉「日本産キスイモドキ科概説」(1987)によれば、日本産のキスイモドキ科は2属5種で、ツノブトホタルモドキの「産地は局地的で個体数も少なく、比較的標高の高い山地に分布している」と書かれています。 しかし写真を撮ったのは標高150m程度の場所です。 なお、ツノブトホタルモドキの名は、最初に軟鞘類として記載されたためであるようです。 軟鞘類は体が比較的軟らかく、分類上はホタルに近い甲虫です。 「ツノブト」も、触角の先端がスーッと細くなっているホタルに比べれば、ゴツゴツしているところからでしょうか。

 この写真を撮ったのは昨年の2月9日で、名前を調べてもわからなかったのですが、4月中旬におちゃたてむしさんのブログに載せられている(こちら)のを見て分かりました。 しかし2月の写真を4月に載せるのもはばかられ、“去年の今ごろシリーズ”となったわけです。 なお、今年も同じ場所に確認に行きましたが、見つけられませんでした。

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2014年2月22日 (土)

ユスリカの一種

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 ユスリカが窓の外にとまっていたので、室内からガラス越しに手持ち撮影4枚から深度合成してみました。 元気な状態のユスリカを腹側から見た写真は少ないと思い、載せておきます。 体長は2.8mmでした。

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2014年2月21日 (金)

スカシチャタテ

Sukasichatate140212_1

 写真はヤツデの枯葉にいたスカシチャタテです。 体長は3.2mm、翅端までは4mmほどでした。
 「チャタテムシ」の名前は、チャタテムシの仲間であるこのスカシチャタテが茶筌(ちゃせん)で茶をたてる時に似た音を出すところからと言われています。 この発音器官は後脚の基節にあるようですが、これを撮るためにはもう少し撮影倍率を高める必要がありそうです。 なお、音は雌雄の交信のためでしょうから、もちろん越冬の時期は音を聴くことはできません。

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2014年2月20日 (木)

オドリバエ科Rhamphomyia属

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 壁にとまっていたオドリバエ科、体長は3.5mmでした。 三枝豊平先生作成の図解検索表(こちら)を使って検索してみると、オドリバエ亜科 (Empidinae) の Rhamphomyia属ということになりました。

※ オドリバエ科に関しては、前にセダカバエ亜科(Hybotinae)のHybos属を載せています (こちら)。

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2014年2月19日 (水)

ガガンボダマシの群飛

Gaganbodamasi140217_1

 蚊柱が立っていました(2月17日:上の写真)。 時々蚊柱全体がサッと移動します。 蚊柱を形成しているのがオスで、集団でメスを待ち構えていて、メスらしい動くものがあれば、集団で追いかけるのでしょう。
 この群飛しているものの正体を知りたいと思いましたが、網も無く捕まえられません。 しばらく見ていると1頭が葉の上にとまりました。 この1頭が蚊柱を形成しているものと同種である保証は無いのですが、状況から見て高い確率で蚊柱をつくっていたうちの1頭だと思いました。 だとすれば、またすぐに飛び立つでしょうから、写真は諦め、フィルム管に入れました。 フィルム管の外からルーペで見ると、ガガンボダマシ科でした。
 なお、蚊柱をつくるハエ目カ亜目(糸角亜目)としては、カ科やこのガガンボダマシ科以外にも、ユスリカ科やヒメガガンボ科などが知られいます。

 上は捕らえたガガンボダマシ、体長は4mmでした。 そして下はその深度合成です。 片方の触角が折れてしまいましたが・・・。

 下は1週間ほど前の寒い時に壁にとまって動かなかったガガンボダマシ科を、手持ち撮影の2枚から深度合成したもので、体長は5.2mmありました。 上の写真のものとは別種かもわかりませんが、生きている状態のガガンボダマシ科の姿として載せておきます。

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2014年2月18日 (火)

コガタルリハムムシの交尾

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 昨日の昼、ギシギシの仲間の葉のあちこちにコガタルリハムシがいました。 メスの腹部は卵で大きく膨らんでいます。 あちこちで交尾もしています。
 単独でいるものの多くはカメラを近づけると、その気配で地面に落ちて逃げるのですが、上の写真は交尾中の雌雄にもう一頭のオスが何とか割り込もうと動きまわり、交尾中のオスは交尾を継続しようとがんばり、そちらに気が回っているのか、カメラを近づけても全く気にする様子はありませんでした。

 上は単独でいたメスです。

 写真の場所はいろんな虫がよく見られる所で、これまで何度も立ち寄っている場所ですが、この冬にこの場所でコガタルリハムシを見たことはありませんでした。 動かなかったので目立たなかったのか、別の場所から移動してきたのか、コガタルリハムシはどこでどのように成虫越冬しているのでしょうか。

 産卵、孵化を経て大きくなった4月下旬の幼虫の様子はこちらに、その幼虫が成虫になった5月中旬の様子はこちらに載せています。

 昨日はキセキレイのオスとメスの追っかけっこについて書きました(こちら)が、春はもうすぐそこまで来ているようです。

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2014年2月17日 (月)

キセキレイ~恋の季節~

Kisekirei140216_1

 堺自然ふれあいの森で雌雄のキセキレイが追いかけっこ。 この時期のキセキレイのオスとメスは同じような色をしていて区別が難しいのですが、メスの方が少し色が薄いようです。 上の写真では手前がメスでしょう。
 見ているとオスがメスに近づこうとしているようです。 オスが近づきすぎるとメスは飛んで逃げるのですが・・・

 メスもまんざらではなさそうで、すぐ近くに降ります。

 こんな行動を取りながら番を形成していくのでしょうね。
 キセキレイの繁殖期は4月頃から8月頃までと言われています。 下は5月中旬に撮ったものですが、崖の窪みで抱卵していました。

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2014年2月16日 (日)

コマユバチの一種

Komayubachi140131_1

 ヤツデの葉の裏で越冬中の体長3mmの蜂、コマユバチの一種だと思うのですが・・・。

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2014年2月15日 (土)

セグロヒメキジラミ

Segurohimekijirami130209_1

 ヤツデの葉の裏にいた背の黒いヒメキジラミ、「ヒメ」とつくだけあって、よく見るキジラミより小さくて、体長は1.5mmほどでした。

Segurohimekijirami130209_2

 セグロヒメキジラミの吸汁姿勢は、いつも写真のように体を寝かせているようです。 下は顔の正面から撮ったものですが、おもしろい形態の触角です。

Segurohimekijirami130209_3

 腹部の色は個体差が大きいようです。 下の写真のものの腹部は上のものに比べて濃い色をしています。

 今回の写真は昨年撮ったものです。 載せる機会が無いままに「昨年の今ごろ」シリーズになりました。 写真を比較すると、最近撮ったものの方がきれいに撮れているようです。 これが撮影技術の上達の結果であればいいのですが、自己分析の結果は、単に撮影機材の性能が良くなっただけです・・・。

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2014年2月14日 (金)

アリグモ(褐色型)

Arigumo140131_1

 アリグモのメスは以前に載せています(こちら)が、写真はアリグモの褐色型(メス)または幼体だと思います。 ヤツデの葉の裏にいて、カメラを近づけると逃げ回っていましたが、ヤツデの葉から離れようとはしませんでした。 翅も無く、ジャンプ力もそんなにないものを撮る時は安心感があります v(^-^ )v

 写真のアリグモはタイリクアリグモによく似ているのですが、タイリクアリグモは地表性のクモということです。

 上の写真はクリックで 1,024×768 まで拡大できますが、拡大できない携帯やスマホで見ていただいている方のために、下に顔の拡大を載せておきます。

Arigumo140131_4

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2014年2月13日 (木)

金の卵

Chatate140131_1

 1月31日、ヤツデの葉の裏で、長径 0.5mmの金色に輝く楕円形の卵を見つけました。 卵の上には糸がかけられています。

 家に持ち帰っていたのですが、今日ルーペで見ると、孵化していることが分かりました。

 孵化の様子を撮れなかったのは残念ですが、近くを探すと下のような幼虫が見つかりました。

Chatate140213_2

Chatate140213_3

 幼虫の体長は 0.7mm、金色の卵はチャタテムシの卵だったんですね。

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2014年2月12日 (水)

Bactrothrips ?quadrituberculatus

 Hepotaさんのブログに、岡島先生によるBactrothrips属の検索表が紹介されています(こちら)。 この検索表 (Hepotaさんのブログより下に引用:青字の部分) で昨日のオオツノアザミウマの同定を試みてみました。

Bactrothrips属
大型の種で、常に長翅型。雄の第6腹節背板側部に1対の角状の突起がある。
近縁のMegalothrips属とは小腮刺針が短く、左右の刺針が広く離れることで容易に区別できる。
主に広葉樹の枯れ葉に生息し、次の7種が分布する。

1. 脛節の大部分は暗褐色で、後脛節は基部と先端部のみ黄色みを帯びる … 2
- 脛節は黄色と暗褐色に色分けされ、後脛節の少なくとも先端 1/3 は黄色みを帯びる … 3

2. 複眼は腹面で後方に伸びる。本州;台湾に分布するが、やや局地的で、おそらく西南日本に広く分布するものと思われる。
アラカシの枯れ葉に限って生息するようである。
体長:雌 4.1-6.0mm 雄 3.8-5.4mm … B. flectoventris Haga & Okajima

- 複眼は腹面で後方に伸びない。本州・九州(対馬)に分布するが、前種同様西南日本に広く分布するものと思われる。
本種もアラカシの枯れ葉に限って生息するもののようで、本州では全種に混じって採集されることが多い。
体長:雌 4.1-5.9mm 雄 4.7-6.3mm … B. carbonarius Haga & Okajima

3. 中脛節の先端1/3以上は黄色みを帯びる … 4
- 中脛節の大部分は暗褐色、基部と先端部のみ黄色みを帯びる … 6

4. 前胸の後側板副刺毛はよく発達し、後側板刺毛のほぼ半分の長さ;
触角第3・4節の先端膨瘤部は淡褐色を呈し、明らかに第2節よりも色彩は淡い。
本州・九州(対馬)・琉球列島(奄美大島・沖縄本島・石垣島);
台湾に分布し、西南日本に広く分布するものと思われる。
アカガシの枯れ葉に限って生息するようである。
体長:雌 4.8-6.3mm 雄 4.1-5.8mm … B. Pictipes Haga & Okajima

- 前胸の後側板副刺毛は短く、少なくとも後側板刺毛の1/3以下の長さ;
触角第3・4節の先端膨瘤部は暗褐色を呈し、第2節とほぼ同色 … 5

5. 頭部は複眼部の幅の2.1倍より長い;
触角第3節は雄で頭部の 0.70-0.74倍、雌で 0.66-0.70倍の長さ;
雄の第6腹節の角状突起は内側に湾曲する;
雄の亜生殖板は細長い。
関東以西の西南日本;台湾;中国に広く分布し、本属中最も普遍的に見られる。
ブナ科やクスノキ科の常緑広葉樹の枯れ葉に生息する。
体長:雌 5.7-7.9mm 雄 5.6-7.7mm … B. brevitubus Takahashi

- 頭部は複眼部の幅の2.0倍より短い;
触角第3節は雄で頭部の 0.65-0..67倍、雌で 0.61-0.63倍の長さ;
雄の第6腹節の角状突起は外側に湾曲する;
雄の亜生殖板は舌型。
本州・九州に分布し、おそらく日本の温帯地域に広く分布するものと思われている。
クリやクヌギなどブナ科の落葉樹の枯れ葉に生息する。
体長:雌 4.6-6.2mm 雄 4.2-6.2mm … B. quadrituberculatus (Bagnall)

6. 頭部は複眼部の幅のほぼ2倍の長さ; 複眼は頭長の1/3より僅かに短い;
触角第3節の感覚錘はよく発達し、第3節のほぼ半分の長さ;
前胸の後側板副刺毛はやや長く、通常後側板刺毛の1/3よりかなり長い;
雄の第6腹節の角状突起はほぼまっすぐか弱く外側に湾曲する。
関東以西の西南日本に広く分布する。スダジイやアカガシなどブナ科の常緑樹の枯れ葉に生息する。
体長: 雌5.1-7.0mm 雄 4.9-6.9mm … B. honoris (Bagnall)

- 頭部は複眼部の幅の 1.67-1.88倍の長さ; 複眼は頭長の1/3より僅かに長い;
触角第3節の感覚錘は短く、第3節の1/3より短い;
前胸の後側板副刺毛は通常短く、少なくとも後側板刺毛の1/3より短い;
雄の第6腹節の角状突起は内側に湾曲する。
本州(山梨県・長野県)の山地帯から知られ、ミズナラの枯れ葉から発見される。
体長: 雌 5.4-7.2mm 雄 4.4-6.8mm … B. montanus Haga & Okajima


 上の検索表の1から検索をはじめます。

Kudaazamiuma140131_6

 上の写真から3に進み、3から4へ進みます。

Kudaazamiuma140131_7

 前胸後側板の刺毛はよく分かりませんが、近くにアカガシはありませんし、触角(上の写真)の様子から5へ進みます。

 5で困りました。 頭部 (長さ 0.55mm) は複眼部の幅 ( 0.3mm) の 1.8倍、触角第3節 (長さ 0.35mm) は頭部の 0.67倍で、体長は 4.8mmのメスです。 しかし、私の撮った写真からの測定では、0.1mmレベルでは誤差が大きくなってきます。 長いものほど誤差は少ないでしょうから、最も信頼できる値は体長、その次には頭部の長さと幅の比でしょう。 ですから、この検索表からの結論では、写真のオオツノアザミウマ属は B. quadrituberculatus ということになります。

 前回撮ったツノオオアザミウマ属は、体節ごとに赤い色が見られます (こちら)。 これもこの検索表で同定しようと思ったのですが、疲れてしまったので、またの機会にします。

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2014年2月11日 (火)

クダアザミウマ科ツノオオアザミウマ属の一種

Kudaazamiuma140131_1

 写真は体長4.8mm、アザミウマ目クダアザミウマ(有管)亜目クダアザミウマ科ツノオオアザミウマ属 (Bactrothrips) の一種でしょう。
 ヤツデの枯葉にいたのですが、BABAさんのすばらしい深度合成写真(こちら)に刺激されて、機材的にかなわぬまでも深度合成してみようと持ち帰りました。 いつものように冷蔵庫で冷凍死させようとしたのですが、1日半ほど冷凍庫に入れっぱなしにしておいても、しばらくすると動きだしました。 その時の冷凍庫の温度を赤外線温度計で測定してみると、虫を置いたあたりの温度は-10℃ほどでした。 こんなに低温に強いとは・・・。
 というわけで、今回は深度合成を諦め、通常撮影です。(以下の写真はクリックで拡大します。)

 ツノオオアザミウマ属は前にも載せています (こちら) ので、今回は腹側からも撮影してみました。

 上は頭部付近を拡大したものですが、胸部に近い場所で赤っぽい所が口です。 口と眼はずいぶん離れていて、ショウリョウバッタオンブバッタの顔を連想しました。
 上の写真では脚の先端にも注目です。 歩行時に何かに引っ掛けるような爪は見当たらず、風船のような膨らみが見られます。 この部分でくっついて歩行しているようです。

 明日はこのツノオオアザミウマの種名の同定にチャレンジしてみます。

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2014年2月10日 (月)

ツヤコバチ科 Aphelinus japonicus

Hachi140125_1

 写真は「堺自然ふれあいの森」でみつけた蜂です。 体長 1.1mmと小さいし、すぐ動き出したので、現地では撮らずに持ち帰って撮影しました。 とりあえず撮って、深度合成にむけての撮影を、と思っているうちに、失ってしまいました・・・。
 「ご近所の小さな生き物たちフォト」のブログ・リストを利用させてもらって探すと、おちゃたてむしさんのツヤコバチ科 Aphelinus属のその3.と同種のように思います。 そこでは、寄生蜂の研究をしておられるTobyさんより、Aphelinus japonicusではないかとのコメントがあります。 この種はタケヒゲナガブチアブラムシに寄生することが分かっているそうです。

◎ 同種と思われる蜂はこちらにも載せています。

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2014年2月 9日 (日)

ヒロハツヤゴケ

Tsuyagoke140128_1

 樹幹に生えていたツヤゴケ、たぶんヒロハツヤゴケだと思います。
 下の写真 (クリックで拡大します) は手持ちで撮った6枚の写真から深度合成してみたものですが、やはり手持ちでは無理があって、部分的に輪郭が2重になったり上下関係がおかしくなったりしています。

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2014年2月 8日 (土)

ウロコアリ

Urokoari2

 落ち葉の裏で越冬している虫を探していて、ウロコアリの死骸を見つけました。 頭盾のあたりはカビに侵されているようですが、他はきれいに残っているようです。 なお、腹部に見られるスポンジ状の部分はウロコアリにみられる付属物で、カビなどではありません。
 ウロコアリでまず目につくのは、クワガタムシも負けそうな大顎でしょう。 ウロコアリの大顎は長く発達し、先端には2個の針状の歯があります。 これで大きな虫であれば怖いのですが、じつはウロコアリの体長は2mmほどで、アリの中でも小型です。
 ウロコアリは林床のアリで、この発達した大顎でトビムシを捕らえて餌にしているようです。

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2014年2月 7日 (金)

チビアカサラグモ?

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 葉の裏にいた体長1.5mmの小さなクモ、葉の表へ裏へと逃げ回り、糸を引いて葉から飛び降りたりと、なかなか撮らせてくれません。 しかたなく持ち帰って撮影しました。 触肢の様子からするとメスでしょう。

クモの眼(単眼)は8個のものが多く、写真のクモも8個ですが、比較的狭い範囲に集中していて、眼域は黒色です。

Kumo140125_4

 上は正面から撮ったものです。 これでも眼がよく分かりませんので、眼を水色の円で囲んでみたのが下です。

Kumo140125_5

 名前を調べてみましたが、よく分かりません。 チビアカサラグモに似ているように思い、学名 (Nematogmus sanguinolentus) で検索してみると、外国のものによく似た写真が何枚かありましたが、よく分かりません。 眼域が完全に黒色で覆われているのも気になりますし、検索した範囲ではチビアカサラグモの冬の写真はみつかりませんでした。

(2014.1.25. 堺市南区豊田)

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2014年2月 6日 (木)

ナミスジフユナミシャク

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 上はナミスジフユナミシャクのメスだろうと思います。 いわゆる冬尺の仲間で、小さな翅がありますが、もちろんこの翅では飛ぶことはできません。
 いたのは公園のトイレの壁です。 このトイレは、四方を幅の狭い覆いの無い溝で囲まれたつくりになっています。 この溝は人は意識する必要も無く簡単にまたぐことができますが、飛べない冬尺のメスが溝の壁を下がったり登ったりして来るとは思いませんでした。 今まで冬尺のメスを探す時は溝のある場所はスルーしていましたが、考え直さなければなりません。

 下はナミスジフユナミシャクのオスです。

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2014年2月 5日 (水)

メダカチビカワゴミムシ

Medakachibikawagomimusi140125_2

 写真の体長4.5mmのメダカチビカワゴミムシ、どこにいたのか分かりません。 気がつくと、私の服の袖を歩いていました。 たぶん樹皮をめくっていた時に飛び出したのではないかと思いますが、いろんな樹皮をめくっていたので、どの木にいたのか不明です。
 とにかく捕らえて持ち帰り、家で撮影したのですが、タタタと走り、瞬時止まったかと思うと、また走り出します。 その走りの速いこと! 姿も走り方もハンミョウに似ていますが、ハンミョウのようにすぐ飛ぶことはありませんでした。

 メダカチビカワゴミムシはオサムシ科ミズギワゴミムシ亜科に分類されています。 名前に「カワ」とついていて、河原の石の下などでもみつかりますが、春~秋の活動期でも朽ち木や樹皮下にもいるようです。
 食性についてはよく分かっていないとのことですが、口の様子からすると、小さい虫を捕食しているのかもしれませんね。

 メダカチビカワゴミムシ属(Asaphidion)には3種が知られていますが、エゾメダカチビカワゴミムシは北海道以北の分布ですし、メダカチビカワゴミムシは、下の写真(クリックで拡大します)の赤い矢印のように、前胸の側縁と後角に剛毛が見られますが、テンリュウメダカチビカワゴミムシは後角の剛毛を欠くということですので、写真はメダカチビカワゴミムシ(Asaphidion semilucidum)で間違いないでしょう。

(2014.1.24. 堺市南区豊田)

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2014年2月 4日 (火)

ウスイロチャタテ科 Ectopsocus属

Usuirochatate140120_1

 写真は体長2mmのウスイロチャタテです。 Ectopsocus属のようですが、この属名で検索すると、海外のサイトでは、よく似たもので種名の異なるものがいっぱい出てきます。 おちゃたてむしさんのこちらによく似たものが載せられていて、psocodeaさんから、日本で見られる普通種だと Ectopsocus briggsi だろうとのコメントが寄せられています。
 psocodeaさんによれば、ウスイロチャタテは枯葉を好むとのことですが、写真のウスイロチャタテのいた場所は、アラカシの葉の裏でした。

(2014.1.20. 堺市南区岩室)

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2014年2月 3日 (月)

ノミバエの一種

Nomibae140111_1

 ヤツデの葉の裏にいたノミバエの一種、体長は1.8mmでした。 BABAさんのところに載せられているものとよく似ているようです。

 このノミバエ、何度か見ているので、そんなに珍しい種ではないはずです。 調べてもよく分からなかったのですが、もしかしたらコシアキノミバエというのがこれかもしれません。

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2014年2月 2日 (日)

ヒメコバチ科 Tetrastichinae亜科 Sigmophora brevicornis (Panzer) の雌

Himekobachi140107_1

 ヤツデの葉の裏にいたヒメコバチ、体長は2mmでした。 今まで何度か見ていますが、このブログには初登場 (のはず) です。

 おちゃたてむしさんのところに載せられているものとよく似ていて、Tetrastichinae亜科の Sigmophora brevicornis のメスのようです。
 これらの仲間は、メスを探すためなのか、一般的にオスの方が触角が発達しているようで、BABAさんのところ (こちらの「その2」) に載せられているものは、触角が長く、同種のオスかもしれません。

(2014.1.7. 堺市南区 槙塚公園)

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2014年2月 1日 (土)

ヤツデキジラミ幼虫の食餌

 ヤツデキジラミについては、成虫も幼虫もこれまでに何度か載せてきましたが、今回その幼虫のヤツデからの吸汁の様子がよく分かる写真が取れました。

Yatsudekijirami140131_1

 上の写真、中央に吸汁中の幼虫がいます。 そして写真の下方には脱皮殻が見えます。 また写真の上方には吸汁した跡が残されています。
 これまで何度か書いてきたように、植物の汁を吸って生きている虫たちにとって、植物の汁は栄養学的には炭水化物が多すぎ、生きていくために必要なタンパク質等の他の栄養素はほんのわずかしか含まれていません。 このわずかな栄養素を得るためには、たくさん吸汁し、多く摂取しすぎた炭水化物を捨てる必要があります。 この炭水化物は甘露などの液体やワックスなどの形で捨てられます。 上の写真上方の吸汁跡には、液体と共に、白い糸状のワックス成分が確認できます。

 上は1枚目の写真の幼虫のいる所だけを取り出したものです(写真はクリックで拡大します)。 幼虫の腹部末端からは液体が出されています。 この状態が続けば、幼虫の周囲にはこの液体がたくさん溜まり、幼虫は液体の中で吸汁することになります。
 上の写真では、幼虫から白い糸状のワックス成分も出ています。

(2014.1.31. 堺市南区岩室)

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