ハナミョウガの果実と葉の毛
5月下旬に咲くハナミョウガの花は前に載せました(こちら)が、今回は果実と葉の毛です。 といっても、果実は1つしか付いていませんでしたが・・・。
上は果実を拡大したものです。 果実の表面には細かい毛がたくさん生えています。
果実を割ってみると、中には白い仮種皮に包まれた黒っぽい種子が複数個入っています(上の写真)。
上は仮種皮のついた種子と、その仮種皮を取り除いた種子で、種子はゴツゴツとした不定形です。
この種子を陰干しにして乾燥させ、粉末にしたものは、伊豆縮砂(いずしゅくしゃ)という生薬名で、縮砂の代用として用いられます。
前回も書きましたが、ハナミョウガの葉の裏はビロードのような手触りです。 これは細かい毛がびっしりと生えているからです。
上は葉の裏の毛を撮ったもので、毛の長さを測定してみると、0.2mmほどでした。 この毛は何のためにあるのでしょうか。 虫が付くのを防いでいるのかとも思いましたが、葉の裏には、体長2.5mmほどのコマユバチが越冬していました(下の写真)。 少なくとも、これくらいの大きさの虫には毛は無関係のようです。
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