ヤツデの葉に虫たちが集まる理由
このブログに載せた小さな虫のいた場所として、ヤツデの葉の裏とアラカシの葉の裏がよく登場します。 アラカシは身近にたくさんあるからですが、とにかく小さな虫たちを見るには、ヤツデの葉の裏がいちばん効率的ではないでしょうか。
ヤツデの葉の裏に小さな虫が多いのは、虫たちが越冬場所として、風が吹いてもあまり揺れず、鳥たちの目から逃れられる場所として、硬くて大きな葉を求めているからでしょう。 ですからヤツデの少ない場所では、アラカシなどの硬い葉や、柔らかくても地面近くであまり風に揺れないような大きな葉などでも、たくさんの虫が見つかる場合があります。
上のような理由で、ヤツデのなかでも、葉が多くて重なり合っているようなヤツデに多くの虫が見られますし、若い葉よりは古くて硬くなった葉に多いようです。 下はこのような良い条件にあったヤツデの葉の様子です。(写真は3枚ともクリックで拡大します。)
ハラビロクロバチ(5頭)
ヤノズキンヨコバイ(3頭)、クロスジホソサジヨコバイとヒメヨコバイの一種
左より、ヒメヨコバイの一種、アオモンツノカメムシ、クサカゲロウの仲間
(少し動き始めています)
このようなたくさんの虫がいた場合、どれから撮ろうかと迷っているうちに虫たちが動きだし、結局どれもきちんと撮れなかったということがよくあります。
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