ヒラズオオアリの小型働きアリ
ヒラズオオアリは樹上営巣性のアリで、女王と働きアリがいます。 頭部と胸部は濃い黒褐色、腹部は黒色です。
この働きアリには大型と小型の2型があり、大型は兵アリです。 上から見ると、オオアリ属に共通な胸部の形態をしています。
「ヒラズオオアリ」を漢字で書くと「平頭大蟻」です。 たしかに女王アリと大型の働きアリは頭部前方が切断されたように平らになっていますが、小型の働きアリの頭部にはあてはまりません。 小型の働きアリの特徴としては、前脚の腿節が幅広くなっている(下の写真)ことが挙げられます。
ところで、アリを含む高等なハチの場合、腹部の第1節が胸部と融合し、腹部第1節と腹部第2節との間がくびれています。 この胸部に融合した腹部第1節を前伸腹節と呼んでいますが、横から見ると、前伸腹節の背面と後面(くびれを成している側)がほぼ直角になっている(下の写真)のも、ヒラズオオアリの特徴の1つです。
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