ワタフキコナジラミの一種
植栽されているタブノキ(クスノキ科)の葉の裏でみつけた、キカラスウリの花を思わせる繊細な白いもの。 ただし、中心部にある楕円形部分の長径は 0.8mm ほどです。
これは、管状孔も確認でき、ワタフキコナジラミの一種の蛹殻だと思います。 Hepotaさんの「コナジラミ写真集」には、これによく似たヒサカキワタフキコナジナミが載せられているのですが、ヒサカキワタフキコナジラミの寄主植物はヒサカキに限られているようです。
これまで何度か書いてきたように、植物の維管束を流れている液体は、栄養バランス的に糖質に偏り、これに頼って生活している虫たちは、他の栄養素を摂取するために、多すぎる糖を甘露やワックスなどの形で排出します。 この白い糸状のものも、ワックスなのでしょう。
上の写真は2枚目の写真の中央の個体を切り取ったものですが、赤い矢印で示したところが管状孔です。
厚さを見るために横から撮影してみました(上の写真)が、厚さはほとんどありません。
(2013.12.2. 堺市南区 大蓮公園)
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