イスカ
上はイスカのオスです。 イスカは、ヨーロッパ、アジアの北部や北アメリカに広く分布するアトリ科の鳥です。 日本では、少数が北海道や本州の山地で繁殖するようですが、多くは冬鳥として渡来します。 しかしこの渡来数は、どういうわけか、年によって大きく変動します。 そして今年は、たくさん渡来しているようです。
今年は大阪府下でもあちこちで見られているようですが、同じ場所にしばらく居続けていて、行けばほぼ確実に見ることのできる場所は、限られています。 そんな場所が滋賀県にあると聞き、行ってきました。
「イスカの嘴(はし)の食い違い」ということばがありますが、上の写真のように、イスカの嘴は先端が左右に食い違っています。 ヨーロッパでは、キリストが十字架に磔(はりつけ)になった時、その釘を引き抜こうとして嘴がねじれてしまったと言われています。
実際のところは、イスカはマツなどの種子が好物で、球果(コーン)の中の種子を取り出し易いように進化した結果、あのような嘴になったのでしょう。 上は球果を両足でしっかり固定して中の種子を取り出していますし、下は球果をちぎってしまっています。
上の写真で、右がオス、左にいるのがメスです。 メスの写真が少なかったので、メスの写っているものを、もう一枚、下に載せておきます。
当日は冬型の気圧配置で雲が多く、ISO感度を高めたために画質は荒く、イスカは高い所から降りてこず、距離はあるし、下から狙えば当然の空抜けで、満足できる写真ではありませんが、たくさんのイスカに会えたことで満足しましょう・・・。
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