ナガコバチ科の一種
写真はナガコバチ科の一種のメスだと思います。 アラカシの葉の裏にいたのですが、すぐに動きだしたので、持ち帰り、冷蔵庫で冷やして撮影しました。 体長は約3.5mmでした。 ナガコバチ科のメスは、種によって色は違いますが、美しい金属光沢を帯びています。
BABAさんのところには、これに似た産卵中のものが載せられています。
1枚目の写真では、触角の出ている場所が分かりにくいので、触角の様子がよく分かるように拡大してみました(上の写真)。
後脚でジャンプする虫はたくさんいますが、ナガコバチ科は中脚でジャンプするというおもしろい特徴があります。 ナガコバチの中脚は長く、中脚を動かす筋肉のある中胸が発達しています。
昆虫を背面から見た場合、前胸背板の目立つものがたくさんいます(注)。 しかしこのナガコバチの場合は、上の写真で前脚のついている所を見ればわかるように、首のように見える部分が前胸背板で、その後ろの大きな面積を占めているのが中胸背板です。
(注) 昆虫の胸部と脚や翅の関係については、こちらで解説しています。
下の写真(クリックで拡大します)は横から見たもので、中胸側板も大きな面積を占めています。 中胸が大きいので、前脚と中脚との距離が離れ、中脚と後脚との距離が短くなっています。
| 固定リンク
「昆虫07 ハチ」カテゴリの記事
- ルリジガバチ、ヒメハキリバチ、ジガバチモドキの一種(2014.06.25)
- コマルハナバチ(2014.06.03)
- ヒメコバチ科 Entedon nomizonis のオス(2014.06.01)
- スミゾメハキリバチ(2014.05.27)
- いもむしを狙うアシブトコバチ(2014.05.25)
コメント