ワタヘリクロノメイガ
漢字で書くと「綿縁黒野螟蛾」つまり「幼虫が綿の葉を食べる縁(へり)が黒いノメイガ亜科の蛾」です。 幼虫の食餌植物はワタなどのアオイ科以外にも、クワ科やウリ科の葉も食害し、農業関係者の間ではウリノメイガと呼ばれることもあります。
ワタヘリクロノメイガは、尾端に毛塊があることでよく知られています。 この毛塊は閉じたり開いたりできるようで、カメラを近づけると、尾端を持ち上げて毛塊を広げてくれました。
この毛塊は雌雄で色が異なるようです。 写真はメスで、オスは黒い毛が混じります。 上の写真で中央部が黒く見えますが、これは影だと思います。
この黒い毛はヘアーペンシルだそうです。 ヘアーペンシルからはフェロモンが出されるのでしょうが、一般に多くの蛾はメスが性ホルモンを出してオスを呼びますから、このヘアーペンシルからのフェロモンはどんな働きをするのでしょうね。
上は毛塊の一部を拡大したものですが、この毛は細長く伸びた鱗片のようにも見えます。
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