ケンモンミドリキリガ
ケンモンミドリキリガは10月~11月に成虫が出現するヤガ科セダカモクメ亜科の蛾です。 「ケンモン」は「顕紋」でしょう。 くっきりとした模様の、なかなか美しい蛾です。
ちなみに「キリガ」は「幼虫が葉を切る蛾」くらいの意味でしょうが、それならほとんどの蛾の幼虫が該当します。 1950年代に蛾の和名を整理する時に、分類学上近縁のものはできるだけ同一の語尾をもつようにする過程で、「キリガ」の名称を、ヤガ科のヨトウガ亜科、セダカモクメ亜科、カラスヨトウ亜科のなかの雰囲気の似た蛾に与えたようです。
美しいことと目立つことは別で、たしかに模様の無い壁などにいるとよく目立ちますが、ウメノキゴケなどの地衣類の上では、いい保護色になるでしょう。
この蛾は夜行性で、昼間はあまり動きません。 美しいので、手乗りにして撮ってみました。
(2013.11.20. 堺市南区豊田)
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