アオアツバ
アオアツバの幼虫の食餌植物は、メドハギ,マルバハギなどのハギ類です。 成虫は冬を除いてほぼ1年中見られるようですが、秋に多く見られているようです。 私は今年は11月に入って何度か見ていますが、私の見た限りでは、いつも頭を下にしています。 外横線が(頭を上にして見ると)逆V字型をしていて、前翅の翅頂付近に白っぽい三角形がありますが、この白っぽい部分が無い個体もあるようです。 下唇髭は長く、まっすぐに伸びています。
この蛾は、私の使っている保育社の『原色日本蛾類図鑑』(改訂新版:昭和46年=1971年)には載せられていません。 講談社の『日本産蛾類大図鑑』(1982年)が出版された時には、沖縄本島から少数の記録があるだけだったようですが、その後、日本各地で記録されるようになり、今では普通種です。 この急激な分布の変化は、どのようにして起こったのでしょうか。
名前の「青」についても、少し不思議です。 翅を拡大してみると、下の写真のように、たしかに青っぽい鱗粉もあり、もう少し青みを帯びた個体もいるのですが・・・。 発見された当初の個体は、もっと青色がきつかったのでしょうか。
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