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2013年10月28日 (月)

キッコウハグマ ①

Kikkouhaguma131022_1

 キッコウハグマはキク科の多年草です。 茎は直立して高さ10~30cmほどになるのですが、葉は茎の下部にしかつきませんから、花の時期以外は、地面にへばりついている植物のような印象です。 ですから、上を他の植物に覆われると生きていけませんので、木陰であまり他の植物が元気に育たない程度の明るさの所で、しかも小さな多年草ですから、土壌が安定している所で生きている植物のように思います。
 花は9~10月に見られるのですが、閉鎖花が多く、咲いている花はわずかです。

 キッコウハグマの「キッコウ」は、5角形の葉をカメの甲羅(亀甲:きっこう)の模様に見立てたものです。 また「ハグマ」は、白い花をヤクの尾の毛でつくった飾り(白熊:はぐま)に見立てたものでしょう。 ちなみに、白熊(はぐま)は払子(ほっす)や槍の飾りなどに使われました。 とても高価で、白熊を染めた赤熊(しゃぐま)や黒熊(こぐま)などもあり、兜(かぶと)の飾りや兜の代わりにもされました。 武田信玄も白熊の兜を使っていました(こちら)。 NHK「八重の桜」で会津攻めの新政府軍も被っていましたが、これは江戸城に収蔵されていた白熊、赤熊、黒熊を、それぞれ長州、土佐、薩摩の指揮官が着用することで、勝利を誇示したということです。
 閑話休題。
 キッコウハグマはキク科ですから、その花(頭花)は小花(ほんとうの花)が集まったものです。 キッコウハグマの1つの花(頭花)は3つの小花からなっています。

 上が1つの頭花です。 赤く色がついているのは、集葯雄ずい、つまり5本のオシベの葯が輪状にくっつきあったものです。 メシベはこの集葯雄ずいの中心部に隠されています。 頭花は3つの小花からできていますから、集葯雄ずいも3つあります。
 キク科の1つの(ほんとうの)花(=小花)の花弁は5枚です。 タンポポなどでは、この5枚の花弁は横にくっつきあって1枚の花弁のように見えますが、キッコウハグマの5枚の花弁は根本がくっついているだけです。 1つの小花の花弁は5枚で、1つの頭花は3小花からなりますから、1つの頭花の白いひも状の花弁は15枚あることになります。

 余分なことを書きすぎて時間切れです。 この続きは明日に・・・。

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コメント

キッコウハグマは
小さくて素通りしてしまう花ですが,
花弁の先端が風車のようにねじれ,
しかも,3本の赤橙の蘂がアクセントをつけている
奇麗な花なので見とれてしまいました。

投稿: itotonbosan | 2013年12月21日 (土) 10時22分

キッコウハグマの花は小さいだけでなく、閉鎖花が多いようで、注意しないと花に出会えないですね。
それだけに拡大して見た時の感動が一層高まるのかもしれません。

投稿: そよかぜ | 2013年12月21日 (土) 21時52分

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