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2013年10月27日 (日)

ヒメツノカメムシ

Himetsuno131021_1

 写真は苔むした木の切り株の上にいたツノカメムシ科のヒメツノカメムシだろうと思います。 よく似たクロヒメツノカメムシという種がいて、両者の違いは、ヒメの腹部腹面では気門以外に黒斑が無いのに対し、クロヒメの腹部腹面には黒色の点刻があるとのことです。 残念ながら腹部腹面の様子がよく分かる写真が撮れていないのですが、下の写真から、ヒメツノカメムシとしておきます。

 多くのカメムシの仲間は、卵を産みっぱなしにしますが、ヒメツノカメムシのメスは、エサキモンキツノカメムシなどと同様、卵を守ります。 ツノカメムシの仲間には、このような習性を持つものが何種類かいます。
 ヒメツノカメムシの名前で、「ヒメ」はこのカメムシが小型であるところからでしょうし、「ツノ」は前胸の両側が角(つの)のようになっているからでしょう。 しかし、前胸が尖っているものは、カメムシ科にも何種類もいます。 カメムシ科とは異なるツノカメムシ科の特徴は、腹面を比較するといろいろあるのですが、上から見ても分かる特徴として、カメムシ科の肢の跗節(ふせつ)が3節であるのに対し、ツノカメムシ科の跗節は2節からなります(下の写真)。

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