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2013年9月10日 (火)

カラムシ

 カラムシは、アカタテハフクラスズメラミーカミキリなどの幼虫の食餌植物として、このブログに何度も登場していますが、カラムシそのものの花などは、まだ載せていませんでした。
 カラムシは雌雄同株ですが、雌花序は茎の先端近くの葉腋に、雄花序は茎の下方の葉腋につきます。

Karamusi090912_1

 上はカラムシの雌花序です。 この雌花序を拡大したのが下です。

 カラムシは風媒花で、小さな花ですが、特に雌花は、どれが1つの花なのか、わかりにくいつくりのように見えます。 しかし実際はきわめてシンプルで、毛の生えた飛び出している棒状のものがメシベで、1つの雌花は、このメシベの子房の部分を筒状の花被(ガク)が包んでいるだけです。 つまり、上の写真だけで100近い雌花が写っていることになります。

 上は雄花序です。 雄花は目を凝らせば、肉眼でも1つの花が分かります。 下はその拡大です。

 雄花は4裂した花被片とオシベ4本があります。 この花被片とオシベの位置関係を見ると、花被片の上にオシベがあることから、この花被片はガク片で、花弁は退化していると考えられます。 またよく見ると、花の中央には、退化したメシベらしきものも見えます。
 なお、これらの雌花雄花のつくりは、基本的にはヤブマオの仲間( Boehmeria属 )で共通です。

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