オニルリソウ
和歌山県の玉置神社の参道に、ムラサキ科のオニルリソウらしき植物がありました。 もう既に果実になっていて、花は残っていませんでした。
上は茎の開出毛と葉を撮ったものです。 オニルリソウとよく似た植物にオオルリソウがあります。 保育社の『原色日本植物図鑑草本編(I)』によれば、オニルリソウの茎には開出毛があり、葉はうすく毛はまばらであるのに対し、オオルリソウの茎には斜上毛または圧毛があり、葉はややあつくて短毛が多いとのことです。
上は果実を横から撮ったものです。 Pandaさんのブログによれば、オオルリソウの小花柄はとても短く、果実が茎にくっついたように見え、ガク片もこんなに反り返らないようです。
花序の中軸に見られる毛は、茎の毛よりもずっと短いものですが、寝ているんですね。オオルリソウと見分ける時には注意が必要なようです。
上は果実を正面から見たものです。 ムラサキ科の花は子房が2室ですが、子房にはしばしば偽壁があって、4果実に分かれる種が多くあります。
上の写真では、4果実に囲まれて、メシベの花柱が残っています。 果実の表面には、たくさんの刺が生えています。
上は果実の刺を拡大したものです。 刺の先端には「返し」があります。 これが強力なひっつきむしになる理由でしょう。
上は果実に来ていたカメムシの幼虫です。 カメムシの種類は今のところ不明です。
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