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2013年9月30日 (月)

コクロアナバチ

Kokuroanabachi130909_1

 上は9月9日に河内長野市の寺ヶ池公園でカラミンサ( Calamintha nepeta )に来ているところを、下は9月6日に堺自然ふれあいの森でヤブガラシの花に来ているところを撮ったものです。 コクロアナバチだと思うのですが、よく動きますし、もう少しいろんな角度から撮りたいと思っているうちに、見られなくなってしまいました。
 顔は白っぽく体の他の部分は黒い色をしていますが、体に短毛が多く、光の当たり方で明るく見える部分ができるように思います。 そのために、なかなか自信をもって同定できません。

 コクロアナバチは枯木の孔や竹筒などに営巣し、枯草で仕切りを作り、ササキリやツユムシなどを狩って幼虫の餌とします。

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2013年9月29日 (日)

アイ(タデアイ)

Tadeai130911_1

 アイ(藍)は、合成インディゴが発明されるまで、紀元前より世界各地で青色染料の材料として重用されてきました。 原産地はインドだと言われています。
 写真のアイは「堺自然ふれあいの森」で育てられていたものです。 よく利用される植物は品種改良が進むもので、アイにもさまざまな品種が見られるようです。 現在よく育てられているアイは丸みを帯びた葉のものが多いようですが、写真のものは野生種に近い葉の形をしているようです。

 アイは別名タデアイとも呼ばれているように、タデ科の1年生草本です。 上の写真のように、花も葉の付け根の托葉鞘も、他の多くのタデ科植物と、特に変わった所は見られません。 青い色素を持っているとも思えません。

 アイを他のタデ科植物と見分けるいちばん簡単な方法は、葉を少し傷つけてみることです。 上は葉の表面を引っ掻いて数分経過した状態ですが、傷つけられた部分(左右2ヶ所)が青く変色しています。 直射日光下で撮ったので、右はギラギラしていますが・・・。

 藍染(あいぞめ)に使う材料としては、アイ(タデアイ)の他に、特別な場合はヤマアイを使用することもあります。 ヤマアイに関してはこちらに載せています。

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2013年9月28日 (土)

カタモンオオキノコ

 サルノコシカケ科と思われるキノコの隙間に、交尾中のカタモンオオキノコがいました。

 カタモンオオキノコはオオキノコムシ科に分類されています。 産卵は樹幹に行うようです。

(2013.9.21. 堺自然ふれあいの森)

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2013年9月27日 (金)

サンカクヅルの果実

Sankakuzuru130919_1

 サンカクヅルはブドウ科の落葉性ツル植物です。 葉が三角形のツル植物という安易なネーミングですが、栽培されているブドウと同じ属( Vitis )に分類されていて、黒く熟した果実は、なかなかの味です。
 葉と巻きひげの位置関係などもブドウと同じですが、このことは既に書いています(こちら)ので、今回は重複を避けます。

 よく似た植物に、同じブドウ科ブドウ属のアマヅルがありますが、アマヅルの鋸歯と鋸歯の間は膨れているのに対し、サンカクヅルの鋸歯間はへこんでいます。

 サンカクヅルにはギョウジャノミズという別名もあります。 これは、維管束を流れる水分が多いので、茎を切ると喉を潤すことができるということですが、やはり茎を切って得られる水よりは、果実の水分の方がいいですね。

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2013年9月26日 (木)

キイロスズメバチに対するニホンミツバチの威嚇行動

Mitsubachi130919_1

 道の法面の排水口にニホンミツバチが巣を作っていました。 その出入り口にキイロスズメバチ2~3頭がウロウロ。
 キイロスズメバチの幼虫の餌は、他の昆虫を捕まえて作った肉団子。 春に1頭の女王蜂から始まったキイロスズメバチの巣は、次第に働き蜂も増え、巣の大きさが最大になる時期を迎えています。 巣にはたくさんの幼虫がいて、たくさんの餌が必要になります。 そこで、この時期のキイロスズメバチは、よくミツバチの巣の前で待ち構えることをします。 ここなら、花粉と蜜で重くなったミツバチが必ず戻ってきます。

 ニホンミツバチも簡単には犠牲になりません。 普段は数頭しかいない門番役がキイロスズメバチを発見すると仲間を呼び、出入り口の警護役は数十頭に増えます。 写真では40頭ほどが出入り口をガードしています。 そしてキイロスズメバチが近づくと、下の動画のように、一斉に腹部を振り、威嚇します。

 もしキイロスズメバチが近づきすぎて門番のミツバチに捕まると、あっという間に他のミツバチもキイロスズメバチに覆いかぶさって「蜂球」を作り、たくさんのミツバチの発する熱でキイロスズメバチを殺してしまいます。
 玉川大学の研究によると、蜂球を形成した働き蜂の脳の高次中枢(キノコ体)で高温情報が処理され、蜂球内部の温度は45~47℃となり、これでキイロスズメバチは死ぬとのことです(詳しくはこちら)。

 ニホンミツバチもキイロスズメバチも日本の蜂ですから、上記のような両者の関係は進化の歴史をとおして形成されてきたものでしょう。 しかしセイヨウミツバチにはこのような防衛戦略は無く、人が工夫して網でスズメバチを入りにくくした巣箱が必要となります。 もし自然環境下で営巣するセイヨウミツバチがスズメバチに狙われると、とても大きな犠牲をはらわねばなりません。

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2013年9月25日 (水)

カラカサタケ

Karakasatake130919_1

 スマートな大きなキノコです。 つばはリング状で厚く、柄に付着していないので上下に動かせます。
 生食は消化器系の中毒を起こしますが、カラカサタケは従来から火を通して食用とされてきました。 ただし、ドクカラカサタケなど、似た毒キノコもありますので、食用にするには注意が必要です。

 傘の形をしたキノコが多い中で、このキノコにカラ「カサ」という名前がつけられたのは、大きくて目立ち、柄が細いからでしょうか。 しかし、ほとんど洋傘ばかりになってしまった今日、若い人の中には唐笠(からかさ)といってもわからない人もいるのでしょうね。

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2013年9月24日 (火)

オオクモヘリカメムシの終齢幼虫など

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 オオクモヘリカメムシの終齢幼虫が集団でいました。 上の写真では、中央と右に終齢幼虫が、左には羽化したばかりと思われる成虫がいます。 オオクモヘリカメムシの食草はネムノキと言われているのですが、いたのはコナラでした。
 オオクモヘリカメムシの成虫はスマートなのに、幼虫は“ビール腹”なんですね。 それに、成虫の翅は褐色ですが、羽化したばかりの頃の翅は緑色のようです。
 同じコナラの木のすぐ近くには下のような成虫もいました。

※ 冬のオオクモヘリカメムシの様子はこちらに載せています。

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2013年9月23日 (月)

ジャコウソウの花

Jakousou130919_1

 金剛山の植林の林床にジャコウソウの群落が広がっていました。

 ジャコウソウは麝香の香りがすると言われていますが、群落内にいても、香りが周囲に立ちこめるほどではありませんでした。
 トラマルハナバチが来て花に潜り込んでいました。 群落を踏み荒すことになるので撮るのは止めましたが、サイズ的にもいい花粉媒介者になっているように思いました。
 花のつくりは基本的にはタニジャコウソウと同じです。

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2013年9月22日 (日)

キタカミキリコマユバチ

 下に追記及びタイトルを変更しています。

Komayubachi130921_1

  倒された木の上にいた美しい蜂、コマユバチ科の蜂でしょうが、その後が分かりません。 しばらく見ていましたが、積極的に何かをする様子もなく、気が向いたら少し動く程度。

 横から見ると、何かに寄生されているようです BABAさんから、腹部の白い部位は内部の卵が透けて見えているのだと教えていただきました。 こちらには別種の似た状態の写真が載せられています。
 あまり動かないのは、そのためかもしれません。 と思って、大胆にカメラを近づけると、パッと飛ばれてしまいました・・・。

(2013.9.21. 堺自然ふれあいの森)

(以下、2015.1.30.追記)
 藤江さんに見ていただいた結果、コマユバチ科コマユバチ亜科( Braconinae ) Braconini族のキタカミキリコマユバチ Atanycolus initiator (Fabricius, 1793) だとわかりました。
 Atanycolus属は頭部の額が凹状であること、触角の1節目に突起があることなどが特徴ということです。 そのあたりのことが分かる写真を、下に追加しておきます。


Komayubachi130921_5_2
 名前に「キタ」と付きますが、北海道だけでなく本州や四国からも採集記録があるようです。 カミキリムシ科の様々な種のホストレコードがあり、かなり寄主範囲は広いようだということです。 体サイズの変異も大きい種のようです。

 「コマユバチの一種」としていたタイトルも変更しておきます。

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2013年9月21日 (土)

たくさんのタマゴタケ

 ここ数日、あちこちでいろんなキノコがたくさん見られます。 9月5日に載せたような小さなキノコは、菌糸が生長するとすぐにキノコが作られますが、中型~大型のキノコでは、菌糸の生長が盛んになってからキノコが作られるまでには少し時間が必要になります。
 今の大阪の状況は、9月はじめの1週間ほどの雨で菌糸が生長しはじめ、9月15日の大雨で菌糸の生長が一気に加速され、ここ数日で次々とキノコが形成されているのでしょう。 もちろん、環境によって、見られるキノコの種類は変わってきます。

Tamagotake130919_1

 写真は金剛山のあまり人の通らないコースの雑木林で見られたタマゴタケです。 とてもたくさん生えていて、写真はその一部です。

 金剛山のタマゴタケは、前にいちど載せています(こちら)が、たくさんのキノコの位置関係を見ると、菌糸が一定方向に育っていて、その所々にキノコが形成されているのではないかと思えます。

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2013年9月20日 (金)

アオオビハエトリ

Aoobihaetori130911_1

 アオオビハエトリは、なかなか美しいハエトリグモです。 ここに載せた3枚の写真は同一個体ですが、光の当たり方で色が変わって見えます。

 ほとんどいつも第1脚を持ち上げていますが、獲物は主にアリです。 写真の場所も、堺自然ふれあいの森の、チクシトゲアリなどを撮ったのと同じ場所で、ここにはいろんな種類のアリがよく来ています。

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2013年9月19日 (木)

オニルリソウ

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 和歌山県の玉置神社の参道に、ムラサキ科のオニルリソウらしき植物がありました。 もう既に果実になっていて、花は残っていませんでした。

 上は茎の開出毛と葉を撮ったものです。 オニルリソウとよく似た植物にオオルリソウがあります。 保育社の『原色日本植物図鑑草本編(I)』によれば、オニルリソウの茎には開出毛があり、葉はうすく毛はまばらであるのに対し、オオルリソウの茎には斜上毛または圧毛があり、葉はややあつくて短毛が多いとのことです。

 上は果実を横から撮ったものです。 Pandaさんのブログによれば、オオルリソウの小花柄はとても短く、果実が茎にくっついたように見え、ガク片もこんなに反り返らないようです。
 花序の中軸に見られる毛は、茎の毛よりもずっと短いものですが、寝ているんですね。オオルリソウと見分ける時には注意が必要なようです。

 上は果実を正面から見たものです。 ムラサキ科の花は子房が2室ですが、子房にはしばしば偽壁があって、4果実に分かれる種が多くあります。
 上の写真では、4果実に囲まれて、メシベの花柱が残っています。 果実の表面には、たくさんの刺が生えています。

Onirurisou130914_5

 上は果実の刺を拡大したものです。 刺の先端には「返し」があります。 これが強力なひっつきむしになる理由でしょう。

 上は果実に来ていたカメムシの幼虫です。 カメムシの種類は今のところ不明です。

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2013年9月18日 (水)

ウズラカメムシ

Uzurakamemusi130906_1

 ウズラカメムシがいました。 ウズラカメムシはイネ科によく集まると言われていますが、この日に見たのはクズの葉の上でした。

 「ウズラ」は鳥のウズラでしょう。 ウズラの卵に似ているからだと言われるのですが、私はむしろ鳥のウズラに似ているように思います。 特に上の写真のように横から見ると、ウズラカメムシの頭部は、嘴を含めた鳥のウズラ(下の写真)の頭部に模様も雰囲気も似ているように思います。

 近くにはウズラカメムシの幼虫もいました。

 上は3齢、下は4齢あたりではないかと思います。

(2013.9.6. 堺自然ふれあいの森)

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2013年9月17日 (火)

アリバチ科の一種(オス)

Aribachi130911_1

 伐採されて地面に転がされたままで少し腐りかけた木材の上を、アリバチがうろうろしていました。
 アリバチは「蟻のような蜂」ということで、日本では20種ほどが知られています。 写真のように拡大すると、そんなに蟻に似ているようには見えませんが、肉眼的には、色も大きさも歩く速さも、蟻によく似ています。 写真のアリバチは、大型のアリ程度の大きさでした。 特にアリバチのメスには翅がありませんから、よけいに蟻に似てきます。 しかし、蟻(アリ科)も蜂(ハチ目)ですから・・・ この後はあまり深く考えないことにします (゚-^;

 見ていると、朽ちた所から材の中に潜り込んでいきました。 アリバチは、アナバチ、ハナバチ、クモバチなどの他の蜂の幼虫や蛹などに卵を産み付けて捕食寄生することが知られています。 しかし産卵するのはメスです。 このオスは何の目的で材の中に入っていったのでしょうね。

(2013.9.11. 堺自然ふれあいの森)

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2013年9月16日 (月)

ヒメヒロクチバエの一種

Hirokuchibae130906_1

 ヤブガラシの花に蜜を求めて来ていたヒロクチバエ科のヒメヒロクチバエの仲間だと思います。 翅の模様から、通称ワイモンヒメヒロクチバエと呼ばれているものかもしれません。 こちらに載せたものとも別種のようです。
 蜜を吸っている様子を見ると、たしかに名前のように広い口です(下の写真)。

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2013年9月15日 (日)

イタドリ

 今までイタドリにいる虫は、イタドリハムシカツオゾウムシイタドリマダラキジラミをはじめ、いろいろと載せてきましたが、イタドリそのものについては書いていませんでした。

 イタドリは雌雄異株の多年草です。 上は雄株で、育っている条件にもよりますが、一般的には雄株の方が花が多くつくようです。

 上は雄花です。 オシベは8本あります。

 上は雌株の雌花です。 メシベは緑の子房の上に3裂した白い柱頭がついていて、その周囲に退化したオシベが並んでいます。 右の花では、子房が生長しはじめていて、柱頭は枯れて茶色くなっています。

 イタドリは花の時期にも実の時期にも色彩の変異が見られます。 上も雌花ですが、この株の雌花では子房は赤っぽい色をしています。

 この後、雄花は散ってしまい、雌花は果実になります。 果実は3枚の発達した花被片で保護されていますが・・・

 上の花被片は白い色をしていますが、下はピンクです。 このようなピンクのイタドリは、メイゲツソウとも呼ばれています。

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2013年9月14日 (土)

スキバツリアブ

Sukibatsuriabu130909_1

 岩湧山の近くのハイキング道を歩いていると、日当りのいい所に、スキバツリアブが何頭かいました(9月9日)。

 スキバツリアブは漢字で書けば「透翅吊虻」で、糸で吊り下げられているようなホバリングをするツリアブの仲間で、翅が透明だということでしょう。

 見ていると、あちこちで、腹端を砂に突っ込んで細かく振動させています(下の写真)。 このような行動は、この場所だけで数例観察できました。 ある場合には、すぐ近くでこの行為が行われ、崩れた巣の復元に熱心なアリジゴクの姿も見られました。

 産卵かと思い、スキバツリアブが去った後に、その場所を詳しく見てみましたが、卵らしいものは発見できません。 考えてみれば、もし産卵だとしたら、生まれてくる小さな幼虫にとっては、周囲は砂だけで、食糧になりそうなものは全く考えつきません。 ツリアブの仲間の幼虫は蜂の巣に寄生して育つのですが、近くの土の中に蜂の巣があるのかとも思い、探してみましたが、これも見つけられませんでした。
 帰宅後に調べてみると、Aclerisさんのところには、スキバツリアブは腹端部のくぼみに砂粒を取り込むと書かれてあり、腹部の取り込む場所(砂室)と、取り込まれた砂粒の写真も載せておられます(こちら)。 砂は卵のカムフラージュに使われるようです。
 具体的に砂がどのように使われるのかについても、おちゃたてむしさんとezo-aphidさんとの間で検討されています(こちらのコメント)。 しかし、産卵の現場(砂がどのように使われるのか)の観察例は、まだ無いようです。 産卵の現場をぜひ見てみたいものです。

※ ツリアブの仲間としては、これまでに、ビロードツリアブクロバネツリアブスズキハラボソツリアブニトベハラボソツリアブなどを載せています。

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2013年9月13日 (金)

アオスジクモバチ

Aosujikumobachi130905_1

 ヤブガラシの花に来ていたアオスジクモバチです。 腹部の青い模様は、細かい毛の帯によるもので、光のあたり方ではっきり見えたりほとんど見えなかったりします。

 アオスジクモバチは、クモに針を刺して麻痺させ、産卵し、そのまま放置します。

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2013年9月12日 (木)

ホソヘリカメムシの幼虫とデーニッツハエトリ

 ホソヘリカメムシの幼虫が、アリに交じって、たくさん歩き回っていました(堺自然ふれあいの森)。 まるで、触角が長くてスマートなでアリです。 行ったり来たりしていましたから、獲物を探しているのでしょう。

Hosoheri130911_1

 上の写真は、中央がホソヘリカメムシの幼虫で、左右はテラニシシリアゲアリです。 脚が長い分、ホソヘリカメムシの幼虫の方が少し歩くのが速いのですが、体長との比からすると、アリだと思っても、全く不自然さはありません。

 上はホソヘリカメムシの幼虫が立ち止まったところを撮ったものです。

 いちどホソヘリカメムシの幼虫が獲物に口吻を刺す瞬間を見たいものと、歩き回る幼虫に付き合ってみました。 ヒメアリとすれ違った時(上の写真)は、これくらいの大きさなら獲物として適当なのではないかと、一瞬期待しましたが、スピードも落とさず、通り過ぎていきました。 もっと肉付きのいい獲物を狙っているのでしょうか。

 このホソヘリカメムシが、デーニッツハエトリに捉えられていました。

 デーニッツハエトリは山野に普通のハエトリグモで、その名前はクモ研究者の Doenitz氏の名前から来ているのでしょう。

 捕食者となるか被食者となるかは紙一重なんですね・・・。

※ 上の写真より齢の進んだ大きなホソヘリカメムシの幼虫は、こちらに載せています。

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2013年9月11日 (水)

ナカトビフトメイガ

 今日はこの夏のかくれんぼ特集です。

Nakatobifutomeiga130814_1

 後日検索し易いように、タイトルに種名を書きましたが、上の写真(コナラの幹)に、メイガ科フトメイガ亜科のナカトビフトメイガがいます。 どこにいるか分かりますか?
 すぐ下に答を載せてはおもしろくないので、答は記事の下に載せます。

 同じコナラの幹に、下のようなものも、とまっていました。

 これは写真の中央に大きく撮っていますし、フラッシュで影ができていますので、存在は分かると思います。 ヤガ科シタバガ亜科のマメキシタバです。 後翅は黄色と黒でよく目立つのですが、なかなか見せてくれません。

 ここで9月6日の問題の答を発表しておきます。 下に問題の写真を再掲しておきます。

 問題は、どこに何が2頭いるか、でした。
 1頭はすぐに分かると思います。 画面の中央少し下に、翅を閉じたルリタテハが頭を左にしてとまっています。 このルリタテハの位置を「L」の「 _ 」だとすると、「L」の「l 」の位置にもう1頭、やはり翅を閉じたルリタテハが、頭を突きあわせるようにして樹液を飲みに来ています。 翅は分かりにくいのですが、脚が目立っています。 写真をクリックして拡大して確認してみてください。
 ルリタテハの翅の模様が、こんなにすばらしい迷彩効果を持っているとは気がつきませんでした。
 下に分かりやすいルリタテハの写真を載せておきます。

 なお、ルリタテハの翅を開いた様子は、こちらに載せています。

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 さて、最初の問題の答です。

 今度は写真の中央にいますから、わかるでしょう。 周囲の様子を参考に、もういちど最初の写真(クリックで拡大します)で探してみてください。

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2013年9月10日 (火)

カラムシ

 カラムシは、アカタテハフクラスズメラミーカミキリなどの幼虫の食餌植物として、このブログに何度も登場していますが、カラムシそのものの花などは、まだ載せていませんでした。
 カラムシは雌雄同株ですが、雌花序は茎の先端近くの葉腋に、雄花序は茎の下方の葉腋につきます。

Karamusi090912_1

 上はカラムシの雌花序です。 この雌花序を拡大したのが下です。

 カラムシは風媒花で、小さな花ですが、特に雌花は、どれが1つの花なのか、わかりにくいつくりのように見えます。 しかし実際はきわめてシンプルで、毛の生えた飛び出している棒状のものがメシベで、1つの雌花は、このメシベの子房の部分を筒状の花被(ガク)が包んでいるだけです。 つまり、上の写真だけで100近い雌花が写っていることになります。

 上は雄花序です。 雄花は目を凝らせば、肉眼でも1つの花が分かります。 下はその拡大です。

 雄花は4裂した花被片とオシベ4本があります。 この花被片とオシベの位置関係を見ると、花被片の上にオシベがあることから、この花被片はガク片で、花弁は退化していると考えられます。 またよく見ると、花の中央には、退化したメシベらしきものも見えます。
 なお、これらの雌花雄花のつくりは、基本的にはヤブマオの仲間( Boehmeria属 )で共通です。

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2013年9月 9日 (月)

キオビコシブトヒメバチ

Kiobikosibutohimebachi130906_1

 ヒメバチ科メンガタヒメバチ亜科キオビコシブトヒメバチ Metopius (Metopius) browni Ashmead, 1905 だと思います。 ヤブガラシの花の蜜を求めて来ていました。

 寄主など、生態的にはまだよくわかっていないようですが、美しい蜂ですので、とりあえず写真だけでも・・・。

(2013.9.6. 堺自然ふれあいの森)

◎ 横からの写真はこちらに載せています。

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2013年9月 8日 (日)

アカイロトリノフンダマシ

Akairotorinofundamasi130906_1

 ツルヨシの葉の裏にアカイロトリノフンダマシがいました。

 カメラを近づけると、歩脚を縮めてうずくまります。 じっとしている方が安全だと信じているようです。
 このブログでは、これまでにシロオビトリノフンダマシオオトリノフンダマシなどを載せています。 これらは動かなければ鳥の糞らしく見えなくもありませんし、保護色として機能しているのでしょう。 しかしアカイロトリノフンダマシは写真のようによく目立つ色をしています。
 アカイロトリノフンダマシは毒を持つテントウムシ類に擬態しているのではないかと言われています。 テントウムシ類は、植物が被食防止のために持つ毒成分を、餌としているアブラムシなどの体をとおして取り込み、体内に蓄えている場合が多いようです。
 アカイロトリノフンダマシの体の色は、特にシロジュウシホシテントウなど、たくさんの種類がいる赤褐色に白斑のテントウムシの色によく似ていますし、体のサイズも、他のトリノフンダマシの体に比べて小さく、これらのテントウムシ類に近い大きさです。

 葉を動かしながら、アカイロトリノフンダマシをいろんな方向から撮っていると、ついに我慢できなくなったのか、歩きだしました。 歩きだすとクモだと分かります。

 ピンボケですが、体の腹面の様子も撮ることができました(上の写真)。 クモですから糸も出します。 トリノフンダマシの仲間は、暗くなってから水平円網を張り、明るくなる前には網をたたんでしまい、昼間は葉の裏でじっとしているようです。

(2013.9.6. 堺自然ふれあいの森)

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2013年9月 7日 (土)

ホオズキカメムシの幼虫

 先日ピーマンの葉に産み付けられたホオズキカメムシの卵に寄生するトビコバチのことを書きましたが(こちら)、同じ所で、たくさんのホオズキカメムシの幼虫や成虫を見ることができました。

Hoozukikamemusi130905_1

 上は卵殻と幼虫ですが、幼虫は集団を形成しています。

Hoozukikamemusi130905_2

 上は卵殻を拡大したものです。 卵殻の中に残っている白いものは胚脱皮した脱皮殻でしょう。 胚脱皮とは、胚発生の途上,孵化前に1度脱皮し,卵殻中で1齢幼虫となることですが、カメムシの仲間ではよく見られます。

Hoozukikamemusi130905_3

 上は集団を作っていた幼虫の1頭です。 集団を作っていたから卵殻から出たばかりとも言いきれないでしょうし、1齢幼虫にしてはしっかりしすぎているような気がします。

 今日の記事の写真は全て同じ日に同じ場所(堺自然ふれあいの森)で撮ったものです。 ここのピーマンは、10株ほどしか植えられていないのですが、無農薬で育てられていて、前回載せた時よりも産み付けられている卵も多くなり、たくさんの成虫も幼虫もいました。 以下にいろんな齢の幼虫を載せてみます。

 集団を作っていたのが2齢だとすれば、上が3齢幼虫になるのでしょうか。

 上が4齢幼虫、下が5齢幼虫(終齢幼虫)だと思います。

 なお、成虫の写真は、こちらに載せています。

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2013年9月 6日 (金)

カタグロチビドロバチ

Katagurochibidorobachi130827_1

 写真はドロバチ科チビドロバチ属( Stenodynerus )の蜂でしょう。 この仲間は体長が6~10mmで、数種類います。 カタグロチビドロバチの名前は、大阪市立自然史博物館発行の ミニガイドNo.21「竹筒に巣を作るハチ」に載せられている検索表を使ってたどりついたのですが、きちんと検索表をたどるには、写真だけでは不明確な部分もあり、やはり標本が必要なようです。 ということで、「?」付きです。

Katagurochibidorobachi130827_2

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【 お楽しみコーナー( 初級 ) 】
 下の写真には蝶が2頭います。 どこに何がいるでしょうか。 1頭の居場所はすぐ分かると思いますが・・・。
 正解は数日後に発表します。

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2013年9月 5日 (木)

キツネノハナガサ,ベニヒダタケ

 このところの洪水や竜巻など、被災された皆様には心からお見舞い申し上げます。 ハワイのマウナロアで測定されている二酸化炭素濃度は年々高くなり続け、しかもその増え方のスピードは加速してきています。 二酸化炭素の増加に伴う地球温暖化で、気象現象はますます荒々しくなってきているようです。 真剣に二酸化炭素について考えなければならない時期に来ていると思います。

 しかし、これだけしっかり雨が降ってくれれば、キノコが楽しみです。 キノコを求めて「堺自然ふれあいの森」を少し歩いてきました。
 私のねらいは、おいしいキノコではなく、美しいかかわいいキノコです。 出会ったキノコのいくつかを紹介します。

Hitoyotake130905_1

 上はヒトヨタケ科のキノコだと思うのですが、名前は分かりません。

● キツネノハナガサ

 キツネノハナガサはハラタケ科に分類されている熱帯性のキノコです。 雨で傷んでいますが、それでも傘の薄さ、繊細さは、なかなかのものです。

● ベニヒダタケ

 こんな色のキノコはそんなに多くなく、ベニヒダタケでしょう。

 名前の紅襞(べにひだ)は、見上げてもよく分かりません。

 裏向けて陽の光を当てると、やっと本来の色がわかります。 紅色といってもたいへん淡い色で、肉色と言った方がいいようです。 ひだは柄と離生し、柄は黄白色で繊維質です。

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2013年9月 4日 (水)

ウスグモスズ

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 木に絡まっているクズの、地上1.7mほどの所にいたウスグモスズです。 カメラを向けると葉の反対側に回りますが、すぐに跳んで逃げるようなことはありませんでした。 左の後脚が失われていることが関係しているのかもしれませんが・・・。 産卵管があるのでメスです。
 上は長い触角であることを記録しておこうとして撮ったのですが、ファインダーの中では細い触角がよく見えず、端まで撮れていませんでした。 触角の長さは体長の5倍ほどはありそうです。

 ウスグモスズは、樹上性で、クサヒバリなどと同じヒバリモドキ科に分類されています。 この仲間には「○○スズ」という名前のものがいろいろいるのですが、たぶん鈴を振ったような鳴き声からでしょう。 しかし、このウスグモスズは、メスはもちろん、オスも鳴きません。

 ウスグモスズはとても不思議な虫です。 最初に報告されたのは1970年に東京の渋谷で発見された個体についてで、80年代に入ると関東各地で報告されるようになり、現在では大阪や京都などの市街地などでも見つかっています。
 このような発見のされ方や分布の広がり方を見ると、外来昆虫だと思われるのですが、不思議なことに、外国でのこの虫に関する記載が見当たらないのです。 つまり日本でしか見つかっておらず、どこから来たのかも分からず、日本で新属新種として記載されたということになります。 目を凝らさないと見えない大きさの虫ならいざ知らず、体長が8mmほどもある(脚を伸ばすと2cmほどになる)虫の原産地が不明だということは、どのように考えたらいいのでしょうか。
 なお、ウスグモスズの学名は Usugumona genji、つまり名前の「ウスグモ」は、源氏物語第十九帖の「薄雲」からのようです。

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2013年9月 3日 (火)

クスグンバイ

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 クスノキの葉の裏で、羽化したばかりのクスグンバイをみつけました (上の写真:8月27日撮影)。 白い体と赤い眼が印象的です。 上の写真の下側には、この成虫のものかどうかは分かりませんが、終齢幼虫の脱皮殻も写っています。

 クスグンバイは、クスノキやタブノキなどのクスノキ科の葉につくグンバイムシです。 下は上と同じ木にいた、羽化から時間が経過した本来の色のクスグンバイです。

 美しさはともかくとして、立体的な体のつくりは、これくらいの色がついている方がよく分かりますね。

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2013年9月 2日 (月)

キオビツヤハナバチ(メス)

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 写真は堺自然ふれあいの森で撮ったものですが、口吻を伸ばして、ヤブガラシの花の蜜を吸っていました。
 キオビツヤハナバチは、ススキやキイチゴ類などの折れ口から中に入り、髄に営巣します。 名前のとおりつやがあり、黒い体には、顔面、頬、胸部側面に黄色の斑紋があり、腹部には黄色い横帯があります。

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 写真はキオビツヤハナバチのメスだと思うのですが、ツヤハナバチの仲間も似たものが多く、なかなか自信が持てません。 なお、オスでは顔面のほとんどが黄色になります。
 特にヤマトツヤハナバチ(以下「ヤマト」と書くことにします)とはよく似ていて、見分けるポイントはいくつかあるのですが、
・ キオビツヤハナバチ(以下「キオビ」と書くことにします)の頭盾には縦の隆起線があるらしいのですが、1枚目の写真では、黒く写りすぎていて、よくわかりません。
・ キオビの腹部背面第3腹節の黄色の横帯は途切れているとのことですが、2枚目の写真でも翅に隠されていて、これもよく分かりません。

 キオビだろうと考えたのは、後脚の腿節下部に、キオビにはカールした房状の毛束がありますが、ヤマトではカールしていないとのことです。 下は上の写真の一部を拡大したもので、赤い矢印がその部分だと思うのですが・・・。

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2013年9月 1日 (日)

ツルガハキリバチ

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 ツルガハキリバチは、竹筒や地中に、切り取った葉を巣材にして巣を作り、そこに花粉と蜜を混ぜた花粉団子を詰め込んで幼虫の餌とします。
 写真は堺自然ふれあいの森のイヌザンショウに来ていたツルガハキリバチで、熱心に花粉と蜜を集めていました。 同じイヌザンショウに来ていたハラアカヤドリハキリバチなどと違い、花に滞在してくれる時間が長いので、焦らずに撮ることができます。

 ミツバチなどは後脚の花粉かごに花粉を集めて運びますが、ツルガハキリバチなどは腹部腹面にスコパと呼ばれる密集した毛があり、そこに集めた花粉を付けて運びます。

 ツルガハキリバチはバラハキリバチによく似ていて、以前はバラハキリバチモドキと呼ばれていました。 違いは、バラハキリバチの頭頂部の毛が黄褐色であるのに対し、ツルガハキリバチの頭頂部 ( と中胸背中央 ) の毛は黒っぽい色をしています(注1)。 黒い所に生える黒っぽい毛は、上の写真のように真横から見ると、よく分かります。

(注1) 大阪市立自然史博物館発行の ミニガイドNo.21「竹筒に巣を作るハチ」を参考にしました。

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