ヒメバチ科ウスマルヒメバチ亜科の一種の産卵行動
数年前に切られたと思われるコナラの切り株に、入れ替わり立ち変わりで常時5~8頭ほど、上の写真のようなヒメバチが群がっていました。 触角を振り回し、体を上下させながら、歩き回っています。 産卵場所を探しているのだろうと、産卵行動に移るのを待ってしばらく見ていましたが、歩き回るばかりでいっこうにその気配がありません。
待ちきれなくなって写真を撮ってみると、何と産卵管を樹皮に当てています。 産卵管鞘は黒くて肉眼でも見えるのですが、産卵管は色が薄くて細く、肉眼では見えなかったようです。
触角で樹皮をたたくのは、やはり産卵管を挿入する場所を探しているのでしょう。 産卵管の先端は、前進しながら直前に触角で探った場所に当てられるようです(上の写真:産卵管はサムネイルではほとんど見えていませんので、写真をクリックして拡大して見てください)。
顔の正面からはなかなか撮らせてくれないので、少し前方から(上の写真)。
上は少し後方から撮ったものですが、産卵管鞘と産卵管との関係がよく分かります。
今までの経験からすると、上は産卵管を抜こうとしているのでしょうか。
しばらく撮り続けましたが、産卵管を深く挿入することはありませんでしたので、実際に産卵したのかは疑問です。 もし産卵しなかったとすれば、その原因はカメラが気になったのか(そうならないようにかなり注意はしたつもりですが・・・)、樹皮下に寄主が見つからなかったのか、何が原因なのかは分かりません。
この蜂はおちゃたてむしさんのところに載せられているウスマルヒメバチ亜科Lissonota属の一種によく似ています。
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