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2013年7月15日 (月)

アシナガオニゾウムシ

Asinagaonizoumusi130627_1

 アシナガオニゾウムシはゾウムシ科クチカクシゾウムシ亜科に分類されています。 鬼のような顔かどうかはともかく、ユニークな顔をしているのですが、口だけでなくいつも顔を下に向けて隠しています。 下の写真も、顔に光が入るように撮るのに苦労しました。

 いつも下を向いているのは食べ物が体の下にあるからでしょう。 アシナガオニゾウムシが餌にしているのはエノキの枯木ということです。 幼虫の餌も同じくエノキの枯木で、おちゃたてむしさんのブログには、エノキの枯枝の中で育って成虫になったアシナガオニゾウムシが、外界に通じる穴を開けて脱出してくる様子が載せられています。
 「アシナガ」というほどには脚が長くないようですが、写真はメスで、オスは、交尾時にメスを抱きかかえるためでしょう、長い前脚を持っています(オスの写真はこちら)。

 写真を撮っていると、偽死しましたので、それをいいことにひっくりかえして撮ってみました(上の写真)。

Asinagaonizoumusi130627_4

 上は胸部と上翅の境付近を拡大したものですが、全身が鱗毛(=うろこ状の毛)で覆われています。 ゾウムシの仲間には地色とその上に生える毛の色とで色模様を形成しているものも多いのですが、アシナガオニゾウムシの場合は、白い色も黒い色も鱗毛の色です。

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