ベッコウクモバチ
6月27日、写真のハチが多数飛び交っていました。 なかなかとまってくれませんし、とまっても、カメラを近づけると、すぐに飛び立ってしまいます。 やっと撮ったのがここに載せている写真です。 雰囲気的には羽化したオスがメスを探しているのではないかと思います。
オスだろうとの前提で絵合わせをすると、ベッコウクモバチがよく似ているようです。 メスは頭部も胸部ももう少し明るく、触角の先も黒くなりません(こちら)。
ナミモンクモバチのメスやキオビクモバチのメスなどよく似た体色の蜂もいますが、これらの蜂との区別点は、ベッコウクモバチの前伸腹節には強い横皺があることです。 しかし、この部分は閉じた翅に隠されていて、よく分かりません。 下の写真(拡大してご覧ください)で見える横皺がそれでしょうか。
ところで、展翅され、きれいに整形されたハチの図鑑を見ると、クモバチ科やアナバチ科など、特定のグループのハチの触角は全てカールしています。 これがこれらの蜂を他の蜂から見分けるポイントだと思っていたのですが、フィールドで見ると、そんな蜂はいません。 どうやら柔軟に曲げることのできる触角が、死後に収縮の強い側に曲げられてしまうようです。
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