ヤマドリとの遭遇
コーナーを曲がったところで、目の前にヤマドリ! 距離は約3m、尾がそんなに長くないので、オスの若鳥でしょう。
この日は虫と花を撮るつもりで60mmのマクロレンズと、予備のコンデジを持っているだけでしたが、そーっとカメラを取り出して撮影をはじめました。 この間、ヤマドリは私の存在を全く意に介さない様子。 十二分に写真を撮って、その場を立ち去り、その日に撮りたかったものを撮りに向かいました。
ふと気がつくと、ヤマドリがついてきています。 最初は10mほど距離を開けてついてきていたのですが、時間が経つにつれて、その距離が次第に短くなります。
たぶんヤマドリはなわばりを守ろうと、私を追い払おうとしていたのでしょうが、私が離れようとするものですから、ヤマドリに“大きなものに勝っている”という自信を与えてしまったのでしょうか、どうしても離れてくれません。
ヤマドリの様子を見ていても、そんなに緊迫感は感じません。 草をついばみながら、私の周囲をうろうろします。 上の写真でも、嘴の間には葉が見えます。
下の動画は、前にいるヤマドリを追い越して離れようとする私を、警戒音を発しながら追いかけてきて、私の前に回り込もうとするヤマドリです。
この日は他に出会う人も無く、結局ヤマドリとは、私がその場を離れるまで、約3時間付き合ったことになります。 その間の移動距離は800mほど、とにかく私の前に回りこみ、撮影の邪魔をし続けてくれました。 またその間、しゃがんで植物を撮影する私の背中に、2度跳び蹴りを入れてくれました。
キツネガヤ(上)を撮りたいのに、その間に入り込むヤマドリ(下)
これがなわばりを守ろうとする行動であるとして、その日の行動からこのヤマドリのなわばりの範囲を推測してみると、最低でも5haほどの面積になります。
※ ここに載せたヤマドリは、亜種レベルで区別すると、ウスアカヤマドリになるのだと思います。
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コメント
初めまして、デイジー920と申します。昨夜、いつものように、そよかぜさんのブログを拝見していて驚きました。私も全く同じ経験を昨日(7/22)してきたばっかりだったからです。場所もきっと同じだと思います。勿論、やまどり君
も同じです(私の下手な写真で確認しました)。私は、三度蹴りを入れられました(同じくしゃがんだ時でしたが)。
動画と写真も撮れしかもスキンシップ?まで出来て嬉しかったのですが、あそこまで人間に対して警戒心が無いのも困ったもので心配です。
最後に、やまどりに関してではないのですが、カバフキシタバに関して少し感想を。
“スゴイです。私の憧れのカトカラでもあります。私なら下翅を見せるまで何時間も粘ったかも。たぶん南大阪では初記録かもしれません。”
投稿: デイジー920 | 2013年7月23日 (火) 14時31分
ここ数日は、たくさんの人がいる所にも平気で姿を見せているようですね。
人間は怖くないということを教えた私が悪かったかな・・・。
カバフキシタバは、たぶんいくら待っても下翅は見せてくれなかったと思います。樹液を吸っているときなどは夢中になって下翅が見えることもあるでしょうが・・・。
デイジー920さんとはいろいろ情報交換ができそうですね。よかったら連絡方法を教えてください。
私へのメールは左の「プロフィール」から可能です。
投稿: そよかぜ | 2013年7月24日 (水) 00時12分