ウキヤガラ
ウキヤガラはカヤツリグサ科の多年草です。 水深の浅い底質に匍匐(ほふく)茎を延ばし、そのところどころから茎を垂直に立てます。 垂直に立つ茎には、花茎と葉のみをつける茎の2種類があります(上の写真)。
やがら(矢柄/矢幹)とは、矢の鏃(やじり)と羽根を除いた部分です。 ウキヤガラの名前は、秋に枯れて倒れて水に浮く花茎を、水に浮かぶ矢幹に見立てたものでしょうか。
花茎は断面が三角形で、花茎の先端には数枚の長い苞葉があり、そこに散形の花序がつきます。
以上2枚の写真は7月下旬に撮ったもので、もう花は終っていました。
上は同じ所で5月中旬に撮ったもので、ちょうど雄性期でたくさんのオシベが出ています。
ウキヤガラは雌性先熟で、写真の雄性期に先立って雌性期があります。
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コメント
こんにちは。
ウキヤガラの勉強をさせて頂きました。
去年、カヤツリグサ科の観察を始めましたが、なかなか難しくてやや挫折しかけています。でも少しずつでも知識を増やしていきたいと思っています。
投稿: 多摩NTの住人 | 2013年7月30日 (火) 08時44分
イネ科もカヤツリグサ科もほんとうに難しいですね。
種類が多いのに、風媒花で印象に残るような花が咲かないので、みんな似たものに見えてしまうのでしょうね。
投稿: そよかぜ | 2013年7月30日 (火) 22時43分