ミヤマムグラ
ミヤマムグラ(アカネ科)は深山の木陰に生える多年草です。 写真は金剛山(標高1,125m)の山頂付近で撮りました。
葉は茎の上・中部では4枚輪生ですが、そのうちの2枚が小さくなっています。 偶然にではなく、必ずこのような違いが見られるのは、大小2種類の葉は異なる起源を想像させます。 また茎の下部では対生になっています。 この葉の不思議な付き方は、次のように考えられます。
アカネ科の植物の中には、托葉が発達し、葉と変わらないように見えるものがあります。 また、この托葉が融合することもあります。
ミヤマムグラの葉も、本来は対生で、それぞれの葉の左右には托葉があります。 対生している葉の托葉どうしが融合すれば、4枚の輪生に見えます。 また茎の下部では、托葉が発達せずに早落するのではないでしょうか。
花の径は、水平に開くと約3mmです。 花は子房下位の合弁花、花冠は白色で4裂します。 オシベは4本、メシベの柱頭は2裂します。(PCの場合、上の写真はクリックで拡大します。 最大にするには、拡大後、「オリジナルの表示」を選択してください。)
果実は2分果、分果には長いカギ状の毛があります。
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