友ヶ島港横の海岸生物
地球上にはたくさんの生物が存在しますので、似た生物を集めて、整理します。 これを分類と言いますが、分類は次のような階層構造をとっています。
種(しゅ)-属(ぞく)-科(か)-目(もく)-綱(こう)-門(もん)-界(かい)-ドメイン
生物の基本は種(しゅ)ですが、似た種を集めて属、似た属を集めて科、・・・というぐあいです。
生物の世界を大きく眺めるには、門レベルが便利です。 例えば私たちヒトは脊索動物門に属します。 イヌもスズメもメダカも、全部私たちと同じ脊索動物門の動物たちです。
生物は海で生まれ、進化し、そのうちのほんの一部が、乾燥や紫外線などに耐え、陸に上がることができました。 上に書いた門レベルでも、陸に上がることのできた門はほんのわずかで、多くの門の生物は水中に留まったままです。
前置きが長くなりましたが、友ヶ島の桟橋の横は礫浜で、その角にほんのわずか岩石海岸があります。 港のすぐ近くで海岸で遊ぶ人も多いのですが、そんな所でも、10分ほどの時間に、たくさんの海岸生物を見ることができました。
カメラを海中に入れられない理由から、以下に載せているのは潮間帯の生物で、陸と海の狭間で生きている生物ですが、活動的なのは海中にいる時か乾燥の心配の無い時です。 珍しい生物はいませんでしたが、海の生物の多様さを感じ取ってください。
このブログでは原則1種ずつ記事にしていますが、海の生物を1種ずつ記事にしているとキリがありません。 今回は一挙大公開とします。 全部友ヶ島の港の横で撮ったものです。(写真はクリックで大きくなります。最大にするには、大きくしてから、「オリジナルの表示」を選択してください。)
上の写真で、生物名の下の( )内は門の名称です。 1枚の写真の中に4種の門の生物がいます。 こんな写真が陸上で撮れるでしょうか。
カメノテ(左上)とイボニシ(中央)
イシダタミ(左と右上)とヒザラガイ(中央)
(周囲はダイダイイソカイメンと無節石灰藻)
カメノテ(左)とマツバガイ(右)
クロフジツボ
※ 海から離れられないけれど海中は嫌いというフナムシとアラレタマキビガイは別の記事にします。
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