ハマクサギ
ハマクサギの花は5~6月、円錐状の花序にまばらに1cmほどの淡黄色の花をつけます。 花冠は唇形で、オシベは4本です。
一見クサギとは似ていないようですが、クサギほどでは無いにしろ、葉にはクサギに似たにおいがあります。 クサギに似ていないような印象を受けるのは、クサギの花弁の各裂片がスラリと伸びて、放射相称の花のように見えるからではないでしょうか。 しかしよく見ると、クサギの花も、横向きに咲き、オシベの数も左右対称の偶数で、唇形の花の裂片が長く伸びたと考えればいいでしょう。
もちろん、ハマクサギとクサギは同じ科に分類されています。 なお、これらの植物は、従来はクマツヅラ科に分類されていましたが、現在はシソ科に移されています。
ハマクサギは本州の近畿以南と四国・九州(琉球列島を含む)に分布する落葉小高木です。 海に近い所で見られますが、それは、海に近い所に生える多くの木同様、条件の良い所での生存競争にはそんなに強くないが潮風などの悪条件には強いということであって、内陸部でもちゃんと育ちます。
ハマクサギの仲間(ハマクサギ属)は、世界に40種ほど知られていますが、分布の中心は熱帯です。
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