ヒナギキョウ
ヒナギキョウはキキョウ科キキョウソウ属の多年草です。 前に同じ属のキキョウソウを載せました。 キキョウソウは外来植物でしたが、ヒナギキョウは在来種です。
キキョウソウもヒナギキョウも、キキョウによく似た小さな花をつけますが、ヒナギキョウはキキョウソウよりもさらに小さな植物です。 葉は茎の下部にしかなく、花は枝先に1つ咲かせるだけです。 しかし、この花、小さな虫たちには人気があるようです。
上の写真ではヒラタアブが来ています。 小さなヒラタアブが小さな花との比較で大きく見えます。
下では右に小さなハエの仲間、左の花の中はピントが合っていませんがアザミウマの仲間ではないかと思います。
ヒナギキョウの花は5月~8月頃に咲きます。 花冠は5深裂し、オシベは5本、花柱はふつうは3裂します。 花は小さくても、オシベやメシベはキキョウとよく似た自家受粉を防ぐための変化をします。
上は果実です。 子房が3室であることが窺えます。 3数性は単子葉類に多く見られ、キキョウでは双子葉類でよく見られる5数性を示していますが、キキョウソウやヒナギキョウでは、花が小さいので子房の数なども減少したのでしょうね。
上は1枚の葉を拡大したものです。 葉の縁はやや厚く白っぽくなっています。 先端は尖り、基部は次第に細くなって葉柄との区別はつきません。 ヒナギキョウの葉はキキョウソウの葉のように基部が茎を抱くことはありません。
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