アカクラゲ・ミズクラゲ
大阪府と和歌山県の境と淡路島の間に位置している友ヶ島に行ってきました(詳しくはこちら)。 これから何回かは友ヶ島で撮った生物を載せるつもりです。
アカクラゲもミズクラゲも、大阪湾では最も普通のクラゲと言っていいでしょう。 どちらも友ヶ島の桟橋(さんばし)から撮ったもので、たくさんいました。 ただ、海水中に浮遊しているものを偏光フィルターもつけずに撮りましたので、画像処理したところ、少し色が変になってしまいました。 海水の色はともかくとして、ミズクラゲはもっと白い色です。
● アカクラゲ
よく「クラゲに刺された」と言われますが、クラゲの仲間は多い少ないの違いはあっても、触手に刺胞を持っています。 クラゲの状態にもよりますが、新鮮なアカクラゲの触手に触れると、人によっては触れた所が数日続く炎症を起こす可能性がありますし、場合によってはアナフィラキシーショックを起こす可能性もあります。
アカクラゲを乾燥させて粉末にしたものは、これも刺胞が持つ成分によるものでしょうが、粘膜を刺激し、クシャミや涙が止まらなくなるようで、「ハクションクラゲ」という別名を持っており、忍者はこれを目潰しとして使用したと言われています。 地方によっては、真田幸村がこの乾燥粉末を攻撃に用いたとして「サナダクラゲ」とも言われているようです。
● ミズクラゲ
上の写真は、傘の下側が上になった状態のミズクラゲを撮りましたので、口の周囲にある口腕がゴチャゴチャしたように写っています。 傘の上から見るとドーナツ形をした生殖腺が4つ見えることから、ヨツメクラゲとも呼ばれています。 傘の縁にある触手も短く、刺されてもあまり痛みを感じない人がほとんどです。
下は昔水族館で撮った元気なミズクラゲで、生殖腺の卵に色がついています。
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