ヒメジンガサハムシの幼虫
上の写真、ヨモギの葉の上で、黒いもので自身を守っている白っぽいのが本日の主役、ヨモギが食餌植物のヒメジンガサハムシの幼虫だろうと思います。 右下に顔があります。
上は顔を拡大したものです。 下は後姿です。
カメノコハムシまたはジンガサハムシと呼ばれるハムシの仲間(以下「カメノコハムシの仲間」とします)は、成虫はこれまで何度かこのブログに載せていますが、幼虫は今回が初登場になります。 これらの仲間は分類学的には、カタビロトゲハムシなどのトゲハムシの仲間に近いとされています。 トゲハムシの仲間の幼虫は潜葉性で体は扁平ですが、潜葉性ではなくなったカメノコハムシの仲間の幼虫も、体は扁平なままです。 幼虫の体側のトゲトゲもトゲハムシの仲間の成虫のトゲトゲとつながるような気がします。
カメノコハムシの仲間の幼虫には、尾の先に脱皮殻などをくっつけ、尾を曲げてそれで背面を覆う(Hepotaさんの多摩の生き物たちに倣って、以下これを「蓑」と表すことにします)ものが何種類かいます。
写真を撮っていると、撮られているのをうるさく思ったのでしょうか、あっちへ行けとばかりに、曲げていた尾を伸ばして(=蓑を振って)くれました(上の写真)。
蓑は脱皮殻と糞からなりますが、蓑を裏側から見ると、その様子がよく分かります。 上の写真は蓑の部分を拡大したものですが、1の幼虫の腹部末端付近の棘状の突起は2の脱皮殻を突き刺していて、2の脱皮殻の棘状の突起は3の脱皮殻を突き刺していて・・・ということを繰り返しています。 5の位置に1齢幼虫の脱皮殻が紛れているか1齢幼虫の脱皮殻は失われているとすれば、1は5齢幼虫で2は4齢幼虫の脱皮殻ということになりますし、4が1齢幼虫の脱皮殻だとすれば、1は4齢幼虫だということになります。
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