キブネダイオウ
キブネダイオウはタデ科ギシギシ属( Rumex )の、高さが1mほどにもなる多年草です。 エゾノギシギシに似ていますが、エゾノギシギシのように葉の中肋に紅色が出ることはありません。
キブネダイオウの名前は、生薬として利用されるダイオウ(大黄)に似て、牧野富太郎博士により京都府の貴船川流域で発見されたことによります。 その後、岡山県の高梁川支流域でも発見されましたが、分布地は現在でもこの2ヶ所のみで、環境省の絶滅危惧IB類に指定されています。 近縁種は中国南部からヒマラヤ、東南アジアに分布していますが、キブネダイオウとは変種の関係にあり、キブネダイオウは日本固有変種です。 なお、上でダイオウに似ると書きましたが、ダイオウとは別の属になります。
果実時に残存しているガク片は横に幅が広く、縁に鈎状の突起があります。 中肋は瘤状に膨れません(上の写真)。
| 固定リンク
「草2 離弁花」カテゴリの記事
- ドクダミの花(2014.06.29)
- ヤブニンジン(2014.05.29)
- シロバナマンテマ-ホザキマンテマとの関係について-(2014.05.26)
- ハマダイコン(2014.05.16)
- レンリソウ(2014.05.13)
コメント