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2013年6月 5日 (水)

ズイナ

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 ズイナは近畿地方南部と四国・九州に自生する落葉低木です。 元はユキノシタ科に分類されていましたが、新しくズイナ科がつくられました。 学名は Itea japonica で、日本固有種です。 なお、Iteaは ギリシャ語で、ヤナギを意味します。

 花は5~6月頃に咲き、リョウブのような花序につきます。 花持ちは良くて花材としても利用されますが、一斉に咲いてしまいますので、利用できる期間は数週間です。 なお、花材としては、「リョウブ」や「ハゼ」の名前で取り扱われることもあるようです。 花は5弁で、5個のオシベがあります(下の写真)。

 多くの場合、「○○ナ」の「ナ」は「菜」で、食用にも利用されてきました。 ズイナも、枝の随を灯心に利用し、若葉を食用にしたことから「髄菜」なのでしょう。 ヨメナノキという別名もあります。

 香川大学に希少糖研究センターがあります。 ここでの研究によると、ズイナにはD-プシコースという希少糖が含まれていて、この糖は、少なくとも今のところ、ズイナ以外からは見つかっていません。
 このD-プシコースについては、上記センターの研究を基に、今年の2月24日のNHK「サイエンス ZERO」で「46億年目の大逆転!「奇跡の糖」が人類を救う」として取り上げられ、5月26日にはアンコール放送が行われました。 このタイトルは、ちょっと大げさすぎると思いますが・・・。 とにかく、取り上げられていた内容を、若干私の独断的かもしれない理解を含めて書くと、以下のようになります。
 D-プシコースの化学式はC6H12O6で、ブドウ糖と同じですが、構造はブドウ糖とは異なります。 46億年の地球の歴史の中で、生物はブドウ糖を利用するように進化してきた結果、ブドウ糖と構造の異なるD-プシコースは生物の持つ代謝経路には入り込めず、生物が利用できなくなりましたし、反応しないのですから、毒にもなりません。 ただ、ブドウ糖に似ていますから、ブドウ糖が利用されるのを邪魔します。 ですから、私たちがD-プシコースを食べると、メタボ対策になります。 また、同様の理由で植物の生長も阻害しますから、雑草対策になりますし、既に育っている作物などを枯らすこともありません。

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