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2013年6月 9日 (日)

クワガタソウ

Kuwagatasou130608_1

 クワガタソウの果実ができていました。 クワガタソウの「クワガタ」は「鍬形」に由来します。

 武士の着用する兜(かぶと)は、特に中世以降、威厳を添えるために装飾を取り付けるようになりますが、その付ける位置が前面の場合、前立物(まえだてもの)と呼ばれ、中世の前立物の代表が、鍬形(くわがた)でした(上の写真)。 語源は農具の鍬先に似ているからと言われています。

 上は果実だけを拡大したものです。 クワガタソウの花のガクは深く4裂していますが、そのガクが、三角おにぎりのような形の果実を前後から挟むような形で、残存します。 クワガタソウの果実では、ガクがちょうど鍬形のように見えます。 なお、昆虫のクワガタも、この鍬形に由来した名前です。
 ところで、クワガタソウは何の仲間でしょうか。 クワガタソウの果実は“三角おにぎり”の中央に花柱が残り、その基部が少し窪んでいます。 この窪みをもう少し深くし、扁平な果実を丸くすれば、おなじみの果実になります。 また、花を見ても何の仲間かは分かるでしょう。

 上がクワガタソウの花です。 クワガタソウはオオイヌノフグリなどと同じ属( Veronica )の花です。
 クワガタソウ属( Veronica )の花は、花冠が深く4裂し、そのうちの上側の弁はやや大きくなっています。 花の中央にはオシベ2本とメシベ1本があります。
 これまでこのブログでは、クワガタソウ属の花として、オオイヌノフグリ以外にも、フラサバソウヒヨクソウなどを載せています。

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コメント

”属”のお話で
つい最近カワヂシャに出合って
花があのオオイヌノフグリにソックリと思いました
オオイヌノフグリ(大犬の陰嚢)オオバコ科とカワヂシャ(川萵苣) ゴマノハグサ科は属(クワガタソウ属)が同じだった・・・
クワガタソウの花を見てますます・・・

果実のお話でしたね、まだ観て無いモンで。

投稿: | 2013年6月15日 (土) 22時48分

名無しでスミマセン
6月15日のコメントの主は
わんちゃんです

投稿: わんちゃん | 2013年6月16日 (日) 11時17分

カワヂシャもオオイヌノフグリもクワガタソウも同じ属ですから、属の上位にある科は、もちろん同じです。
これらは従来ゴマノハグサ科に分類されていましたが、近年分子レベルでの類縁関係の研究が進み、その結果、オオバコ科に移されることになりました。

投稿: そよかぜ | 2013年6月16日 (日) 21時36分

属と科の関係、このまま引用させていただいてよろしいでしょうか?
(2013.6.19のカワヂシャの記事の中で)

投稿: わんちゃん | 2013年6月17日 (月) 22時34分

またまたミステイク
「大阪府南部の海岸をあちこち」は
2013.5.19でした。
その中のカワヂシャの・・・

投稿: わんちゃん | 2013年6月18日 (火) 14時14分

リンク、引用、大歓迎ですよ。

投稿: そよかぜ | 2013年6月18日 (火) 22時09分

アリガトウです。

投稿: わんちゃん | 2013年6月18日 (火) 22時24分

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