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2013年5月11日 (土)

ベニバナツメクサ

 ベニバナツメクサは、ヨーロッパ~西アジア原産のマメ科植物で、明治時代に観賞用や牧草として渡来したものが野生化しています。
 写真は大阪府泉大津市の大津川河口近くで咲いていたものですが、3年前にも同じ場所で見ていて、1年草ですので、毎年種子を稔らせ続けているのでしょう。

Benibanatsumekusa130428_1

 ベニバナツメクサの学名は Trifolium incarnatum で、種小名の incarnatum は「肉色の」という意味ですが、属名の Trifolium はラテン語の「treis(3)+folium(葉)」からきていて、葉が三小葉からなることに由来します。 じつはシロツメクサアカツメクサ(=ムラサキツメクサ)タチオランダゲンゲなども、同じ Trifolium属です。 ベニバナツメクサの名前も、昔ガラス器などの運搬時に破損を防ぐために詰められたシロツメクサ(白詰草)に似て花が紅色だからでしょう。

 ところで、少し前までは水田地帯でよくレンゲ畑が見られました。 ゲンゲ(=レンゲ)は根に根粒を形成し、その中に棲む根粒バクテリアが空気中の窒素を肥料成分に変えてくれますので、田植え前にすき込めば、いい元肥になります。 ところがこのレンゲ畑は、化学肥料の普及と、ゲンゲの地表面を匍匐する茎がトラクターのローターなどに絡みつくことなどから、次第に少なくなってきました。 しかし現在は有機農業も見直されてきています。
 ベニバナツメクサもマメ科で根粒バクテリアと共生しますし、這う茎は持っていません。 日本の美しい田園風景を作っていたゲンゲの花の色とはかなり異なりますが・・・。
 実際にベニバナツメクサをゲンゲ代わりに使用する試みもなされているようです。 緑肥としての効果はどうだったのでしょうか。

 ベニバナツメクサは園芸植物としても使われるようになって来ました。 上は近所の畑ですが、これは緑肥としてでしょうか、それとも園芸植物としての種子を採る等のために育てられているのでしょうか。
 育てられているものでは、少し品種改良されているようで、いろいろな品種があるのかもしれませんが、上の写真では、野生種より花が密着しているようです(下の写真)。

 園芸植物として改良が進んだ植物の多くは、人の目には魅力的でも、虫たちには花粉や蜜の量など、あまり魅力的ではないようです。 しかしベニバナツメクサの場合は、あまり変化していないのか、いろんな虫たちが来ていました(上の写真)。
 園芸的に扱われている場合、ベニバナツメクサは様々な名前で呼ばれています。 クリムゾンクローバー( crimson : 深紅色)、ストロベリーキャンドル(花が咲きかけの頃の花序全体は、色も形もたしかに1つのイチゴに似ています)、ストロベリートーチなど、魅力的な名前が並びます。

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コメント

ファティマ第三の預言とノアの大洪水について。

第二次大戦前にヨーロッパでオーロラが見られたように、
アメリカでオーロラが見られました。
また、ダニエル書の合算により、
御国の福音が宣べ伝えられるのは、5月15日だと理解できます。
エルサレムを基準にしています。


2018年 5月14日(月) 新世界           +1335日 
            ダニエル9:2         イスラエル建国70年

2018年 3月30日(金) ノアの大洪水         +1290日 過越14日-15日 
2014年 9月17日(水) ダニエル12:11            +0日
2013年 5月15日(水) ダニエル9:24  マタイ24:14    -490日  第一次中東戦争から65年


天におられるわれらの父とキリスト、
死者復活と永遠のいのちを確信させるものです。

全てあらかじめ記されているものです。
これを、福音を信じる全ての方、
救いを待ち望む全ての方に述べ伝えてください。

投稿: マタイ24 | 2013年5月13日 (月) 22時51分

00ツメクサってまん丸いお花なのに
ベニバナツメクサって長いのにびっくりです。

ストロベリーキャンドル、ストロベリートーチなど、魅力的な名前に惹かれて、育ててみて長いのが咲いたらビックリ(知らないと)
キャンドル?トーチ?なるほど・・・

投稿: わんちゃん | 2013年6月19日 (水) 11時34分

シロツメクサもベニバナツメクサも、1つの花のように見えているのはたくさんの花の集まりで、ほんとうの1つの花を比べたら、色は違いますが、形はそっくりですよ。

投稿: そよかぜ | 2013年6月19日 (水) 23時04分

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